イッシュ御三家一覧
くさタイプ
ほのおタイプ
みずタイプ
概要
第5世代『ブラック・ホワイト』と『ブラック2・ホワイト2』における「パートナーポケモン」を指すトリオタグ。
名前の由来は、非公式通称およびグループタグの「ポケモン御三家」+上記作品の舞台となっている「イッシュ地方」。
他にも、「5代目御三家」とも呼ばれる。
従来通りくさタイプ・ほのおタイプ・みずタイプの3すくみ方式となっているが、ポカブのみ進化するとかくとうを併せ持つ複合タイプになる。
この組合せは3度目であるが、ほのお単だと不利になるダンゴロ・メグロコ・ダルマッカには一応等倍以上のダメージを入れられたりするため、複合にする意味はちゃんとある。
『BW』では、アララギ博士からのプレゼントという形で出会い、主人公→ベル→チェレンの順にパートナーを選ぶ。
なおベルは主人公のパートナーに弱点を突かれるタイプ、チェレンは弱点を突けるタイプをそれぞれ選ぶ(前述の通り、チェレンは実質余りを取っているのでわざとではない)。
選択後は2人と連続でポケモン勝負をすることになる。
『BW2』では、アララギ博士の助手となったベルが主人公へ図鑑とポケモンをくれる。
なお、ライバルのヒュウは主人公が選んだタイプに弱点を突けるタイプをタマゴの時からパートナーとして育てている。弱点を突かれるタイプのほうは、作中のバトルサブウェイでのイベントにて選ばなかったほうの主人公が手持ちポケモンとして連れている。
当初はデザインが今までのそれとは少し違った雰囲気であったこともあり賛否両論あったが、今ではそういった点も含めて愛されている…と言うより、むしろそこが特徴の一つとなっている。
国をイメージした設定があるらしく、ツタージャは「洋風」、ポカブは「中華」、ミジュマルは「和風」とのこと。
ミジュマルのみヒスイ地方のヒスイ御三家として再び御三家に選出された。
ゲームでの性能
たねポケモン
H | A | B | C | D | S | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ツタージャ | 45 | 45 | 55 | 45 | 55 | 63 | 308 |
ポカブ | 65 | 63 | 45 | 45 | 45 | 45 | 308 |
ミジュマル | 55 | 55 | 45 | 63 | 45 | 45 | 308 |
1進化
H | A | B | C | D | S | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ジャノビー | 60 | 60 | 75 | 60 | 75 | 83 | 413 |
チャオブー | 90 | 93 | 55 | 70 | 55 | 55 | 418 |
フタチマル | 75 | 75 | 60 | 83 | 60 | 60 | 413 |
2進化
H | A | B | C | D | S | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ジャローダ | 75 | 75 | 95 | 75 | 95 | 113 | 528 |
エンブオー | 110 | 123 | 65 | 100 | 65 | 65 | 528 |
ダイケンキ | 95 | 100 | 85 | 108 | 70 | 70 | 528 |
イッシュ御三家は最終進化形の合計種族値が統一されており、平均種族値は全御三家中最下位となっている。
肝心の最終進化形の能力については後述するが、第5世代当時はいずれも微妙視されていた。
むしろ、この3匹が真価を発揮するようになったのは環境の大幅なテコ入れと隠れ特性が漸く解禁された第6世代(ポケモンORAS)以降からだろう。
いずれも他の御三家では出来ない芸当なので、それなりの差別化には成功したといえる。
第8世代現在は未解禁だが、新要素のダイマックスとの相性も気になる所。
ジャローダについて
ツタージャの最終進化形ジャローダはジュカイン以来のくさ単タイプで「すばやさ」が高い以外は平均的な能力を持つ。
種族値配分も防御寄りの能力となっており、特に素早さは草御三家の中では2位(御三家全体だと4位)となっている。
耐久力に優れており搦め手に長けているが、攻撃面は低く技のレパートリーの少なさが欠点。
第6世代ではファイアローこそ怖いが、サブ技候補としてほぼ必須だっためざめるパワー(威力は下がってしまったが)が厳選環境の大幅改善によりタイプ指定がしやすくなっていた。
隠れ特性は解禁前から注目されていた「あまのじゃく」で「リーフストーム」による大幅能力アップの恩恵を受けられるように。
エンブオーについて
ポカブの最終進化形エンブオーは3匹目となるかくとう複合で「HP」「こうげき」がイッシュ御三家の中で最も高いが、逆に「ぼうぎょ」「とくぼう」「すばやさ」は低い。
HPは御三家全体で1位、攻撃は炎御三家の中で1位(御三家全体だと2位)の種族値を持ち、「とくしゅ」も炎御三家の中でワースト3の数値だが、御三家全体では低くないので特殊型も十分選択肢に入る。
隠れ特性は「すてみ」で元々自力で沢山習得可能な反動技の火力が上乗せされ、こだわりスカーフを持たせて中速ピンポイントで大ダメージを与える事が可能となった。
スカーフとの掛け持ちは厳しいが「ふいうち」を習得した事も大きい。
ダイケンキについて
ミジュマルの最終進化形ダイケンキはオーダイル以来のみず単タイプで、「こうげき」「とくこう」が高い以外はバランスが良い種族値を持つ。
覚えられる技こそ多いものの、みず単タイプは器用貧乏というジンクスがこの世代でも明るみに出てしまっている。
物理特化だとオーダイルに劣り、特殊特化だとアシレーヌに劣り、結局水御三家の中でも中途半端になりがちとなってしまう。
隠れ特性は「シェルアーマー」で、自分は相手の攻撃から急所を守りつつ、急所率の変更によりうまく行けば自身は確定急所攻撃を連続で繰り出すことが可能となった。
また、高めのHPと低めの特防との相性がよい「とつげきチョッキ」の登場も大きい。
各シナリオでの評価
BW・BW2
3匹ともわざマシンで色々なわざを覚えられるなど器用な反面、あまり尖った部分がないためパンチ力がやや弱めである。
もっとも、『BW』は最初のジムが「こちらに強いタイプ」を出してくる特殊なジムであり、次のジムがノーマルタイプであるのでどれを選んでも絶望することはない。(なお、『BW2』では最初のジムはノーマル、次のジムはどくタイプである)。
しかし、イッシュのポケモンは強烈な能力を持つものが多いため、御三家の立場を脅かせる性能のポケモンが野生で普通に捕まえられることが問題となる。
イッシュの野生ポケモンは全体的に強い分性能が尖っており得意苦手がハッキリしているため、御三家はパーティ内の調整役として運用することになりやすい。
ツタージャを選んだ場合
今までのくさタイプ同様、若干辛いものがある。
ジムにおいてもタイプ上有利なはずのカミツレはひこうタイプ複合のエモンガ、ヤーコンははがねタイプ複合のドリュウズを使うためくさタイプのみでは突破が難しく、全体的に不利である。
また、破壊力のチュリネ、補助のモンメン、耐久のテッシードと、とにかく強力な競合相手が存在するのも辛い。
『BW2』では前述のカミツレ・ヤーコンは続投、こおりタイプのジムがなくなったと思いきや新たなどくタイプのジムが2番目にありと難所は多い。最後のみずタイプのジムでのみ有利だが、シズイの手持ちのうち1匹がひこうタイプの技を持っているので注意が要る。
ポカブを選んだ場合
イッシュには海が少ないので後半困るという心配はとりあえず無い。
と言うより、かくとう複合になるおかげで抜群を取れる相手が多めで、地味に他2匹よりもストーリー上の恩恵はある(アーティ・ハチク・ギーマに、さらにはゲーチスの切り札にも有利)。
砂漠にいる高威力炎物理ポケのダルマッカと、
ミジュマルを選んだ場合
イッシュには海が少ないため、みずタイプは寄り道しないとオタマロぐらいしか出てこない。
そのため、プルリルやママンボウを捕まえない限りはみずタイプというだけでかなり役に立ち、先述の競合相手を入れればパーティは磐石となる。
手持ちにむしタイプがいない場合、ダイケンキになったら「メガホーン」を思い出させておくと四天王やプラズマ団に対して有効打を与える事ができる。
そのため、ストーリー進行においては歴代御三家でもトップクラスに役立つ。
オメガルビー・アルファアサファイア
エピソードデルタクリア後、オダマキ博士を救出するイベントでどれか1匹を貰える。
サン・ムーン / ウルトラサン・ウルトラムーン
特定の曜日でしまスキャンをすることで野生の個体が出現する。
また、ウルトラサン・ウルトラムーンではしまスキャンしても出現しない。