概要
(戦車向けの迷彩模様が発明された直後から女性向けファッションに使われるようになり、迷彩柄の女性向けファッションがファッションショーで発表されたのは、軍用の迷彩服の普及より先だったとする説も有る)
森林や砂漠などの風景に溶け込ませるためのカムフラージュ・パターンが有名だが、ダズル迷彩やスプリッター迷彩、キースフェリス迷彩などと呼ばれる、錯視を起こすことを狙った幾何学的なものも存在する。
赤外線暗視装置等の普及により色や模様だけで出なく赤外線を含めた光の反射、熱赤外線の遮断等様々なものを考慮されるようになっている。
また、通販サイト等においては、迷彩模様の服・バッグなどは「カムフラージュ」を略して「カム」「カモ」と呼ばれる事が多い。(例えば海洋迷彩であれば「カモ・ブルー」など)
主な種類
- 緑地迷彩…緑地に溶け込みやすい濃淡の緑を主体に少量の黒や茶色が配された配色。
- 砂漠迷彩…砂漠に溶け込みやすい茶色やサンドイエローを主体とした配色。地域によってはピンクが主体になることもある。
- 冬季迷彩…雪景色に溶け込みやすい白や灰色を主体とした配色。地表の露出を表した茶色が加わることもある。
- 都市迷彩…市街地に溶け込みやすい白、黒や灰色を主体とした配色。
- 制空迷彩…空に溶け込みやすい青灰色を主体とした配色。航空機に用いられる。
- 洋上迷彩…海洋に溶け込みやすい濃淡の青を主体とした配色。低空洋上を飛行する航空機に用いられる。
- ダズル迷彩…黒と白の縞模様を様々な角度で張り巡らせた、輪郭を見誤らせる錯視の誘発を目的としたパターン。
- スプリッター迷彩…色の定義ではなく柄を直線的な破片(スプリッター)のように散りばめたパターン。航空機など高速で移動する物体は輪郭を見誤らせる効果もある。
- デジタル迷彩…色の定義ではなく柄をピクセル状に散りばめたパターン。コンピューターで効果的な配色を生成したもの。