ころがる
ころがる
初登場 | ポケットモンスター 金・銀 |
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いりょく | 30 |
めいちゅう | 90 |
PP | 20 |
タイプ | いわ |
分類 | 物理 |
攻撃範囲 | 単体 |
直接攻撃 | ○ |
効果 | 外れるまで5ターン連続で攻撃し、攻撃が当たる度に威力が2倍になる |
事前にまるくなるを使っていると威力が2倍になる | |
英語名 | Rollout |
5ターンの間転がり続けて相手にダメージを与える技。
主に球体状のポケモンや丸まる習性を持つポケモンが習得できる。進化前や進化途中が球体状のナッシーやボーマンダも習得できる。
『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』等では教え技として登場しているため、習得できるポケモンは『ポケットモンスター X・Y』時点でも171種類と多め。中にはどう考えても転がれそうに無いポケモンも混じっている。
スターミーとかボスゴドラとかゴーゴートとか…。進化前ひっくるめても無茶である。
この技は相手に攻撃が当たる度に威力が2倍になって増えていくと言う効果を持っている。
5ターン攻撃のうち、最初の一撃は威力は30と低めだが、5回目は脅威の480。タイプ一致で撃たれたものなら半減でもただでは済まない。
さらに、技を仕掛けるポケモンが事前にまるくなるを使った場合、威力が2倍になるのである。
まるくなるを使った後の5回目の威力は960。ここまで来ると異次元の領域である。
しかし、先述の5ターン連続で攻撃するという性質上、攻撃中は他の指示は一切出せなくなる。相手からすればその間やりたい放題である。
いくら威力が上がろうが無防備を晒してやられては話にならないのである。
行動が完遂するまで5ターンかかるというのが実践で運用するとどれぐらい辛いのかは歴戦のトレーナーなら想像に難くないだろう。
もちろん技5発当てたあとはまた初期の30からやり直しである。中々に取り回しが難しい技。
また、攻撃を外すと技が終了してしまう点も問題であり、まもる等で、攻撃を透かされれば、威力30からもう一度やり直しというハメになる。
通常時でも、命中90であるため外す可能性が大いにあり、5ターン持つ確率は約59%とさいみんじゅつ(命中60)を下回る。
いずれにせよ、多大な浪漫を感じさせる技であることは間違い無い。
この技を語る上で外せないのが『ポケットモンスター 金・銀』のアカネのミルタンクである。
ミルタンク自体も3番目のジムで出す様なスペックじゃない強さではあるが、こちらの手持ちのレベルが高く無い事も相まって、不一致とは言え凶悪な威力を誇る「ころがる」によって多くのトレーナーの手持ちが一方的に轢殺された。
残りの技も3割ひるみのふみつけ、HP回復のミルクのみ、オスをほぼ機能停止するメロメロと強力だが、「ころがる」のインパクトは特に強く、今でもトラウマになっている世代は多い。
なお、リメイク版の『ハートゴールド・ソウルシルバー』でも当時と同じ技構成となっている(レベルは1下がった)。やめてくれ。
この時点で放たれるころがるが強いということは制作側も理解しているのか、一応対策としてしぜんこうえんにあなをほるのわざマシンが置いてある。コレで地中に逃げて技の連続を止めてしまえばどうということはなくなる。とはいえ一度使ったらなくなってしまうわざマシンをココで思い切って使ってしまえるトレーナーは中々居ないのだが…
後の『ハートゴールド・ソウルシルバー』ではコガネひゃっかてんでまもるが売っている。困ったらコレで対処しよう。
ちなみに、当時のアニメ『ポケットモンスター』ではサトシのパーティがミルタンクの「ころがる」によって3体全員が倒されたされたことで、多くのプレイヤーのトラウマがぶり返されていったという。
また、『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』ではこの技にバグがある事が判明。
それはミミッキュのばけのかわにころがるを当てるところがるの威力上昇倍率がズレるという物である。つまり、ころがるを化けの皮を間に挟むことで、威力上昇が1発なかった事にでき、5回ころがるを撃った後に、他の攻撃技を使うと、その技の威力が「威力×16」になると言うことである。オマケに、まるくなるの補正も受けるため、最大「その技の威力×2×16」という凄まじい火力になる。
こちらが検証動画である。
ポケモン不思議のダンジョンシリーズ
こちらでも当たるたびに威力が上昇するのは同じ性能だが、よりにもよって「みだれひっかき」や「みだれづき」などと同じ連続で攻撃する仕様に変わっており、うっかりころがるを食らって力尽きた探検隊や調査団も多く、本家以上に危険な技である。いわタイプなのでヌケニンであっても油断はできない。
特にダメージ計算式が他作以上に極端な救助隊においてはマリルリの力持ちと重なることでそれまで1桁台のダメージだったのが突如3桁に跳ね上がることもあり、一部界隈ではマリルリ数列などとしてネタにされることがある。
また、『ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX』ではアイスボール共々すごわざ「Gれんぞくひっちゅう」の対象になっており、このすごわざ適用下では5回必ず当たるようになる。単体相手には特性:スキルリンクのパルシェンの連続攻撃技に匹敵するぶっ壊れ性能で、まるくなると連結したときの威力は…お察しください。本家と違って連続攻撃技扱いなので、2回以上当たれば本家準拠になったがんじょう持ちすら粉砕するのも恐ろしいところである。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』以降、プリンの通常必殺ワザとして登場。
発動と同時にその場でチャージを始め、ボタンを離すと転がり始める。チャージした時間に応じて与えるダメージや転がる時間が変わり、転がり中は方向転換が可能。
全くチャージをしなかった場合はスピードが歩く時の速度よりも遅くなり、ダメージ判定が一切発生しない。
このような仕様となっている上、技の使用者が上級者向けキャラなので、原作での猛威は見られなくなった。
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』のカスタマイズ必殺ワザは、ふっ飛ばし力が低くなる代わりに連続ヒットする「ころがりつづける」、威力が上がるがチャージ時間がかかり移動距離もない「もうれつにころがる」の2種がある。
ポケモンGO
2022年5月21日開催のアローライシツブテのコミュニティ・デイに併せて本作でも実装。
当初はアローラゴローニャの専用技(特別な技)であったが、同年9月以降はお馴染みのミルタンクも習得できるようになった。現在はノコッチ、ベロベルト、ネッコアラも習得できるようになった。
本作ではノーマルアタック(通常技)として扱われる。威力はジム・レイドで14、PvPでは4。命中するごとに威力が上昇するという効果はさすがになくなったが、その代わりにゲージ技のチャージが行いやすくなっている。体感としては「でんきショック」に近い技。アローラゴローニャの場合、小出しにしやすい「ロックブラスト」があるので、それと併せて運用するのが鉄板構成。ミルタンクもゲージ技「のしかかり」やサブウェポンと併用して運用するのが基本。