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マリルリ

まりるり

『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種。
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基礎データ編集

全国図鑑No.0184
ジョウト図鑑No.131
ホウエン図鑑No.056
シンオウ図鑑No.126
イッシュ図鑑No.032
セントラルカロス図鑑No.043
ヨロイ島図鑑No.141
パルデア図鑑No.048
ローマ字表記Marilli
分類みずうさぎポケモン
タイプみず / フェアリー(第6世代以降)
高さ0.8m
重さ28.5kg
性別比率50%♂・50%♀
特性あついしぼう / ちからもち
隠れ特性そうしょく
タマゴグループすいちゅう1/ようせい

各言語版の名称と由来編集

言語名称由来
日本語マリルリ+瑠璃
英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語Azumarillazure(アズール)+マリル
韓国語마릴리日本語名の音写
中国語(簡体字)玛力露丽日本語名の音写
中国語(繁体字)瑪力露麗日本語名の音写
ヒンズー語अजुमेरिल英語名の音写
ロシア語Азумарилл英語名の音写
タイ語มาริลลิ日本語名の音写

進化編集

夏ですね

ルリリマリルなつき進化) → マリルリ(Lv.18)


概要編集

「マリル」の進化系であり、「ルリリ」の最終進化系。初登場は同じく『金・銀』(第2世代)。

ねずみうさぎとなってしまったが、ポケモンにはよくあることである。


主にに住み、基本的には水中で生活する。極稀に水辺に浮かび上がって来ることもある。体の水玉模様は敵に見付かりにくくするためのカモフラージュ(迷彩)の働きがある。

マリルの頃は長時間潜り続けられないのか、水場周辺の草むらや水たまりがある洞窟でも見かけられたが、進化によって息継ぎなしに日中水中に居られるほどの肺活量を得た。


マリルの頃は水草を好んで食べたが、マリルリになると水中の獲物も狙う様になる。隠れ特性に「そうしょく」を持つものの、食生活は雑食なのであろうか。しかしながら性格は穏やかで、空気の玉で即席の水中ヘルメットを作って溺れたポケモンを助けることもある。


長く伸びたは極めて優れた聴力を有し、流れが激しい川でも獲物の種類を判別できるほど。「ポケモン全キャラ2コマ全集」ではニドラン♂が川上で致した音を聞いてしまったなんて逸話も。

ただし、耳の中に水が入ってくるのには耐えられないらしく、耳を丸めている様子も見られる。


ちなみに、力を込めると先端に付く球が発光する。図鑑には何も書かれていないのでどういうことなのかは不明。

ちからもちアクアテール


登場時よりマリルがマスコット枠としてPRされていた流れで、マリルリも各種媒体への出演には比較的恵まれている。の様な体型をした兎ということで、近年はイースターの時期となるとリアルのポケモンセンターなどで優先的にピックアップされたりもしている。


そのファンシーラブリーな外見に反し「ちからもち」という強力なとくせいを持つ個体がおり、「ふといホネ」持ちガラガラに匹敵する程の破壊力を振るう最強クラスの物理アタッカーという一面もある。

このため2次創作ではやたらマッシヴネタ絵(通称「マリルリさん」)も結構存在する。

後輩ホルードといい、「ちからもち」ではないもののメガミミロップエースバーンといい、ポケモン界には妙に戦闘力が高い兎が多い。


色違い編集

ポケモンアイコン絵

色違いはルリリ・マリルの緑色より一転して黄色となる。これは当初黄色いポケモンとしてデザインされていた名残と考えられる。



ゲーム上の特徴編集

当初はマリルを進化させる以外に手持ちに入れる手段がなかったが、『Pt』と『BW2』以降は野生でも出現するようになった。


『Pt』ではチャンピオンロードに出現するが、『DP』『BDSP』『LEGENDSアルセウス』ではマリル含め系統全て出現しなかったことから、ヒスイ/シンオウ地方にとっては外来種で、比較的最近定着したのかもしれない。

なお、『DP』『BDSP』でははがねタイプ不足を補うためか、同タイプを専門に扱うミオジムにいる「エリートトレーナーのマユコ」が攻撃技を『アイアンテール』のみとした上で組み込んでいた。この枠は『Pt』ではドーミラーへ変更されている。


SV』では、スター団フェアリー組チーム・ルクバーのボスであるオルティガが手持ちに入れている。


対戦での評価編集

HPこうげきぼうぎょとくこうとくぼうすばやさ合計
第5世代以前1005080508050410
第6世代以降1005080608050420

第2世代編集

GSC』では既に数多くいたみずポケモンの中でそれなりの耐久を持つも、超低火力でストーリー中でも進化前のマリルが激レア(『クリスタル』では若干改善されたが)でほぼ出会えないという、何とも言えない存在意義の状態より始まった。

マリルリを繰り出すトレーナーもほぼ誰もいなかった。


第3世代編集

RSE』で特性「ちからもち」「あついしぼう」を獲得。「ちからもち」は特化すると「こうげき」152相当となりメタグロスすら上回ったものの、当時みず技は全て特殊扱いであったため一切噛み合わなかった。

ただ、当時稀少であった「みがわり」をRS期から覚えられ、そこからの「きあいパンチ」のコンボは予想以上の大ダメージを誇った。耐久は元からある上に遅いので「みがわり」が残りやすく、かくとう技が効き難い相手にも「おんがえし」などで対抗出来た。


「あついしぼう」も元からほのおこおり半減のため過剰性能であった。もっとも、当時単みずポケモンでこの特性を所持しているのはマリルリのみという希少価値はあり、これらの技を使う相手に対してさらにローリスクで繰出すことが出来る様にはなった。


進化前として加わったルリリは、コレクション的な側面が増えた以外に特に影響はなかった。



第4世代編集

DPt』からは技ごとに物理特殊が分かれる様になり、特性「ちからもち」が本格的に開花した。「たきのぼり」「アクアテール」「アクアジェット」等といったみず物理技をタイプ一致で放つことが出来るようになり、さらにはサブウェポンとして有用な「れいとうパンチ」「ばかぢから」も使えたため、徐々に戦力としてカウントされ始める。


ただし、特性への依存度が大きいポケモンの常として、変えられると途端に貧弱となるという宿命を背負っている。また、一致技威力も比較的低く留まっている。


第5世代編集

隠れ特性「そうしょく」を獲得したが、「ちからもち」が有用過ぎたため、精々「キノコのほうし」対策に使われるぐらいであった。

「ちからもち」型は初期 - 中期に流行した「砂パ」に特に有利であり、ある程度の採用率を保っていた。一線級とまではいえなかったものの、スペック自体はそれなりには評価されていた。


第6世代編集

XY』でフェアリーが追加されたことで、ドラゴン他3タイプの耐性が加わり、新たなドラゴンキラーとしての地位を獲得。

また、元々持っていたみずのお陰で、サブウェポンでも弱点を突かれにくく、フェアリーの天敵であるはがね技も等倍に抑えられるという個性を得た。


これに合わせてフェアリー物理技「じゃれつく」も獲得し、フェアリー弱点を問答無用で狩れるようになった。今まで止められていたギャラドスブルンゲルなど同じみずタイプにもタイプ一致で通せるようになり、以前よりゴリ押しも効くようになった。

さらに、遺伝技仕様変更によって「アクアジェット」と「はらだいこ」の両立が可能となった。「ちからもち」からのこのコンボ威力が如何程のものかというと、耐久無振りガブリアスが高乱数(80%以上の確率で)1発何かがおかしい

とつげきチョッキ」で繰出し性能を高めたり、「こだわりハチマキ」を持たせて「アクアジェット」を連発する型なども発生し、本当の意味で一線級にまで到達した。


ちなみに、何故かステータス調整で「とくこう」が微増している。これが後に厄介な問題を引起こすことになった。


第7 - 8世代編集

USUM』ではタイプ一致技に「アクアブレイク」が加わり、命中安定技の威力を更新した。


剣盾』ではDLC「鎧の孤島」より参戦。ダイマックスによりネックであった技威力を底上げできるため、特に「とつげきチョッキ」との相性が良好であった。


第4世代リメイク『BDSP』にも勿論登場したが、「はたきおとす」や「れいとうパンチ」などが没収されている。



第9世代編集

SV』では発売早々「はらだいこ」型がテラレイドバトルのお供として活躍していた。テラレイドバトルの相手は必ずテラスタル状態なので必然的に単タイプであり、マリルリの一致技範囲なら全ポケモンに等倍で入ることから一時はテツノカイナと並び最強格とまで言われた。

が、これ以外に積み技を持たず、また、技による回復が「アクアリング」くらいしかないため、考えなしに「はらだいこ」を使っては倒れて負ける事案が頻発。結果現在ではアタッカーとしての評価を大きく落としている

同じ「はらだいこ」使いならガチグマ、積み技みずアタッカーならマナフィシャワーズウェーニバルなどもおり、それらと比べて優位性に乏しいのが現状。フェアリー物理アタッカーはメンバーが少ないので、生き残るとすればそこであろうか。ザシアン?はて何のことやら……

なお、隠れ特性「そうしょく」を活かしてくさ無効のサポーターとして起用されることがあり、今はこちらがメインとの声すらある。「ひやみず」や「あまごい」などもあり、存外馬鹿に出来ない。現に最強レイドで推奨されているマリルリはほぼサポーター起用である。それだけ「はらだいこ」しかないというのは大きなマイナスなのである。

とはいえ、現在でも特にじめんテラスタルレイド相手に出せるアタッカーがマリルリしかいないというトレーナーは多い。どうしてもという場合は、少なくとも「オボンのみ」ではなく「かいがらのすず」を持たせることが推奨されている。

だが、身も蓋もない事だが先のウェーニバルやドレディアなど他アタッカーも育てるべきなのは言うまでもなく、上記の「そうしょく」のサポート型についても、確かに元々耐久力はそこそこあり、くさタイプ無効のみずタイプというのは中々の個性ではあるが、今まで一線級の扱いを受けていた根源であり、アイデンティティたる「ちからもち」を捨ててまでマリルリに拘る必要があるのかはかなり微妙。ましてや、マリルリを好きで使っているならともかくレイドでの推奨だと言うのだから尚更、他の相性の良いポケモンを採用すればいい話である。


ちなみに当初は「じゃれつく」で攻撃した際に敵ポケモンのHPバーが実際のダメージよりも多く減ってしまい、実際の残りHPが確認しにくくなるバグが存在し、このバグがバリアを展開すると元に戻ることから傍目からは「じゃれつく」を使ったせいで相手が回復している様に見える状態となってしまっていた。これは2023年2月下旬のアプデで修正されている。



対人戦ではラウドボーンヘイラッシャなどの特性「てんねん」持ち増加に伴い、こちらでも「はらだいこ」は評価を落としている。

環境が進むと「おにび」対策ほのおテラスタル型が台頭。シリーズ2となると若干勢いは衰えたが、ハバタクカミに比較的強い先制攻撃技アタッカーとして一定数環境に残った。ハバタクカミはセグレイブやヘイラッシャを引連れていることが多く(「セグカミラッシャ」構築)、この並びへの対策を重視したフェアリーテラスタル等も台頭して来た。

初期環境で特に相性補完が優れるのはサザンドラサーフゴーのコンビにマリルリを加えた「サザンフゴーマリルリ」と呼ばれるトリオであった。

また、シーズン1中盤には600族ドラゴン4体をパーティに詰め込み、後は補完にマリルリと、マリルリの補完にマスカーニャを挿した厨パがガチパとして使われることがあった。一見滅茶苦茶なタイプバランスだが、テラスタルで補完するため問題なかった。


シリーズ3となると攻守共に四災に強いとして、「はらだいこ」「オボンのみ」型が再評価された。最終盤にはこの遅さながら「たべのこし」を持ち「アンコール」と「みがわり」で耐久型をハメて行くという型も急増した。

意外なところでは、弱点を突かれにくい(かくとうは元のフェアリーで牽制可能)としてノーマルタイプにテラスタルする型まで出て来ている。

シーズン12辺りとなるとヘイラッシャ以外の「てんねん」持ちが既に死滅していた影響で、「はらだいこ」型が復権。


伝説級が解禁されたレギュレーションGにおいては、コライドンが使用率をかなり伸ばしたことから、その対策にマリルリが浮上。

タイプ上、コライドンのドラゴン技を無効化、ほのお・かくとう技を半減と主力技を防ぎつつフェアリーやみずわざを通せると有利を取りやすい。

ただし、マリルリのH252振りだけでは、無補正コライドンのハチマキフレアドライブ」で確定2発になってしまい、特化HB252振りでようやく確定3発に抑えられる(無補正HBなら乱数2発)。つまり一般的なアタッカー型やサポート型では受出せないのである。

なので完全にメタるのであれば「あついしぼう」が必須となって来る。そしてシーズン21では使用率こそ60位台程度であるが、何と「あついしぼう」型が20%近くを数えている。嘘ではない。「うずしお」で「ちからもち」型や「そうしょく」型であると安心してマリルリ対面で居座っているコライドンをキャッチ出来る上に、受切れるなら「ほろびのうた」で料理出来るためである。

とはいえシーズン21最終5位構築には、王道の「ちからもち」「とつげきチョッキ」型がエントリーされていた。このパーティに採用された型もそうであるが、この頃には単純な攻撃だけでなく「はたきおとす」でのサポート性能を活かした型が散見される。


準伝説・パラドックス以上のカテゴリが使用不能なレギュレーションHでは、初期環境には存在しなかった同複合・アシレーヌに出番を奪われがちで、偶に使われる良いポケモン止まりの評価となっている。ヘイラッシャ・ドオー・ラウドボーンといった「てんねん」持ちもそれなりに環境に多い上に、上客であった四災も不在と、逆風環境となっている。


ところで「ちからもち」が大前提過ぎて忘れられがちなことであるが、素ステータスは第6世代以降「とくこう」>「こうげき」となっている。テラスタルとセットで実装された「テラバースト」を使用する場合、この事実を思い出す必要が出て来た。

「テラバースト」は物理/特殊が不定の技なので、場合によっては特殊技扱いで放ってしまうからである。あくまで実数値を参照するため、基本的には「努力値」上乗せなどで回避出来るが、仮に耐久極振りなどする際には注意しないと痛い目を見る。


余談編集

上記の考え無しに使った一部のプレイヤーからの使用率が落ちた件といい、勘違いされがちだが幾ら強いとはいっても何も考えないで使っては期待通りの活躍などできる訳はなく、ましてや「ちからもち」補正が乗ってない状態のマリルリの素の攻撃数値は50しかない。補正が乗った状態なら無振りで120相当にもなるが、現在ではこの数値でも決して飛び抜けて高いとは言えない為、そのままでは散々言われているような凄まじい火力など発揮する事はできない。上記の解説のような火力を出すには「はらだいこ」が前提となるが、その「はらだいこ」も代償が大きすぎて、とてもではないが手軽に使えるような積み技ではないので、こちらも考え無しに使おうものなら即返り討ちに合うのは目に見えている。

珍妙なネタや大袈裟な書かれ方のせいで誤解を受けている部分が多々あるが、断じて理不尽な強さを持つ無敵のポケモンというワケではないのである。




使用トレーナー編集

ゲーム版


アニメ版

  • ヒバリ(無印153話)
  • シンジ→クロガネシティの少年(DP16話)
  • アサヒ(新無印)

漫画版


番外作品編集

ポケモン不思議のダンジョン編集

赤・青の救助隊』ではトラウマ製造機として君臨している。マリルリが出現するダンジョンのうち「しあわせの とう」は、Lv.1より入場するエキストラダンジョンとなっている。つまり手持ちが一時的に弱い状態からスタートするため、可愛らしい進化前であっても全く油断出来ない。

そして中層50Fに超激レアポケモン・ラッキーがいるので、ラッキー目当てで今まで多くの救助隊が押し寄せて来たが、ここにでんと構えるマリルリが、

  • 何を間違ったのか周りの敵よりも2回り強いステータス。高層の敵と肩を並べる。
  • 特にHPは125もある。周りは70とか80とかなのに。
  • 遠距離技「バブルこうせん」・連続技「ころがる」でどこにいても追詰めて来る
  • 特性「ちからもち」が本編と異なり「攻撃した瞬間に確率で自分の「こうげき」ステータスを1.5倍に引上げる」という効果(ポケダンは諸々の倍率が控え目に設定されているため、1.5倍は強力を通り越して凶悪)。

こんな有様のため、ラッキーを拝むことすら叶わずマリルリに惨殺される事例が後を絶たない。しっかり準備しても「ちからもち」の不確定要素があるため一切油断出来ない。恐るべし。


ちなみにこの界隈では「マリルリ数列」なるものも誕生したとか(とある実況者のポケモンが受けた「ころがる」のダメージが「1,1,2,3,160(「ちからもち」発動)」であったことから)。


ポケモンGO編集

このゲームに特性何てものは存在せず、CP(能力)は種族値を元に決められている。そのためHPこそ滅法高いが「こうげき」は貧弱そのもの

さらに、タイプ相性における「こうかなし」が存在せず、原作では無効化できたドラゴン技も、本作では威力こそ半減できるもののきっちり喰らってダメージを受けてしまう。ドラゴンキラーどころか普通に押し切られかねない。


ジムに置こうにも耐久がある方とはいえそこまで高くはない。普通にラッキーやソーナンスを置いた方がまだ場持ちが良いが、CPが余り高くないのでやる気減少速度が遅いというメリットもあるにはある。

……と散々な扱いであったが、2018年12月、突如覚醒。トレーナーバトル実装に伴い、最大CPや攻撃力が低くても活躍できる道が開けたのである。元々耐久はあるためCPの割に長生きで、しぶとく耐えてチャージ技で返すという戦法が可能。

特にスーパーリーグ(CP1500以下のみ出場可能)ではマリルリが有する耐久力やタイプ相性が非常に有効で、エース格にまでなっている。低い最大CPがここに来て生かされるとは、何があるか分からないものである。


ただし、マリルリ自身のレベルを最大近くまで上げなければならず、育成はやや苦行。また、スーパーリーグ用個体厳選難易度もめちゃくちゃ高い。というのも、マリルリのスーパーリーグ用理想個体は「こうげき」0、「HP」・「ぼうぎょ」が最大の15とされる。このため、全ステータスが10以上で固定されてしまうタマゴ・レイド・フィールドリサーチ、及びステータスが12以上で固定となるキラ交換では理想個体は絶対手に入らない。何が何でも野生で出現する個体の中から地道に厳選していかなければならない。気が遠くなる話である。まあ、マリルリに限らず、スーパー及びハイパーリーグ用の個体厳選は大体どれもそんな感じなのであるが。

⊂しあわせタマゴ⊃


マリルリは不定期でレイドボスに選出されることがある。ランクは★★★。元々のCPが低いポケモンなので、レイドボスになってもCPは僅か8989と一般的な★★ボスより低い。ただし耐久力は★★★相当なので、★★と同じ感覚で挑むと時間内に倒せない可能性がある。


ポケモンユナイト編集

諸元

ロールバランス
タイプ攻撃
攻撃範囲近接
進化マリル→マリルリ(レベル5(→4))
技1たいあたりじゃれつく/みずのはどう(Lv.7(→6))
技2あわ→うずしお/アクアテール(Lv.5(→4))
ユナイト技あわだいこダッシュ(Lv.9(→8))
特性[ちからもち
価格10000コイン/575ジェム

  • じゃれつく
    • 自身の移動速度を上げた後、付近のポケモンに飛び掛かって攻撃する。自動では攻撃に移らず、通常攻撃と同じボタンで任意発動させる必要がある。
    • 上記の仕様のため、効果時間中は通常攻撃が出なくなる(厳密には「通常攻撃がこの技に置換わる」という処理となる)。また、効果時間中は飛び掛かれる範囲が表示され続ける。
    • 攻撃モーションがかなり大振り且つ長く、その間相手を行動不能とする。第三者にかかった場合、それも巻き込む。ただし、モーション終わりよりも相手が開放されるタイミングの方が若干早い。
  • みずのはどう
    • 移動しながら水の玉を発射する。移動方向と発射方向は別々に指定可能。命中した相手の移動速度を下げる追加効果がある。また、別ポケモンが付近にいた場合、自動でそちらにも飛んで行く性質がある(回数制限あり)。
  • うずしお
    • 自身の周囲に小さな渦を4つ発生させ、回転させる。渦に触れるごとに相手にはダメージが、自身にはHP回復が発生する。
  • アクアテール
    • ジャンプして力を込めた(操作上の意味はない予備動作)後、尾を用いた広範囲薙ぎ払い攻撃を行う。3回1セットで、1回ごとに払い方が変わる。この技も1回ずつ通常攻撃と同じボタンで任意発動させて行く必要がある。
    • 効果時間中は通常攻撃が出なくなる点も「じゃれつく」と同じ。効果時間中に3回使用できなかった場合でも、次回は1回目からの使用に戻る。また、効果時間中は尾の球が発光する
    • 自身からやや離れた場所(尾の球が通過する部分)でダメージが増加し、ここでの命中時のみ自身のHPが回復する追加効果が付く。Lv.11(→10)以降は1セット全てを球部分で当てると、全ての技の使用間隔が短縮されるというボーナスのような効果も加わる。
  • あわだいこダッシュ
    • 本編の「はらだいこ」→「アクアジェット」を1セットにした様な技。HPと引換えに攻撃力上昇とシールド効果を得て、狙いを定めたポケモンに突進して行く。その後暫く、自身の移動速度上昇と技使用間隔短縮が続く。
    • 衝突時に行動不能の追加効果が発生する。突進中に接触したポケモンにもダメージと吹飛ばしが発生する。逆にいうとこの技自体で与えるダメージはそれだけなので、能力が上昇した状態で放つ他の技が同程度に重要となって来る。

2022年4月8日参戦。ベイビィポケモンは参戦しない前例に則り、ルリリは外れている。

当然のごとく「ちからもち」型であるが、本編ではまず採用しない技を持ち込んでいる。これは物理/特殊がポケモンごとに判定される独自の仕様のため。つまり本編では特殊扱い技にも「ちからもち」補正を乗せて放てる訳である。


しかし、蓋を開けてみると本編の爆発力は見る影もなかった


まず、本作の「ちからもち」はダメージ計算が急所流用となっており、しかも2体以上を相手とすると発動しなくなるというリミッターが掛けられていた。

即ち複数に囲まれると特性が実質なくなり、急所ワンチャンも狙えないという、デメリットが目立つ仕様となってしまっていた。この仕様は野生ポケモンに対しても容赦なく適用された。

計算式も一般的に「通常ダメージ×2」であるところ、マリルリのみ「通常ダメージ×1.5」と妙に低く抑えられていた。火力が低いということは追加効果による回復も乏しいということであり、タイマンに持ち込んでも尚競り負けるという事態が頻発した。


本編のマリルは全ポケモンの中でもかなり成長が早いが、これもイシズマイがLv.4で進化するような本作では中の下程度。マリル時代に大した強みがある訳でもなく、ただ育てにくいだけであった。


技も上記の通りで単体攻撃に特化しておらず、とくせいと噛み合わなかった

機動力も上昇手段はあるとは言え低めな部類で、自分から有利な状況を作り出すことも難しかった。

また、「じゃれつく」と「アクアテール」は発動方法が同一な関係で、連続で出すと上書きされてしまい、効果時間中であっても先に出した方は不発になるという仕様もあった。


挙句の果てに「うずしお」には生成4つに対して当たり判定が3ヶ所しかないという目で見て分かる設定ミスまであった。しかも、修正までに3週間近くを要した上に引換えの様に「アクアテール」が弱体化され、「相手の防御バフを無視して攻撃」という強力な追加効果丸ごと没収されてしまった。

当然、人気も勝率も最下位争い常連となるレベルで低迷し、何がしたいのか、逆に何なら出来るのかと困惑された。ユナイト技回転率だけは良かったので、それに全てを賭ける「一発屋」として生きることが半ば本気で提唱されたりもした。



その後は流石に上方修正傾向が続いたが、状況は中々変わらなかった。

それを受けてか、同年9月28日にはほぼ全体的に一回り強くなる程の見直しが行われ、ようやくまともな戦力としてカウントされる様になる。諸元表の()内も全てこの際に変更されたもので、「ヤケクソ強化」とまでいわれた。

年末に「みずのはどう」再弱体化を挟みつつ、翌年6月15日には「ちからもち」のダメージ計算も「通常ダメージ×1.7」にまで引上げられている。

マリルリ/パンクスタイルマリルリと青コーデ

ホロウェアは名称通りの「パンクスタイル」に始まり、昔の旅人のような「さすらいスタイル」、緑色のサンタ服を着た「ホリデースタイル」、イースターバニーになった「パステルスタイル」が編集時点で実装されている。基本形と言える「スポーツ/アクティブユナイトスタイル」が無いのは、同時期の参戦ポケモンしては珍しい。

「さすらいスタイル」はバトルパスシーズン10に付属、「パステルスタイル」はUNITEメンバーシップ2023年4月に付属。他は有償購入限定品である。


水玉」という分かりやすい柄をしていながら、トレーナー向け衣装も編集時点では未実装。

イベント「ユナイトチャレンジマッチ」にてマリルリをモチーフにしたリュックが実装されたことはあったが、獲得に5連勝が必要な上に1週間で回収されるという仕様であったため現存しない。


余談であるが、この界隈では当初「マリリーバブル」と呼ばれることがあった。海外勢の議論を翻訳機にかけたところ、このような名称に再翻訳されてしまったのがウケたのであるとか。前知識がなくとも何を指しているのか何となく見当が付く語感もポイントであったのであろう。

ただ、本編の「[**[マリルリさん]]」には程遠い有様を皮肉った蔑称的な向きもあり、強化後の現在ではほぼ見られなくなっている。


ポケモンマスターズ編集

キリカ&マリルリ編集

キリカ(ふりそで)&マリルリ

2023年元旦イベント「結成☆ドリームユニット」で、『XY』の1トレーナーであった「ふりそでのキリカ」がプレイアブル化し、そのバディとして抜擢された。2023年が卯年であることから、うさぎモチーフのマリルリ使用していた彼女が選ばれたと思われる。

能力的にはフェアリータイプのサポート型。


ドレインキッス相手に与えたダメージが多い程自分のHPを回復する
ディフェンダーG味方全員の「ぼうぎょ」を2段階上げる
バブルこうせん10%の確率で相手の「すばやさ」を1段階下げる
強く美しく味方全員の「とくこう」を2段階、「とくぼう」を1段階上げる。自分を回復付帯状態とする

バディーズ技

黒の美しさに恥じないフェアリーレイ追加効果なし

パッシブスキル

初登場時場に技ゲージ加速初めて登場した時のみ味方全体の場を技ゲージ加速状態とする
やけど無効やけど状態とならない
ほのおガードほのお技で攻撃を受けた時のダメージを軽減する

アニメ版編集

アニポケ第1~7シリーズ編集

  • ヒバリのマリルリ

無印153話「おどれワニノコ!あいのステップを!!」に登場したポケモン演芸団のアイドル。サトシワニノコに一目惚れされ幾度なくアタックされる。ロケット団によってピカチュウとワニノコと共に捕らわれるが、翌日ヒバリのポッポがロケット団の居場所を突き止めたことやワニノコの猛反撃により救出された。実はゴルダックに恋していたため、ワニノコは失恋する(が、今度はヌオーに恋して開き直った)。


クロガネジムのジムリーダー・ヒョウタと戦った際にシンジは属性相性だけを考えて一番手で出したポケモンだが、ヒョウタの1番手のイシツブテ相手に「ハイドロポンプ」を難なく避けられ、そこから「めざめるパワー」→「ころがる」の連携で倒される。その後、ポケセンで偶然出会った少年がマリルリを欲しがっていたため、少年へ譲られた。

タイプ上で相性有利なイシツブテに成す術なく敗れたとはいえ、シンジから「使えない奴」と毒づかれた末に手放されるなどなかなかに不憫なポケモンの1匹でその場に居合わせていたサトシからシンジはさらに反発を喰らうことに(とはいえ引き取った少年が「マリルリありがとう、絶対に強くするからね!」と意気込んでいたのが救いであるが)。余談だが無印初期でも似た様ながあった。


アリゲイツ率いる野生ポケモン達と共に海賊行為を行っている個体。実はマリルから進化したが「可愛くない」という身勝手な理由で捨てられた悲しい過去を持つプラズマ団仕事しろ)。アリゲイツとタッグでサトシのツタージャチャオブーとのダブルバトルで敗れた後、天気が急変して遭難していたダルマッカ達を助けたことがキッカケで海難救助隊としてスカウトされた。


幻のポケモン・ミュウの探索チーム「プロジェクト・ミュウ」に関わる女性・アサヒのポケモンで、いつも彼女の傍にいる。アサヒもマリルリがお気に入りなのかマリルリの形をしたプロジェクターを持っている。

「さいはてのことう」ではミュウによる影響でモンスターボールを含めた電子機器が使えなくなった際には、アサヒ・ゴウトキオをサポートする。本来マリルリはロッククライムは覚えないが、「さいはてのことう」のしゃりしゃり岩に短い手足ながら登っており、身体能力の高さが窺える。


  • サブストーリー

(CV:三石琴乃

ピチュー兄弟が出演するサブストーリーで登場するお姉さんポジション個体。普段は優しくて大人しいが、1度怒らせると手が付けられなくなる。


  • ピカチュウのなつまつり

(CV:冬馬由美

ポケモン達みんなのアイドルで歌姫として登場。

夏祭りの目玉イベントのステージで歌うべく、マネージャーのニャースと一緒に海の広場へとやって来たが、途中で乗っていた車がエンストを起こしてしまう。

そこへピカチュウ達が迎えに来るが、そこへエアームドが現れ「はがねの島」に攫われてしまう。

しかし島で彼らが攫って来た理由が、マリルリの歌を聴きたいのに海を渡れずに困っていたせいと知り、ココドラ達の前で歌を歌っていた。

その後、ホエルオーのおかげで対岸の夏祭り会場にはがねポケモン達を連れてきた事で、無事ステージをこなした。

因みに歌った曲はクリスマスイヴと、夏祭りの目玉イベントにしてはえらく季節外れな曲を歌っていた。


その他


アニポケ・第8シリーズ編集

  • 50・58・61・67話:モブで登場




漫画版編集

第3章でジョウト・カントーポケモン協会の管理ポケモンで登場。


第4章ではアクア団幹部のウシオのポケモンとして登場しているが、使い手が使い手なのでここでは完全な悪役で目付きが悪く愛嬌がない。この個体は結構有名な模様。


また、9章ではクリスタルの母親・ミレイの手持ちでも登場する。


ポケモンローカルActs編集

京都府京都市ワニノコと共にデザインされたポケモンマンホールが設置された(参照)。

関連イラスト編集

すぷらーっしゅっ!マリルリ(ダイマックスのすがた)

年賀状ハッピーイースター!+他


関連タグ編集

ポケットモンスター ポケモン

ポケットモンスター(架空の生物) ポケモン一覧


図鑑番号順

0183.マリル0184.マリルリ→0185.ウソッキー


同複合タイプ編集


関連ポケモン等・グループタグ

グループ兎ポケモン
コラボ京都ポケふた組
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