「いつだって 自分と ポケモンには 正直に 生きていたいよな」
概要
『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』で初登場したキャラクター。
イッシュ地方のホドモエジムのジムリーダー。じめんタイプのポケモンの使い手。
勝利すると「クエイクバッジ」と「じならし」のわざマシンが貰える。
キャッチコピーは「アンダーグラウンド・ボス」。
ちなみにじめんタイプのジムリーダーは、初代のサカキ以来の登場となる。
カミツレが「ちょっとクセのあるオヤジ」と言う通り、第一印象は偏屈かつ無愛想なオッサン。
街に入ろうとした主人公とチェレンへ開口一番、「跳ね橋を下ろしたことでプラズマ団が逃走してしまった」と責任を押し付けるような発言をしたため、決して良いとはいえない第一印象を与えてしまっている。
しかし、プラズマ団捜しに協力した後は約束どおりジムの挑戦を受けたり、街中での争いを避けるために捕らえた団員をゲーチスへ引き渡した際には素直に主人公たちに謝るなど、筋は通す人物である。
また、ネジ山の視察の時に出会った主人公たちに「旅を楽しめ」等と声を掛けたり、Nとの決戦時に、他のジムリーダーに発破をかけてNの城に乗り込み主人公の助太刀に来たりと、根は優しい親父キャラ。
モブトレーナーによると、プラズマ団の捕縛など重大なことは信頼した人物にしか頼まないらしい。いわゆるツンデレである。
副業としてネジ山を保有する鉱山企業の社長を務めており、「鉱山王」の呼び名も付いている。
社長でありながら最上階に居を構えず、ジムでも掘削機やリフト類のひしめく最下層にて挑戦者を待ち構える。
これには、かつてドン底だった自分を忘れないための戒めと、このような境遇から自分を救い、今の地位に上り詰めるまでを支えてくれたポケモンへの感謝を忘れないためという理由がある。
2年後が舞台となる『BW2』では、彼の手腕によってホドモエシティが活気あるホテル街となっている。
また、ホドモエからネジ山~セッカシティまでをつなぐヤーコンロードを掘り進めたり(完成は殿堂入り後)、ポケモンワールドトーナメントの会場まで建設するなど、街の発展に大きく貢献している。
ポケマスではより人物像が(文字通り)掘り下げられ、整備されていて経済が回るからとして人工の洞窟を好んでいるなど合理主義で金銭的にシビアな人物である事を窺わせているが、一方で人々も自分も笑顔になる仕事に誇りを持っている他、仲間との絆を重視したり、自然の洞窟は人工の洞窟にはない美しさがあるとも評しており、お金では買えないものの大切さもまた理解している。このため、自然の洞窟と人工の洞窟どちらかが美しいかという選択肢にはどちらを答えても主人公の意思を尊重してくれる。
また、原作からドリュウズが切り札というイメージが強いが、ガマガルも採掘作業では欠かせないパートナーだったという設定が明らかとなった。
容姿
アメリカの保安官のような姿をした中年男性。恰幅が良く、白いテンガロンハットがトレードマーク。
アニメ版
アニポケ
CV:最上嗣生
「ベストウイッシュ」57、59、61話に登場。
57話でサトシにジム戦を申し込まれるも、鉱脈の調査のために断った。その後59話でも登場するが、ふっかつそうが無いという理由で断っている。61話でサトシ達がミロス島からふっかつそうを採ってきたため、ようやくバトルを受け入れた。
バトルは根性で攻める戦法を好み、逆に補助技を嫌っている。サトシのツタージャがガマガルに「メロメロ」を使った際、「小賢しい」と発言をして地団太を踏んでいた。
使用ポケモンはワルビル、ガマガル、ドリュウズ。ポケモンを出すときの掛け声は「仕事だ!○○!」。(ドリュウズの時だけは「休日出勤だ!」と言っている)
ちなみに、彼の所持するドリュウズは、通常よりも大柄である。
ポケモンジェネレーションズ
第13話「反乱」に登場。CVはクレジットに未記載。
他のジムリーダーと共に急襲されたポケモンリーグへと駆けつけた。
他媒体
ポケモンマスターズ
CV:楠見尚己
ガマガル→ガマゲロゲをバディとして登場。
サービス開始時点から現在まで恒常バディーズサーチで出る唯一の地面タイプバディーズ。
相手全体が対象の物理技「じならし」と単体が対象の特殊技「マッドショット」で相手のすばやさを下げることに特化したテクニカルで、敵の攻撃速度を大幅に落としつつ自身のバディーズわざの火力を底上げすることが可能。
トレーナー技「へこたれねえよ」は自身のすばやさを上げつつこらえる状態になることができるもので、最低でも2回は行動が保証される。
ただし自力では火力面を一切上げられず、耐久に関してもこらえるやスペシャルガードがあるとはいえ低い方で割りかし簡単に沈む。
さらに全体デバフの「じならし」は3ゲージでややゲージが重く、より少ないゲージ消費で全体デバフが可能なシトロン&エレザードや同時に火力も出せてアタッカーにもなれるゲーチス&キュレムといった☆5のすばやさデバッファーの存在もあり、敢えて使う理由は少ない。
とはいえ、上記にもある通り現状唯一の恒常地面バディーズであり、ヤーコンと配布バディーズのハプウ&バンバドロ以外の地面バディーズは軒並み期間限定のフェス限定やタマゴバディーズばかりなので、地面弱点のステージではこの2人のどちらかをアタッカー運用するしかない人も多い。
使用ポケモン
BW
名前 | レベル | タイプ | 使用技 |
---|---|---|---|
ワルビル♂ | Lv.29 | じめん・あく | かみくだく・いばる・じならし・いちゃもん |
ガマガル♂ | Lv.29 | みず・じめん | だくりゅう・アクアリング・じならし・バブルこうせん |
ドリュウズ♂ | Lv.31 | じめん・はがね | きりさく・いわなだれ・じならし・つめとぎ |
BW2
名前 | レベル | タイプ | 使用技 |
---|---|---|---|
ワルビル♂ | Lv.31 | じめん・あく | かみくだく・すなじごく・じならし・いちゃもん |
サンドパン♂ | Lv.31 | じめん | じならし・ブレイククロー・ころがる・れんぞくぎり |
ドリュウズ♂ | Lv.33 | じめん・はがね | きりさく・いわなだれ・じならし・メタルクロー |
地面タイプのジムリーダーだが、BW時は全員に共通した弱点タイプは無い。
しかし最初にどれを選んでもワルビルともう1体の弱点をつけるので手持ちをしっかり育ててさえいれば攻略は楽な部類。
ガマガルは草4倍のみなのでモンメンやチュリネ、ドリュウズは鋼を所持しているため、直前で拾える水技の「ねっとう」の技マシンやダルマッカの炎技やドッコラーの格闘技が通る。
BW2時はガマガルがサンドパンに変更されている。
水タイプによって一貫して弱点をつけるようになったが、LVが上がっているので油断は禁物。
BW、BW2時両方に言えることだが、5番目のジムらしく手持ちポケモンの技の威力がそれなりに高いため、時期的にまだ未進化や1進化ポケがそれなりにいるこの段階ではいかに相性が良くても力負けしてしまうのは注意。
特にBW2版は対抗できるポケモン自体は増えたが、BW版よりレベルが上がった上に「ねっとう」「くさむすび」の技マシンの入手時期が変更された為、相性の良いポケモンの火力が落ちているので注意。
対戦前時のジム前にいるライバルの「水技があるだけならちょいと苦労するかもな」の台詞通り、自分の手持ちに自信がなければ守りの相性も意識したいところ。
エースのドリュウズに関しては地面、岩、ノーマルの半減しにくい組み合わせや、「じならし」→「いわなだれ」の素早さ低下からの怯みは厄介なため出来るだけ速攻で倒したい。
PWT(イッシュリーダーズ)
PWT(ワールドリーダーズ)
余談
『スカーレット・バイオレット 藍の円盤』では、タロという女子生徒が登場したが、後に彼女がヤーコンの実の娘である事が判明。劇中の言動から親子仲は悪くない模様。
意外なところではネモとも面識があり、パーティ会場でドレス姿にも拘らずヤーコンがジムリーダーと知るやいなや勝負を挑んできたとの事。この行動には周囲もタロも驚いたが、ヤーコンはそんなネモの気質を大いに気に入ったらしい。
『LEGENDSアルセウス』ではキクイという少年が登場しており、ヤーコンを少年化した印象で「先祖ではないか?」と言われている。
特にテンガロンハットはヤーコンの被っているものとほぼ同じデザインであるが、今のところ両者は先祖の可能性はあるものの正確な関連性は不明。