基礎データ
全国図鑑 | No.0275 |
---|---|
ホウエン図鑑 | No.024 |
ガラル図鑑 | No.041 |
キタカミ図鑑 | No.056 |
ローマ字表記 | Dirteng |
分類 | よこしまポケモン |
タイプ | くさ / あく |
高さ | 1.3m |
重さ | 59.6kg |
性別比率 | 50%♂・50%♀ |
特性 | ようりょくそ/はやおき→かぜのり(第9世代以降) |
隠れ特性 | わるいてぐせ |
落とし物 | タネボーのえだ |
タマゴグループ | りくじょう/しょくぶつ |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ダーテング | dirty(汚い)+天狗 |
英語・スペイン語・イタリア語・ポーランド語 | Shiftry | shifty(不誠実な)+tree(木) |
ドイツ語 | Tengulist | - |
フランス語 | Tengalice | - |
韓国語 | 다탱구 | 日本語に同じ |
中国語 | 狡猾天狗 |
進化
タネボー → コノハナ(Lv.14) → ダーテング(「リーフのいし」を使用)
概要
『ポケットモンスター ルビー・サファイア』から登場したポケモン。コノハナに「リーフのいし」を使うと進化する。
鼻が長く、地面を引きずるほどの白髪を蓄えている。両手の先は3枚の葉っぱで出来た団扇が、両足の裏には一本下駄のように突起が生えており、名前の通り天狗の様な姿をしている。
名前の由来は英語で「汚い・卑劣な」という意味の「Dirty(Dirt自体は泥の意味)」+「天狗」。中国語は「狡猾天狗」とそのまんま。ドイツ語では「Tengu(天狗)」と「List(策略・悪だくみ)」で「Tengulist」となっている。
人気がない森に生えている樹齢1000年を超える大木の天辺に棲むと言われ、人からは森の神と恐れられている。両手の葉っぱの団扇を扇ぐと風速30mの強風や木枯らしを巻き起こし、自身もその木枯らしに乗って現れる。吹かせた木枯らしは冬をもたらすと言われている。また、相手の考えを先読みする能力を有する。人からは恐れられている一方で、レンティル地方では樹海に棲むポケモンたちから尊敬される守り神のような存在とされている。キタカミの里には悪事を働いた鳥ポケモンが、神罰でクチバシと翼を取り換えられた姿とする伝説が残っている。
『ポケモン全キャラ大事典(小学館/2006年)』によればコノハナ同様に鼻に触られることを非常に嫌がるらしく、触った相手には「じんつうりき」でお仕置きするという。このことから、図鑑では風に関する技ばかり触れられがちだが、モチーフ同様「神通力」を使った怪異を起こせることが窺えるであろう。
「風を操る」という設定に反してひこうタイプは持たないが、風に関する技を豊富に覚えらる。後述する第9世代で新たに追加された特性「かぜのり」によって風の技を無力化可能。
ちなみにこれまでに使えた風技は「おいかぜ」「たつまき」「リーフストーム」「あやしいかぜ」「こごえるかぜ」「ぼうふう」ぎんいろのかぜ」「ねっぷう」とかなり多く、「ふきとばし」や「きりばらい」といった吹き飛ばし系の技もお手の物(ただし四神が覚える「こがらしあらし」などの風技は使用不可能)。
また、両手の葉っぱは遠近両方で斬撃武器として活躍するのか「リーフブレード」、「ソーラーブレード」、「エアカッター」、「エアスラッシュ」を覚えられる。
『NEWポケモンスナップ』では起こした風で桜の花びらを舞わせているが「はなふぶき」は覚えられない。
孤高の存在というわけではないようで、『ポケモンレンジャー』ではシクラさんみゃくにある木に近づくとダーテングが5体同時に襲って来る。
色違い
色違いは全体的に濃くなる。
ゲームでの特徴
基本的にはコノハナから進化させての入手となる。ルンパッパ系統とは対の関係。
- 『BW2』では自然保護区の揺れる草むらから野生で出現する。しかし、この自然保護区は幻のポケモンを除いてイッシュ図鑑を完成しなければ行けない場所であり、本作でのダーテングとコノハナはここでしか出現しない。前作『ホワイト』なら、ホワイトフォレストにタネボーが出現する。
性能
H | A | B | C | D | S | T |
---|---|---|---|---|---|---|
90 | 100 | 60 | 90 | 60 | 80 | 480 |
- ステータスは平凡であるがそこそこ高い「こうげき」・「とくこう」を持ち、「リーフストーム」や「だいばくはつ」など威力が高い技を使える暴れん坊天狗。ただし、後者は第4世代でわざマシンが登場するまではタネボーの時に覚えさせる必要があった。
- 「ようりょくそ」や「おいかぜ」型と相性が良い技のレパートリーもあり、物理技であると「いわなだれ」や「ねこだまし」等のサブウェポンに、特殊技であると「ソーラービーム」や「あくのはどう」や「じんつうりき」等に適用される。威力にばらつきこそあれど、様々なタイプの技を覚えられるのが魅力か。
- 中々渋いデザインも魅力的であるが、弱点が多くステータス面においても打たれ弱い。
第3世代
- 特性「ようりょくそ」を活かして晴れパ要員兼爆弾として活躍していた。グラードン、カイオーガ、レックウザが使用可能であったポケモンフェスタ2004環境では、ゲンガーとのコンビがよく使われた。カイオーガ対策になるヌケニンが前途多難な状況に置かれたのは、大体がヌケニンにとって相性の悪いこのコンビのせいだったとも言われている。
- バトルアリーナでは「ねこだまし」+「まもる」+「あなをほる」で判定勝ちを狙える攻略要員として使われる場合がある。同じことができるペルシアンと異なり、「だいばくはつ」により2匹目との対戦でも腐りにくい。
第4世代
- この世代以降徐々に「だいばくはつ」が弱体化していったことで第一線から姿を消してしまった。
第5世代
- 隠れ特性「わるいてぐせ」を獲得、相手の持ち物を奪うトリッキーな効果で、弱点が多い(=「きあいのタスキ」を持たせやすい)ダーテングとの相性が抜群によい。
- 同世代で強化された「おいかぜ」始動要員としての芽が出ている。仕事が終わったらやっぱり「だいばくはつ」をお見舞いする。
第6世代以降
- タイプ一致先制技「ふいうち」を第4世代で教え技として覚えられたが、同技の技教えが廃止された5 - 7世代では使えなかった。第8世代では基本技、第9世代では遺伝技に復活している。先制技では他に「ねこだまし」や「しんくうは」が使える。
第8世代
- 『剣盾』ではダーテングの時点で「リーフブレード」と「ふいうち」を習得可能になり、さらに新たに「ねっぷう」「ソーラーブレード」を習得した。「ねっぷう」はダイマックスで「ダイバーン」として放つことにより攻撃しながら晴れにすることができ、特性で素早くなるためかなり強化されたといえる。
- 第8世代ではあなをほるはダイアース前提で不安な耐久のうち特防を補いつつ、ほのお、どく、はがねに抵抗するサブウェポンとして有効で、逆にあなをほるとしては、相手のダイマックスターンを枯らす目的として大いに有用と、かなり噛み合った技と言えるので積極的に採用したい。
第9世代
- DLC前編『碧の仮面』で復帰。何と特性「はやおき」が「かぜのり」に変更。アノホラグサ系統に続き2系統目の「かぜのり」持ちとなった。「風を操る」天狗のイメージにピッタリで、弱点技「ぼうふう」「ねっぷう」「ふぶき」などを無効化し攻撃を上げられる。アノホラグサとは異なり、自力で「おいかぜ」を使えるのも強み。
- 特にダブルで有用であり、今世代でトルネロスらが習得した「あらし」技を軒並み無効化しつつ、「おいかぜ」「にほんばれ」「ちょうはつ」などサポートを一通りこなせる優秀なポケモンとなった。
- さらに「おにび」「たたりめ」「ふういん」「ちょうはつ」「どくびし」まで習得。シングル・ダブル共に使いやすい技が揃った。
- 一方「じごくづき」が没収されたが、「はたきおとす」が返ってきたためトントン。
- 既に「ソーラー」系技や「ねっぷう」と晴れパ向き技を持っていたが、本作では「あまごい」「ひやみず」「テラバースト」「ウェザーボール」を習得。まさかの雨パに採用する余地が出来たが、立ち回り的には変わらず晴れパ向けであろう。
使用トレーナー
ゲーム版(本編)
- カゲツ:四天王(ホウエン)
- モミ:ポケモントレーナー※1
- エリカ:ジムリーダー(カントー)※2
- N:ポケモントレーナー※3
- ヤロー:ジムリーダー(ガラル)※4
- ナタネ:ジムリーダー(シンオウ)※1
- スグリ:ポケモントレーナー
※1:バトルタワー時
※2:『HGSS』強化後
※3:『BW2』・夏時
※4:チャンピオンカップ再戦のみ。剣版限定。
ゲーム版(番外作品)
アニメ版
漫画版
- アルファ(赤き情熱と藍き英知)
番外作品
『ポケモンGO』
- 2017年12月9日、第3世代本格実装と共に登場。初期形態・タネボーはかなり偏った出現区域を持つ(詳細は該当記事参照)ので、アメを集めるには手間が掛かる。
- 一応、救済措置は何度か取られており、同年年末年始イベントの際には大量出現していた他、2020年5月24日のコミュニティ・デイの対象にも選ばれている。
- 性能面では火力重視で、くさ・あく双方の優秀な攻撃技を覚えられる。特に「リーフブレード」は発生が早く1/3ゲージながら威力も70とかなり高い。他のゲージ技には風をモチーフにした「ぼうふう」、デパフ技である「グラスミキサー」、2ゲージ技のあく技「イカサマ」がある。
- くさメインで運用する場合はリフブレ、あくメインで運用する場合は「イカサマ」がメインウェポンとなるであろう。
- 通常技は4つ(うち1つはイベント限定技)とかなり種類が多いが、基本的にはタイプ一致且つゲージ回収能力に優れた「バークアウト」がお勧め。
- コミュニティ・デイでは限定技として新たに「タネマシンガン」を覚えられるようになったので、くさ技重視で運用する場合はこちらを採用するのも悪くはない。
- 攻撃面は割と充実している反面、低耐久&弱点過多も原作からしっかり受継いでしまっているで、防衛にはまるで向かない点には注意。素直にアタッカーとして運用するのが望ましいであろう。
『ポケモンカードゲーム』
- 拡張パック「サイコドライブ」に入っていたダーテング(悪属性)のカードが一時期環境を荒らしまくった。
- ダーテングの特性「きょだいなうちわ」
- このカードへの進化が完了した直後にコインを投げ、表なら相手のポケモン1体とそれに付随しているカードを全て山札にリターン
- スタジアム「巨大植物の森」
- 互いの草属性のカードにかかる進化関連の制約を全て破棄
- グッズ「退化スプレー」
- 自分の進化済カード1枚を手札にリターン
以上の3枚を組合わせることで、タネボー(草属性)召喚⇒スタジアム「巨大植物の森」設置⇒タネボーをコノハナ(草属性)に進化⇒さらにコノハナをダーテング(悪属性)に進化⇒きょだいなうちわ発動⇒退化スプレーで退化⇒再度コノハナを進化…という無限ループが完成。きょだいなうちわの試行回数を増やし、相手の場のポケモンを瞬く間に全滅させる戦法が発生したのである(太字は本来不可能ながら巨大植物の森の効果で可能になったムーブ)。
結果、このダーテングは一時期使用禁止になってしまった。現在は巨大植物の森が使用禁止となった関係で復活している。
『ポケモン不思議のダンジョン』
- 『赤・青の救助隊』でノーマルランクチーム「テングス」のリーダーとして登場。一見すると守銭奴であるが、根は優しい。物語中盤でサンダーに攫われてしまうが、主人公達に倒されたサンダーが落ち着きを取り戻し、強制送還された。
アニメ版
アニポケ・第1-7シリーズ
- AG37話
野生ポケモンで登場、ポケセンのジョーイを突然拉致する。
実は病気のコノハナを治療して欲しいという理由があり、邪魔するものは容赦しないが仲間思いなポケモンであった。
照れ屋なのか最後は遠くの巨木からサトシ達を見送っている。
- テツヤのダーテング
AG130話から登場。
サイユウ大会決勝トーナメント3回戦でサトシと対戦では、相性が悪いサトシのコータスを持ち前のスピードで攻撃をかわし、「メガトンキック」や「シャドーボール」で攻撃。
しかし、コータスが予想以上のジャンプ力でダーテングの正面まで飛び、そこから「かえんほうしゃ」をもろに受けて倒される。
- イチコのダーテング
AG156話でロケット団にピカチュウや生徒のポケモン達を奪われた時にイチコが出したポケモン。
「つばめがえし」で迫り、ロケット団の凧を切り裂いて地上に落とした。その後ムサシと対決(…?)をした時はムサシ達のお粗末な「かげぶんしん」に対し本物の「かげぶんしん」をさせて格の違いを見せ付け、「かまいたち」でロケット団を攻撃している。
- ウコンのダーテング
AG164話でサトシとのバトルで最初に登場。バトルフィールドからジャングルへと走り、サトシのジュカインと互角のスピードで走り抜ける。
滝つぼにジュカインを落としたうえに「いわくだき」で岩を大量に落として押し潰したかに見えたが、滝の上に一瞬で登っていたジュカインに「はたく」と「リーフブレード」の連続攻撃を受けて倒される。
- DP14話
千年樹に暮らすコノハナの仲間である野生個体で、コノハナを奪おうとするロケット団とタケシとのバトルの最中に現れる。
最初ロケット団にコノハナをさらったのはサトシ達と騙され、隙を見せた瞬間コノハナを奪われてしまうが、「かまいたち」でロケット団の気球を撃ちコノハナを助けた。
- DP91話
サマースクール最終日のトライアスロンにてモブを乗せていたが、バクーダとドラピオンによって大惨事に巻き込まれた。
- オウのダーテング
DP124話で登場したポケモンピンポンのチャンピオン・オウのパートナーで「時間差攻撃」というテクニックで数々の勝利をもたらせた実力者。
ジュン&エンペルトのコンビをこの時間差攻撃で下す。準決勝で当たったヒカリもこの攻撃で苦戦し、ヒカリのラケットを折り窮地に追い込むが、エテボースが1人で相手をして1ゲームを取られてしまう。しかし結局実力の差でヒカリを破り、決勝もBブロックを制したタクゾウ&グライオンをストレートで破り優勝した。
- 新無印110話
シーキンセツで行われたプロジェクト・ミュウのトライアルミッション「バトルロワイヤル」の参加者のポケモンで登場。同じ参加者のジュペッタと組むが、トキオのサーナイトの「いやしのはどう」で回復したゴウのインテレオンに敗北した。
- ユウキのダーテング
劇場版『七夜の願い星』のアバンでユウキのポケモンで登場。
その他
アニポケ・第8シリーズ
- 第72話『追跡! バサギリを探せ!!』
天狗山に生息する野生で、何とバルジーナに掴まって登場。縄張りの崖にいたロイに襲いかかり、タイカイデンとアチゲータのコンビネーションに敗れて逃亡した。
漫画版
『ポケスペ』
- 4章でセンリを襲った野生ポケモンで登場。葉っぱのうちわで突風を巻き起こしていた。
ポケモンローカルActs
京都府京都市にチコリータと共にデザインされたポケモンマンホールが設置された(参照)。
京都にある鞍馬山には天狗伝承が伝わるとされる。
関連イラスト
関連タグ
Ver | 第3世代 ルビー・サファイア・エメラルド オメガルビー・アルファサファイア |
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タイプ | くさタイプ あくタイプ 複合タイプ |
進化 | 2進化ポケモン どうぐ進化(リーフのいし)タネボー コノハナ |
図鑑番号順
同複合
関連ポケモン等・グループタグ