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ダルマモード

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だるまもーど

『ポケットモンスター』シリーズに登場する特性の一種であり、ヒヒダルマおよびガラルヒヒダルマ専用のフォルムチェンジ形態の名称でもある。

データ

初出第5世代
効果自身の体力が半分以下の時、ターン終了時にダルマモードへ変化する
戦闘中に何らかの影響で体力が半分以上となった場合ダルマモードが解除される

特性発動後の種族値とタイプの変化

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計タイプ
ヒヒダルマ10514055305595480ほのお
ダルマモード1053010514010555540ほのお/エスパー
ガラルヒヒダルマ10514055305595480こおり
ダルマモード(ガラル)105160553055135540こおり/ほのお

各言語版での名称

言語名称
日本語ダルマモード
英語Zen Mode
ドイツ語Trance-Modus
スペイン語Modo Daruma
フランス語Mode Transe
イタリア語Stato Zen
韓国語달마모드
中国語(簡体字・ゲーム)达摩模式
中国語(繁体字・ゲーム)達摩模式
中国語(アニメ・漫画)不倒翁模式
フィンランド語Zen-tila
ヒンズー語ज़ेन मोड
インドネシア語(ポケモンGO)Mode Daruma
インドネシア語Modus Zen
マレー語Mod Zen
ポーランド語Stan Zen
ブラジルポルトガル語Modo Zen
タイ語โหมดดะรุมะ
トルコ語Zen Modu
ベトナム語Trạng thái Daruma

概要

第5世代(『ポケモンBW』)より登場している特性及びフォルムチェンジ。

体力が半分を切った時、ダルマモードと呼ばれる形態に変化する。つまりこの特性名は姿の名前でもある。

現在ヒヒダルマおよびガラルヒヒダルマの2種(両方をヒヒダルマという1種族としてカウントするなら1種)が隠れ特性でのみ所有。ちなみにダルマッカの隠れ特性は「せいしんりょく」。

 

青白いダルマのような姿で眉毛の火も消えているため若干ダルマッカ寄りになり、設定では体力を大きく消耗したり、餌が不足したりするとこの形態に変化して休眠に入り、瞑想を行うことでサイコパワーを研ぎ澄ましているらしい(その割にめいそうは覚えないが、サイコキネシスしねんのずつきなどエスパー技自体は覚えられる)。

 

BW1ではリゾートデザートの「古代の城」に2500年も前から瞑想し続けているヒヒダルマがおり、いかりまんじゅうを使用すると通常時の姿に戻って戦闘となる。余程腹ペコだったのだろうか?

なおいかりまんじゅうは殿堂入り後に古代の城入口へ行くとアララギ父より貰える他、殿堂入り前でもセッカシティの民家(冬限定&一度きり)、土曜にロイヤルイッシュ号のトレーナー全員を倒すと貰える。

 

2ではこの個体の代わりに「Nのポケモン」として稀にリゾートデザートに現れるが、性格は「おだやか」で特性もダルマモード固定。攻撃が低下する性格なので、育てるならダルマモード前提で(ちなみにとくぼうが上がる)。

起きる変化

普段はほのお(こおり)単体のところに原種はエスパー、ガラル種はほのおタイプが追加され、更には種族値合計値も60上がる。

ちなみにどちらも普段は480、ダルマモードで540になるのは変わらず、合計値はギャラドスと同じ。

 

原種

防御ととくこうがぐーんと上がる。これによって普段は完全に終わっているとくこうが140とあのフーディンを上回る数値に化け、ぼうぎょ・とくぼうも105とほぼ倍になる。その反面、すばやさは一気に40も落ち、こうげきもがくーんと下がってたった30

フーディンは筋力が落ちまくって専らサイコパワーで体(主に頭)を支えているらしいが、それでもこうげきは50ある。これではヒヒダルマではなくヒリキダルマである。

ガラルのすがた

雪だるまのような姿になり、退化したはずの炎袋が復活してほのおタイプが付与され、元から高いこうげきとすばやさが更に伸びる。

原種とは真逆で激昂した事による暴走形態であり、足が無くなったにもかかわらず大きく飛び跳ねて動き回る。原種が普段は口を開けてダルマモードで口を閉じるのに対し、ガラルのすがたでは普段が口を閉じていてダルマモードになるといつも口を開けている。

なんだか阿吽を思わせるところだ。

 

使いづらい?

せっかくの専用特性(しかも隠れ特性)にもかかわらず、この特性は非常にアクが強い。

まず能力の大幅変化

原種は分かりやすい速攻物理型から耐久特殊型へと変更される。このためモードチェンジ前後では別の戦い方をしなければならないが、努力値や技スペースの関係でどちらかしかできないことがほとんど。

使いこなせば奇襲を決めることができるが、具体的なシチュエーションを想定して立ち回りを決める必要があり、ちからずく型よりも緻密な戦術構成が要求される。

逆にガラルのすがたの方は、元の戦法が純粋に強化されるため余り支障は出ない。

次に特性の発動がターン終了時であること。

体力が半分以下になっても、変化するのは「ターン終了時」なのでエスパー技を選んでもその時点では「単ほのお」と見なされ威力は上がらない。

まして原種はとくこうが死んでいるので、特殊技を選んでもろくなダメージは出ない。

というかぼうぎょやとくぼう自体が低いため、半分を切らずに倒されてしまうことも十分考えられる。

最後は体力が半分以上になると元に戻ってしまうこと。

原種の場合、せっかく耐久が上がっても既にHPが半分以下に削られている時点で耐えられる攻撃など高が知れている。それでいて体力を回復させると元のフォルムに戻るのでかなり使いにくい。

ガラルのすがたは耐久が一切変わらないので、わざわざ元の姿に戻ることはまずデメリットにしかならない。

…と、ガラルのすがたが加わるまではハズレ特性筆頭の1つと見られていた。

だがガラルのすがたは通常特性「ごりむちゅう」がこれまたかなり癖がある特性(こだわりアイテムと同じ効果)であるため、柔軟な戦い方を求めるのであれば必然的に「ダルマモード」個体が採用される。

苦節9年、漸く日の目を見ることができたが……原種のテコ入れは果たして今後行われるのだろうか。

原種側ダルマモードの「変化前が柔らかくて速く、変化後は硬くて遅い」は、ポケモンの生態や生存本能としては合っているのかもしれないが、対戦での性能としてはミスマッチなところが何とも皮肉。

これとは真逆の「変化前は生存するために硬くて遅く、変化後は生存の危機に瀕しているほどに柔らかくて速い」のが、「リミットシールド」の特性を有するメテノである。

 

余談

英語版では「Zen-mode」というネーミングになっている。

これは英語圏での「Zen()」が"常に落ち着いていて何があっても動じず、嫌なことも受け流せる精神"というニュアンス故と思われるが、深く研ぎ澄まされた精神力で戦うというコイツの設定とも良く合致している。

ちなみにヒヒダルマの英名は「Darmanitan」。

 

なおダルマ自体は達磨大師(中国の高僧。禅宗の開祖)が瞑想する姿を象ったもの。その語源は古いインド語で「教え」「真理」などを指す言葉であり、瞑想するヒヒダルマもなにか真理に至るのだろうか。

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