基礎データ
全国図鑑 | No.0914 |
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パルデア図鑑 | No.009 |
ローマ字表記 | Wanival |
ぶんるい | ダンサーポケモン |
タイプ | みず / かくとう |
たかさ | 1.8m |
おもさ | 61.9kg |
せいべつ | 87.5%♂・12.5%♀ |
とくせい | げきりゅう / じしんかじょう(隠れ特性) |
タマゴグループ | ひこう / すいちゅう1 |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | ウェーニバル | wave(波)+carnival(カーニバル) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Quaquaval | quá-quá(ポルトガル語でアヒルの鳴き声)+aqua(水)+カーニバル |
ドイツ語 | Bailonda | baile(スペイン語・ポルトガル語で踊り)+onda(イタリア語で波) |
フランス語 | Palmaval | palmipède(水かきのある)+carnaval(カルナバルでカーニバルの語源) |
韓国語 | 웨이니발 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 狂欢浪舞鸭 | 狂欢(狂喜、お祭り騒ぎ)+浪(波)+舞+鸭(鴨) |
中国語(繁体字) | 狂歡浪舞鴨 | 狂歡(狂喜、お祭り騒ぎ)+浪(波)+舞+鴨 |
進化
概要
ポケットモンスター第9世代『スカーレット・バイオレット』から登場したクワッスの最終進化形で、新たにかくとうタイプが追加された。
ウェルカモの時と比べると、頭身が一気に上がってスタイリッシュな鳥人になっており、全身に派手な装飾が加わった様な外見は、仮装パレードのダンサーを想起させる。
嘴もカモやアヒルのそれではなく、ダチョウやクジャクの様な力強さを感じる形状。
その名称や分類通り、エキゾチックなダンスをこよなく愛しており、ことあるごとに全身を揺り動かして踊っている陽気でテンションが高い性格。実際、バトルの待機モーションや連れ歩きの走行時ですらダンス風になっている程。
一方、日々の鍛錬を欠かさないなど、技を磨くことに対しては非常に真面目かつストイックで、ここぞというときの集中力には目を見張るものがある。
そうして培われた強靭な脚力の持ち主でもあり、細い身体なれど、軽い一蹴りでトラックを軽く吹っ飛ばすという恐ろしい身体能力を秘めている。
ちなみに同じく強靭な脚力を武器とするアマージョからは敵視されているらしい。相性的にもこちらが不利な気がするが…
また、水の雫が連なったような長い尾羽も特徴的。本当に水で出来ており、武器として使える位の切れ味を兼ね備える。
バトル中はこの尾羽が、付け根にある器官の働きにより、分割した上に浮いてクジャクのように展開。それを振りながらステップを踏む様は、コステロをつけたサンバダンサーそのものである。
このウェーニバルにより、ポケモン御三家は、草・炎・水の三種共に、かくとうタイプ複合のポケモンが揃う事となった(しかもその半数は、鳥御三家である)。
名前の由来は「ウェーブ(波)」(ウェイ系)+「カーニバル(謝肉祭)」と思われる。
ネーミング繋がりでなみのりやウェーブタックルも覚えられる。
色違い
色違いは全体的に薄い色になる。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
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85 | 120 | 80 | 85 | 75 | 85 | 530 |
ラグラージを超える水御三家第1位の攻撃種族値を持ち、耐久面と特殊面はそこそこといった数値。性格は若干低めの素早さを補うための「ようき」、または素早さを後述の「アクアステップ」で補う前提として攻撃力を高める「いじっぱり」などが挙げられる。
素早さは高くはないが、威力80で自分の素早さを1段階上昇させる専用技「アクアステップ」でカバーが可能。しかも、この性能で命中は100である。
アクアステップで殴りと積みをこなしつつ、敵を連続で倒していくのが基本的な戦術となる。その為、夢特性のじしんかじょうとは相性がとても良い。
物理技も「アクアブレイク」、「ウェーブタックル」、「アイススピナー」、「トリプルアクセル」、「ブレイブバード」、「けたぐり」、「インファイト」、「はたきおとす」と強力なものが揃う。「アクアジェット」による追い討ちの他、「アクアステップ」で上昇させた素早さを「バトンタッチ」で他のポケモンに引き継ぐといった戦術も使え、「とんぼがえり」や「クイックターン」といった小技も豊富。しかし、かくとうタイプでありながらパンチ技を一切習得せず、積みと相性の良い「ドレインパンチ」を使用できないのは惜しいところ。
特殊技のレパートリーは歴代水御三家の中でも少なめで「なみのり」や「ハイドロポンプ」といったみずタイプのメインウェポンや「ぼうふう」、「エアスラッシュ」といった鳥モチーフらしいひこう技が確認できる一方で、「れいとうビーム」を覚えずこおりタイプのサブウェポンが「こごえるかぜ」くらいしかないため一致技を両半減するカイリューなどには難儀する。
鳥ポケモンらしくタマゴわざで「はねやすめ」を覚えるため、素早さは「アクアステップで」補う前提で耐久に厚めにするのもアリだろう。
耐性は同タイプのニョロボンと同じ。弱点は5タイプもある反面、ほのお、はがね、むし、いわ、あく、こおり、みずと耐性対象が7タイプもある。
ジバコイルはウェーニバルの弱点を全て半減することができ、ウェーニバルもジバコイルにとって苦手なじめん、ほのおに有利である。
但しカラミンゴやリククラゲには両者ともに弱点を突かれるので氷技でしっかりと対策したい。
持ち物は攻撃性能を増強できる「いのちのたま」が候補に挙がるか。もしくは耐久・耐性の微妙さを補える上に「げきりゅう」型の場合にシナジーを形成する「きあいのタスキ」辺りが無難。
テラスタイプに関してだが、根幹である「アクアステップ」や「ウェーブタックル」の威力を上げ、キョジオーンやカバルドン、「てんねん」ドオーやラウドボーン対策になるみずタイプが第一候補、ほか「じわれ」を透かしつつ「ブレイブバード」を活かせるひこうタイプが候補に上がるだろう。
最低限の耐久とそれなりの速度があるため、上から「ビルドアップ」を積む型も良いかもしれない。数的有利を取ってから場に出し、テラスタルで相手に有利なタイプに変わって「ビルドアップ」で物理耐久を積めば、勝ち確定盤面に持って行くことも十分可能。
シナリオでは優秀な性能や技に加え、ストーリー中~終盤でかくとうタイプが各3ストーリーのボスに刺さりやすい事もあり、他の歴代水御三家同様優位に攻略を進める事が出来る。
が、恐らく進化したてであろうストーリー中盤にはかくとう耐性かつ弱点のエキスパートと対峙することになるため、油断は禁物。
また、四天王戦ではこちらの攻撃を吸収したり、弱点を突いてくる敵が多く、不利になりやすい。
残念ながら、ランクバトルにおける採用率はパルデア御三家の中では1匹だけ低い。
動かし方がわかりやすいマスカーニャやラウドボーンと違い、どうしても基本的には全抜きエースに据えなければならない点が災いしていると言える。
ただし、シーズン1ではシングルバトルでは「みがわり」「はねやすめ」「アンコール」で粘るゴツゴツメット耐久型、ダブルバトルではタイカイデンの追い風パーティに組み込んだスイーパー型がそれぞれ結果を残しており、前作御三家ほど悲惨な状態には陥っていない。
シーズン4最終10位構築にも「きあいのタスキ」「げきりゅう」アタッカー型がエントリーされている。
レギュレーションC環境では四災に全体的に強いことから評価を上げたが、火力を伸ばさないとチオンジェンやディンルーが突破できないため、総合的にはそこまで伸びず。
レギュレーションDでは、一部界隈でみず耐久型やみずテラスタルを切った相手を餌に「じしんかじょう」で火力を増強できるでんきテラスタル型が流行。そちらならば目下勢いのある連撃ウーラオスにも有効打を持てる。
しかし、その連撃ウーラオスに使用率を喰われてしまっている点は否めず、採用率はそこから低迷の一途を辿っており、シーズン11にもなるとそろそろ怪しい立ち位置になり始めてしまっている。さすがにタイプ丸被りの相手は分が悪すぎた。
レギュレーションH環境では通常環境と比べると準伝説、パラドックスポケモンが使用不能なレギュレーションのため連撃ウーラオスが不在で、それなりの使用率まで立場が回復。
使用トレーナー
ゲーム版
※最初に選んだクワッスを進化させた場合
※最初に選んだクワッスを進化させた場合
※主人公がニャオハ選択時
※主人公ホゲータ選択時・ポケモンマスターズ。
アニメ版
- ユウト(POKÉTOON)
番外作品
ポケモンマスターズ
- クラベル&ウェーニバル
2024年10月2日に実装されたみずタイプのスピードで、EXロールはフィールド。
SV本編において、主人公が選んだパートナーポケモンによってクラベルのポケモンも変わるのだが、ウェーニバルになったのはもしかしたら外見的にアレだろう。
また、公式アカウントで特徴的過ぎる走り方をした一人と一匹のGIF動画が投稿された(参照)
技
アクアステップ | 自分の素早さを1段階あげる |
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ヨクヨケール | 自分の回避率を2段階あげる |
アクアブレイクサンバ |
|
自分だけの宝物を! | 自分のバディーズわざ発動可能状態までのカウントを1減らす。自分の攻撃を4段階+急所率を3段階あげる |
バディーズ技
時に厳しいアカデミー校長の アクアステップ |
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自分の攻撃があがっているほど威力があがる |
パッシブスキル
初登場時BC加速2 | 初めて登場したときだけバディーズわざ発動可能状態までのカウントを2減らす |
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P変化技能力アップ効果2倍 | ポケモン変化技で味方の能力をあげるときにそのあげる段階を2倍にする |
T技後場に技ゲージ加速 | トレーナーが技をつかったときに味方全体の場をわざゲージ加速状態にする |
雨時B技威力上昇4 | バディーズ専用Pクッキーで解放。天気があめのときはバディーズわざの威力をあげる |
超覚醒(2024年12月追加)
アカデミーを背負う者 |
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アニメ版
放課後のブレス
第4話『息をあわせて』で生徒のポケモンで登場。
POKÉTOON
『幼なじみのカルボウ』にて、ユウトのポケモンであるウェルカモが作中でウェーニバルへと進化している。
余談
- モチーフはカーニバルとインドクジャク(実際に尾羽を広げるモーションがある)だと思われる。
- ただし、海外名は鴨に由来するものが多め。どう見てもカモではないのだが、マガモの別名が青首鴨でありヨーロッパにも生息しているため色関連の名前の可能性がある。
- カーニバルというとリオデジャネイロのサンバが思い浮かぶが、元々はヨーロッパ発祥のキリスト教の祭り。18世紀頃にブラジルの宗主国であるポルトガル(パルデア地方のモデルであるイベリア半島にある)から伝わったとされる。なお、デザイン的にサンバもモチーフの一部と考えられるが、サンバはブラジルに伝わってからできたダンスである。
- キック力が強いという設定はクジャクというよりかはヒクイドリに近い。もっとも、クジャク自体も喧嘩の際に強めの蹴りを入れることがあるのでおかしな話ではない。(そもそもクジャクはキジの仲間なので実は攻撃的な性格をしている)
- なお、水タイプだが言うまでもなくクジャクもヒクイドリも別に水生生物ではない。上記の通りあくまで「カモ」なのだろうか?
- このようにピクシブ百科事典内ではクジャクとは断定できず、上述のクジャクの記事の「孔雀をモチーフにしたキャラクター」の中にもウェーニバルは入っていない。なお、ウェーニバル以外のポケモンに孔雀をモチーフとしたものはいない。
- 結構スマートなイケメンに進化したものの、バトル中のモーションや走り方などが率直に言って非常にうるさいため、ネット上では「クワッス踊るな」などどうもネタ方面の評判も目立つ。あげくにはサジェストで某顔がうるさい声優が出てくることも。
スレでの扱い
ウェーニバルが陽気なダンサーという設定に基づき、俺という言葉に反応(あるいは自分で「おれ」から始まる言葉を連呼)して唐突に湘南乃風の代表曲「睡蓮花」を踊るというネタが各所で見られるが、初出は不明。しかし、『【修正版】踊るウェーニバル総集編【ポケモンの反応集】』の出典を参照するあたり、あにまん掲示板などでは定番の流れであるようだ。
睡蓮花ならルンパッパが適任者ではと思われるかもしれないが、ルンパッパが内定したのはDLC第1弾なので仕方がない。
これに加えて思い入れが深くなるであろう最初の三匹の一体が長身に進化して陽気に踊り始めたというギャップがこのネタを広めた要因であると思われる。
ちなみに中国語版では一応、『湘南乃風』というNNを付ける事が可能。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0913.ウェルカモ→0914.ウェーニバル→0915.グルトン
同複合タイプ
関連ポケモン・グループタグ等
その他
パルコ・フォルゴレ |
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身体の模様が彼の服装に似ている。また、かたやイケメンダンサー、かたやイケメン俳優とクラスも似通っている。そしてクワッスが彼の相棒に似ている。 |
沢田慶三郎 |
ダンサー+キックを主体とした格闘家繋がり。彼を紹介する際実在の空手家・大山倍達の台詞(「バレエダンサーとは(キック力が強いので)決して戦うな」)が引用されておりこちらも元ネタと思われる。 |
ベルリーナ |
同じくカーニバルに関係のあるクジャク。派手な飾り羽があることから分かるように男性なのだが、御三家ポケモンは総じてオスの比率が高い為こちらもオスであることが多い。 |
ドルドーニ・アレッサンドロ・デル・ソカッチオ |
ラテン系ダンサーをモチーフにした、キックで戦うキャラクター繋がり。この人物は独白で、自らの主人のことを孔雀に擬えたことがある。 |
宮野真守 |
顔がうるさいとネタにされる声優で、動きのやかましさから引き合いに出されている。ただしウェーニバルの場合どっちかというと顔以外がうるさい。なお、宮野氏はアニポケではうるさいイケメンを演じていた。 |
マツケンサンバ |
上様こと松平健氏が歌い踊るリバイバルヒット曲。サンバと派手なデザイン繋がりで一時期ネタにされていた。外見的にはマツケンサンバの振付師に似ているとの声も。 |