概要
迷彩色のバリエーションの一つ。
『スプリッター(splitter)』はドイツ語である(なお、発音は「シュプリッター」の方が近いとされる)。
英語では『スプリンター(splinter)』となる。
どちらの単語も「破片」という意味。
なお、splitterという綴りの単語は英語にもあるが、そちらを使用するのは間違いである。
不規則で生物的な曲線が多い普通の迷彩と違い複数色の多角形を散りばめたような直線的な模様をしており、無機質な印象を与えやすい。
もちろんこれも軍事技術の副産物であるが本来の迷彩の用途である擬態を目的としたものではない。
元々高速で移動することから視認が難しい戦闘機に用いられた技術で、「破片」を意味する名称が示すように、色のパターンを不規則に散りばめることで敵から接近する機体の形を捉えづらくし、形状の把握を遅らせる効果がある。
そのため本来スプリッター迷彩はほぼ航空機用の技術なのだが、単純にかっこいい、直線的であることからマスキングテープを使えば他の迷彩よりもパターンの作成・塗装が容易な点から航空機であるかないか問わずミリタリー系を好むモデラーやデザイナーからは非常に人気の高い迷彩でもある。
ガンダムシリーズにおいても公式でスプリッター迷彩のモビルスーツは存在する。有名なのが「機動戦士ガンダムUC」のシャイアン基地に配備されていたジェガンD型(航空機じゃない)。その他にも本編には登場していないがリミテッドカラーとしてスプリッター迷彩柄のΖガンダムが立体物として限定販売された例も存在する。