本来の用法はトリプルアクセルを参照。
データ
初出 | 第8世代 |
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分類 | 物理 |
威力 | 20 |
命中率 | 90 |
PP | 10 |
タイプ | こおり |
範囲 | 単体 |
直接攻撃 | ○ |
効果 | 相手を3回連続で攻撃する。1回ごとに命中判定を行い命中する度に威力が20上がるが、途中で外れると攻撃が終了する |
概要
「鎧の孤島」から教え技として登場。その名の通り氷上を滑るかの様にスピンし、相手を3連続で蹴りつける。
攻撃モーションも回転しながらジャンプするというものだが、1HITごとにジャンプの高度が上がるという細かい仕様がある。
トリプルキックよろしく当たるたびに威力が上がっていくが、威力はトリプルキックの2倍と高く、総ダメージ量は「つららばり」の4ヒット分より高くなる。
ただし、命中判定が「トリプルキック」と同じく連続攻撃の1つ1つに存在し、理論上の全弾命中率は73%と不安がある。
この技と「つららばり」の両方使えるのであれば、命中安定だが回数にブレのある方と、命中不安だが回数(=ダメージ期待値)有利の方とで比較することになる。
なお、「スキルリンク」「いかさまダイス」はこの技にも適用され、最初の1発さえ当たれば2〜3発目は必ず当たる。
勿論「テクニシャン」も適用され、全て当たりさえすれば実質威力180ととんでもない威力を叩き出してくれる。これらを両立できるのはドーブル、カポエラー、エテボース、チラチーノ系統の4匹。
この通り威力、タイプ共に申し分無いのだが、やはり全段ヒットの確率があまり高くないのが最大のネック。それでも「マルチスケイル」や「みがわり」を貫通出来るなど他の技以上にリターンは大きい為、「トリプルキック」と異なり特に命中不安を多用するポケモンならこの技のために「こうかくレンズ」の採用も充分視野に入る(その場合、1回毎の命中率は99%となり、3回とも命中する確率は97%にまではね上がる)。特にカイリューが環境トップの第9世代では対策として生きる場面が多い。
命中が威力を直結する3連続の接触技なため、この技を対策したいならひかりのこななどで命中を下げるか氷等倍以下のポケモンのてつのトゲやゴツゴツメットに触らせればよい(さめはだは低耐久か氷弱点)。
なおミミッキュのばけのかわで初撃が防がれた場合、ばけのかわを破壊してから40→60という威力計算となっている(冠の雪原以降)。
この技の追加により、こおりタイプの中で物理寄りの種族値でありながら、物理のこおり技に恵まれなかったアローラサンドパンをはじめ、マニューラやユキメノコといった高速こおりアタッカーの新たなメインウェポンにもなった。特にユキメノコはこの技と「ポルターガイスト」のおかげで本格的に物理型の開拓が始まった。また、アローラサンドパンやマニューラは、つめとぎとのコンボによって、こうかくレンズ以上に命中率が上がる(命中率が1段階上がると、1.3倍上昇する)。
元がフィギュアスケートの技だからなのか、習得者は女性的なイメージのポケモンが多く、ミミロル系統、チラーミィ系統、キルリア以降の系統などが習得する。
意外な所ではキレイハナやハハコモリ、ヒスイドレディア、アママイコ以降の系統、マスカーニャといったくさタイプも覚える。
くさタイプも使えるこおりタイプの技はかなり珍しく、こおり複合のユキカブリ系統や、道具でタイプを変更できるシルヴァディ等の技を除けば、現時点ではダーテングのこごえるかぜかルンパッパ系統の技ぐらいしかない。
「足のあるポケモン」が使える技ではあるのだが、何故かアシマリ系統や前述したユキメノコのように足が見えないポケモン、モスノウやミロカロスなどの足と言える部位の存在自体が疑わしいポケモンも習得する。フィギュアスケートが似合いそうという理由からだろうか?
なお、キック技ではあるがかくとうタイプにはあまり習得者はおらず、キックが得意なサワムラーやコジョフー系統は覚えない。特にコジョフー系統は覚えてもおかしくなさそうだが。その代わりなのかこの2匹はほのお技であるブレイズキックを取得する。
「ブレイズキック」はサワムラーと同じバルキー系統のカポエラーが使えないため、この技と対になっているのかもしれない。
対戦環境においては女性らしさと蹴りのイメージ両方兼ね備えたかくとうタイプのフェローチェが、れいとうビームに変わる氷打点として採用する事が急増している。
ポケモンGO
2023年9月から登場。鎧の孤島からの技としてはこれと「ねっさのだいち」が初。
ジム・レイドでは威力60の3ゲージ。硬直も2秒と短く安定性に長けた技。
トレーナーバトルではこごえるかぜと同じ威力60・必要量45。原作での「当たるたびに威力が上がる」という効果を本作では使うたびに攻撃が1段階上がる効果に落とし込まれている。
この技の実装により元々DPSの高い通常技を持っているサーナイトやバリコオル、自バフと相手デバフの両方が可能になったバリコオル、いまひとつの相手に役割破壊を担えるようになったアマージョやカポエラー等、多くのポケモンが強化されている。
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