データ
初出 | 第5世代 |
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効果 | HPが満タン状態の時、受けるダメージを半分にする |
英語名 | Multiscale |
概要
第5世代のポケモンBWで初登場した特性。第7世代時点では隠れ特性限定である。
HPが満タン状態の時に攻撃技を受けるとそのダメージを半減するといった効果を持つ。
英語圏でもMultiscale(マルチスケイル)と共通名称で呼ばれており、直訳すると「多数/多層の鱗」となる。ルギアは羽毛も生えているため、羽毛と鱗も生えた恐竜のような存在なのだろう。
この特性を持っているのは第7世代現在カイリュー・ルギアの二体のみ。
ちなみに、第7世代のポケモンSMではそっくりな特性を持つポケモンが現れた。
カイリューはドラゴン・ひこう特有の耐性の高さも相まって非常に相性が良い。
4倍弱点であるはずのこおり技も一撃耐える可能性が高くなり、「りゅうのまい」等の起点作りや攻撃回数の増加に繋がっている。
しんそくの強化も相まって第5世代のトップメタに上り詰めた。
第6世代のポケモンXYではさらに相性の良いじゃくてんほけんが追加されたのも追い風。
とは言え耐える可能性があるとは言え4倍弱点はそうそう無視できないので、過信しすぎるのも禁物。
下記の欠点を利用してあえて「せいしんりょく」で行くのも面白いだろう。
ルギアに関しては最早素での突破は不可能な程の驚異の耐久と化す。
主に「めいそう」や「リフレクター」を軸とした耐久型ならば、「じこさいせい」「はねやすめ」等の回復技も相まってまともに突破しようとするのが馬鹿馬鹿しくなる程減らなくなる。
4倍弱点もなく、「マルチスケイル」を突破できるポケモンも少ないのが利点。
タイプ相性の関係でゼクロムが厳しいが、HP振り+「リフレクター」で確定2発の上「はねやすめ」で確定数がずれる為実は出るタイミングを考えさせられるのはゼクロムの方である。
一方ルナアーラやネクロズマ(あかつきのつばさ)は「マルチスケイル」を剥がした上で突破しにかかる上に同じ効果のZワザまで持っているのでかなり分が悪い。
また、勿論何でもかんでも「マルチスケイル」が万能というわけではなく、高耐久アタッカーにするなら「プレッシャー」の方が相性が良い。
第八世代ではダイマックスに恐ろしいほどマッチしている。その耐久は最早圧巻の一言であり、ダイマックスして性格補正もかけてHDに252ずつ振った場合黒馬バドレックスのアストラルビット、HBに性格補正もかけてHB252振りした場合仮想敵にはなるがラムパルドのもろはのずつきでさえ確2には出来なくなる。
HD252前提で乱数1発にする方法もあるにはあるが、その方法はとくこうに振り切ったデンジュモクにこだわりメガネを持たせ、エレキフィールド展開、とくこうを6段階上げて放つでんじほうでやっと可能という非現実的すぎるもの。
マルチスケイルのルギアは、かつてはかの極悪厳選難易度の『ポケモンARサーチャー』でしか入手できなかったが、第7世代では『金・銀・クリスタル』のVCから「ポケムーバー」経由で送るだけでよくなった。
欠点はHPが満タンの時しか効果を発揮しないという特性の仕様。
その為「ねこだまし」や「ステルスロック」、連続技に弱い点には注意しよう。