基礎データ
全国図鑑 | No.0556 |
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イッシュ図鑑 | No.119 |
ガラル図鑑 | No.296 |
ローマ字表記 | Maracacchi |
ぶんるい | サボテンポケモン |
タイプ | くさ |
たかさ | 1.0m |
おもさ | 28.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | ちょすい / ようりょくそ / よびみず(隠れ特性) |
タマゴグループ | しょくぶつ |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | マラカッチ | マラカス+cactus(英語でサボテン)+mariachi (英語でマリアッチ) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Maractus | maraca(マラカス)+cactus(サボテン) |
ドイツ語 | Maracamba | Maracas(マラカス)+¡Ay, caramba!(スペイン語で驚きを表す感嘆詞) |
フランス語 | Maracachi | 日本語名に類似 |
韓国語 | 마라카치 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字・繁体字) | 沙铃仙人掌 | 沙铃(shālíng、マラカス)+仙人掌(xiānrénzhǎng、サボテン) |
中国語(大陸) | 街头沙铃 | 墨西哥街头乐队(Mòxīgē-jiētóuyuèduì、マリアッチ)+沙铃(shālíng、マラカス) |
中国語(香港・台湾) | 街頭沙鈴 | 墨西哥街頭樂隊(Mòxīgē-jiētóuyuèduì、マリアッチ)+沙鈴(shālíng、マラカス) |
ヒンズー語 | जुनजुनाची | झुनझुना(jhunjhunā、ガラガラおもちゃ)+नाच(naach、踊り) |
ロシア語 | Марактус | 英語名の音写 |
タイ語 | มาราคัจจิ | 日本語名の音写 |
概要
『ポケモンBW』(第5世代)で初登場した、サボテンモチーフのポケモン。
同じサボテンモチーフのサボネア系統に比べると、楕円体が連なった体型が目立っており、特にウチワサボテンの類に分類されるものと思われる。
先方と同様に目元が一段凹んでいるが、こちらはその中全体が金色に輝いており、ともすれば無機物のようにも見える。明確に宝石との関係が語られるヤミラミとも異なり、現状図鑑での言及も無いため具体的にどういう構造なのかは不明。
また、足は分化しておらず、移動時は小刻みに跳ね回る。
頭からはさらに2本の楕円体が伸びており、その先端に1輪ずつピンク色の花が咲く。「ツインテールのよう」と形容される事もあるが、性別比は♂:♀=1:1であり♂も同じ姿をしている。
色違いは淡い緑がより淡く、濃い緑は紫がかり、棘や目も赤紫色となる。花びらはオレンジ色に変わる。
身体を揺らすとマラカスのような音が鳴り、これを使って外敵を追い払う習性がある。
1年に1度種をばら撒き、この種は非常に栄養満点な食料である。食べ物に乏しい砂漠での貴重な栄養源であるため、鳥ポケモンが襲ってくるので気苦労が絶えないという。
以上の事から名前の由来は「マラカス+マリアッチ」であると考えられる。
ゲーム上の特徴
- イッシュ地方
- 初登場した第5世代では、特定の場所でしか出現しない上に出現率が低いため少々影が薄い。捕まえたとしてもくさ単タイプにはライバルが多く、その中でもマラカッチは最も登場が遅いということもあり旅パとしては厳しい立場に立たされている。
- なお、8ばんどうろなどでは一般トレーナーが使用してくる。
- サボテンらしく砂漠地帯のリゾートデザートに出現したのだが、サボネア系統とは異なり「すなあらし」への耐性を持たないため、遭遇できた折には固定ダメージで勝手にHPを磨り減らしてしてゆく姿が見られた。先述の鳥ポケモン問題といい、だから希少なのではと思わざるをえない・・・
- ただ、この時代のポケモンだいすきクラブでは『マラカッチのくるくるブロッサム』というミニゲームが配信されてもおり、一度目にすると忘れがたいものがあった事もまた事実である。実際、独特な風貌もあってコアなファンは少なくないという。
- カロス地方
- クリア後に行けるフレンドサファリ(くさ)で出現する。
- ホウエン地方
- ガラル地方
- 6ばんどうろとワイルドエリアの「ハノシマはらっぱ」「ストーンズ原野」「ナックル丘陵」(全て日照時のみ)に出現。
- ラテラルタウンには「ヘイヘエイ」と言いながら物を売るNPC扱いの個体がいたり、『ソード』ではミブリム(まえがみ)、『シールド』ではベロバー(ギョロギョロ)との交換を求めるNPCトレーナー(ロミオ)がいたりもする。
- マックスレイドバトルに参加する一般トレーナーのポケモンにも抜擢ているが、やたらと「ソーラービーム」を連射しようとするため、こちらからサポートしないと2ターンに1回しか動いてくれないハズレ枠であった。
- DLC『冠の雪原』でも、「ダイマックスアドベンチャー」の一般ポケモン枠として登場。ただしAIが改善どころか悪化しており、ほぼ「つぼをつく」を連打するのみになってしまった。特性が「よびみず」固定なので、味方のみず技を吸収してしまい攻撃が通らなくなるという致命的な事故も引き起こしかねなかった。
- ここで登場するみずタイプの伝説ポケモンは誰もマラカッチの弱点を突けないため、運が良ければ完封も可能な存在ではあったのだが・・・
対戦での評価
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
マラカッチ | 75 | 86 | 67 | 106 | 67 | 60 | 461 |
ノクタス | 70 | 115 | 60 | 115 | 60 | 55 | 475 |
「鈍足両刀」の代表的存在だったノクタスを幾分マイルドにしたようなステータス配分をしている。あくタイプも付かず、くさタイプのみになっている。とは言え、それで劇的に耐久性が上がったというわけでもなく、合計値自体ノクタスを下回っているため、やや物足りない印象を受けてしまう。
特性も、くさタイプにありがちな「ようりょくそ」と、第5世代でノクタスも手にした「ちょすい」なので、登場時より差別化が課題となっている。
それでなくとも同期には、よりステータスの高い「ようりょくそ」持ちのドレディア、搦め手に特化したエルフーン、そして御三家のジャローダと、単くさタイプばかり(当時)がひしめいており、外見的にも三者三様の個性があった事から埋もれてしまいやすかった。
習得技に関しては、一致技は物理・特殊共に一通りのものが揃っており、不一致技も「ふいうち」や「がむしゃら」など単くさタイプとしては面白い選択肢がある。
ただ、「ふいうち」はノクタスのメインウェポン候補になる技であり、あえてマラカッチで放つメリットは奇襲目的ぐらいしかない。先方はあくタイプ由来の搦め手も多数有しているという点も差別化を困難にしている。
元ネタにマミラミア属のサボテンが含まれるのか、見た目によらず「コットンガード」も覚えるものの、これもエルフーンの方がよっぽど上手く扱える始末である。
隠れ特性の「よびみず」と「てだすけ」「おさきにどうぞ」などを組み合わせて、団体戦でのサポーターを務めるのが最も手っ取り早い道だろうか。
第6世代
『XY』では「はなふぶき」を習得した。習得者の中では一番「こうげき」が高くなる。もっともマラカッチは既に「ウッドハンマー」を習得していたので、反動を取るか味方を巻き込むリスクを取るかの選択となった。
『ORAS』では「ニードルガード」を習得した。ノクタスも同時習得したため差別化には繋がらなかったが、有用な技であり、元ブリガロン専用技という事もあって習得者が絞られる傾向にもあるため、あって困るものではなかった。
第8世代
ノクタスなどが出禁となる中、先述のように無事登場した。最大のライバルが不在となった事で、なし崩し的に今までで最も強みを活かせた世代とも言われた。
技体系の見直しでは、「グラススライダー」や「ウェザーボール」などを得た一方、「がむしゃら」や「はたきおとす」などを失った。特性が「晴れパ」や「雨パ」との相性が良いマラカッチにとって「ウェザーボール」は大きな収穫と言えたが、失った技も有用性が高く痛手でもあった。
新要素のダイマックスは「ダイジェット」の流行が逆風となったものの、自身も「とびはねる」を「ダイジェット」にして使えたため、差し引きで±0という評価に落ち着いている。
使用トレーナー
ゲーム版
- デント:ジムリーダー(イッシュ)
- マリコ:マダム/マックスレイドバトルNPC
アニメ版
- トビオ(BW53話)
漫画版
番外作品
ポケパーク2
1回目のウィッシュパークイベント後、ポートエリアの「なみうちのはまべ」に登場。いつも3匹で踊っているが、1匹が方向音痴であるうえに待ち合わせ場所を間違えた為、他の2匹から連れてくる事を頼まれる。その1匹を見つけて2匹のもとへ連れてくると友達になってくれる。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
- トビオのトリオ・ザ・マラカッチ
その他
BW | 69話・112話・117話・125話 |
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新無印 | 5話・50話・92話 |
劇場版 | キュレムVS聖剣士ケルディオ |
アニポケ・リコとロイの旅シリーズ
- 8話:町のポケモンとして登場。
関連イラスト
関連タグ
0555.ヒヒダルマ(ガラルヒヒダルマ(ノーマルモード/ダルマモード))→0556.マラカッチ→0557.イシズマイ