基礎データ
全国図鑑 | No.556 |
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イッシュ図鑑第1版 | No.062 |
イッシュ図鑑第2版 | No.119 |
英語名 | Maractus |
ぶんるい | サボテンポケモン |
タイプ | くさ |
たかさ | 1.0m |
おもさ | 28.0kg |
とくせい | ちょすい / ようりょくそ / よびみず(隠れ特性) |
概要
第5世代(ブラック・ホワイト)で初登場したサボテンモチーフのポケモン。
名前の由来は「マラカス+カクテーンゲワッチ(ドイツ語で「サボテン」)」。
身体を揺らすとマラカスのような音が鳴り、これを使って外敵を追い払う習性がある。1年に1度種をばら撒き、この種は非常に栄養満点な食料である。また、食べ物に乏しい砂漠での貴重な栄養源である為、鳥ポケモンが襲って来るので気苦労が絶えない。
丸サボテンなサボネアに比べると、楕円が連なった姿をしている。おそらくウチワサボテンがモチーフに入っているのだろう。
ツインテールを連想させるデザインと独特の愛嬌のある可愛らしい顔から熱心なファンも多い。
イッシュ地方ではサボテンらしく砂漠地帯のリゾートデザートに生息…していたのだが、サボネアと違って特性がすながくれでは無い為砂嵐で勝手にHPを磨り減らしてしまう。
見た目優先で生息地を決められた悲劇である…。
ちなみに特性がちょすいとようりょくそなので何故?と思われるが、サボテンは水分吸収も行うし光合成もする。おかしい事ではない。
色違いは非常にカラフル。これも人気が高い。
ゲーム上の性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
75 | 86 | 67 | 106 | 67 | 60 | 461 |
能力は特攻以外これと言って突出した数値が無く、ややパッとしない印象を受けてしまう。
攻撃面に数値を割かれているぶん耐久はいまひとつであり、素早さも高くない。単くさタイプゆえに弱点も多いのが難点。
一方で技に関しては非常に個性的なラインナップを持つ。
一致技は物理・特殊共に大技が揃っており、小技もふいうちやがむしゃら等面白いものが揃っている。
隠れ特性のよびみずとおさきにどうぞによりダブルバトル適正も高く、トレーナーの育成次第では能力以上の実力を発揮できるだろう。
見た目によらずコットンガードも覚える。マミラミア属のサボテンのが元ネタなのだろうか?
ところが、こうした技を習得できる他のくさタイプには強力なポケモンが多く、結果的にマラカッチならではの長所が埋もれてしまいがちという歯痒い立場にある。
具体的には、やはり同じサボテン型ポケモンのノクタスの壁が大きい。
前述したコットンガードもエルフーンの方がより上手く扱える始末。
高い特攻と高威力の草技を活かしたアタッカー型にも、より素早いドレディアが存在する。
こうしたライバル達との差別化がマラカッチを活躍させるカギと言えよう。
第6世代でははなふぶきを習得可能になった。
この技を習得できるポケモンの中では一番攻撃が高い。とは言え既にウッドハンマーを習得できるので、反動を取るか威力を取るかよく吟味しよう。
さらにORASでは差別化要素としては大きいニードルガードを習得できるように。
他に覚えるポケモンがブリガロンとノクタスしかいない為、この点は大きいと言える。
第8世代にも続投したが、がむしゃらやはたきおとすなどが没収されてしまった。長所である豊富な技を削られるのはマラカッチにとって痛手。とは言え、とびはねるによりダイジェットが使える点やグラススライダーなど新技の習得、そして最大のライバルであるノクタスの不在により、むしろ今までで最も自身の強みを活かせる環境となっている。
第5世代ではポケモンだいすきクラブのプレイルームのミニゲームでマラカッチが担当する、4枚の花びらを輪っかにしてそろえて消すパズルゲーム、マラカッチのくるくるブロッサムが存在していた。
アニメ版
第5世代のポケモンなので、勿論初登場は『ベストウイッシュ』。
ゲストキャラクターであるトビオの手持ちポケモンとして、3人組みのマラカッチ、「トリオ・ザ・マラカッチ」が登場。
それぞれ「マーくん」、「ラーくん」、「カッチン」というニックネームがついており、カッチンは他2体に比べて体が小さく、首にスカーフをまいている。
余談
じつは人気の割に本編シリーズではかなり影が薄い。ストーリー中にエンカウント出来るのは現状イッシュ地方とガラル地方のみであり、初登場の『ブラック・ホワイト』では出現率も高くない上に一般トレーナーが一切使用してこないので、殿堂入りまで一切目にすることが無いプレイヤーも存在する有様であった。
『ソード・シールド』ではワイルドエリアで大量に出現したり、マックスレイドバトルに参加するNPCのポケモンに抜擢されるなど、ようやく存在感を発揮するようになった。
主な使用トレーナー
- デント/ジムリーダー(イッシュ)※BW2
関連イラスト