ミラーボ
みらーぼ
モンスターボールのような赤と白の2色の巨大なアフロヘアが特徴的な人物(彼の名前の由来にもなっているミラーボールに形がそっくり)で、かなりの細身かつ長身である。
ダンスが大好きであり、登場シーンのほぼ全てで踊っている。
上司からも通信で「計画が終わったら好きなだけ踊るがいい」などと大真面目に言われたりかなりコミカルな人物だが、やはり悪の幹部だけあって目的のためなら手段を選ばない。
しかもパーティがガチパ。こちらの戦力が不自由な初戦時の彼はとにかく強いので心して戦わないと簡単に負ける。
彼のみ専用の戦闘BGMがあり、続編の「ポケモンXD」にも登場するなど明らかに他の幹部たちより優遇されている。ちなみに彼の戦闘BGMはコロシアムとXDで異なるが、どちらもやけにリズミカルで耳に付いてしまう。なお、前作のコロシアムではジャンルにするともはやルンバそのもので、XDではいかにもダンスホールで流れていそうなノリノリな曲になっている。そのクセの強い印象なだけに、彼にとってはバトルフィールドはダンスホールである。
使用ポケモンの関係上、このBGMといえばルンパッパという人も多いんだとか。
コロシアム版BGM
XD版BGM
悪の組織「シャドー」の幹部の一人として登場。
部下のヘボイによるとシャドー幹部の中で一番地位が低いらしい。
金色一色のダンサーのような服を着ている。
パイラタウンの市長であるギンザルのプラスルを人質にすることで彼を自分に刃向かえないようにしてパイラタウンを実効支配。パイラコロシアムの優勝者にダークポケモンを配って流通させデータを採取していた。
得意戦法は主に最初にあまごいを行い、特性が「すいすい」や「あめうけざら」のルンパッパたちを最大限に活用するというもの…というかミラーボの手持ちはダークポケモン以外はパーティ全体通してルンパッパで埋め尽くされており、大体の盤面で後述のノリノリなBGMに妙に合うステップで2体並んで踊るルンパッパを拝む事になる。二種の特性に加えて雨下で強化されたみず技、更にはやどりぎのタネやドレイン系の技による回復もしてくるため、長期戦になりがちで非常に面倒。
更により確実に雨を降らせる為か最初のターンで両方のルンパッパにあまごいを指示してくる。
実戦で使おうものなら鼻で笑われそうな戦術だが、実際に相手に使われると厄介極まりない。
なお数少ない弱点であるひこう対策なのかしれっとれいとうビームを覚えている個体(レベル28の個体がそれ)まで混じっているが、 PP切れなど何らかの理由によりれいとうビーム以外を使用できない状態に追い込まない限りは使用しないため無視してしまっても問題無い。
最初のバトルでは手持ちポケモンの5匹の内4匹がルンパッパと一見完全なネタパに見えるが、実際戦ってみるとルンパッパの弱点のつきづらさ(みずとくさタイプの噛み合いがよく、弱点となりうるのはどく、ひこう、むしタイプのみ)この時点の自軍の戦力の不自由さ(ダークポケモンのレベルが上がらない、わざマシンが使えない)もあって非常に強い。
二戦目以降はルンパッパの数が減って別のポケモンを入れており脅威度はやや下がっている。
ちなみにラルガタワーで戦う時のみ他の幹部と共通の幹部戦BGMになる。
コロシアムの漫画版ではジャキラを除くシャドー幹部の中で唯一登場。
バトルに負けたルンパッパに暴力を振るうなど悪の組織の幹部らしくポケモンへの愛を持たない人物として描かれている。
5年後にはシャドーを脱退しており(自分の意思で抜けたのか、組織から追放されたのかどうかは不明)、「さすらいのミラーボ」としてムーンウォークをしながら登場。
ストーリー中において、主人公から強奪したスナッチマシンを手土産に一度はシャドーに取り入ろうとする動きも見せていたスナッチ団の面々とは異なり、シャドーに与しようとするような動きは一切見せていない上、終盤にはシャドーの秘密工場から最後に生産されたダークポケモンであるカイリューを強奪していることから、完全に縁が切れて敵対状態にあることが窺える。ちなみに現場にいた作業員の証言の内容からこの強奪を行ったのはヘボイとトロイの2人組でミラーボ本人はいなかったようだが、それでもあれだけ目立つビジュアルながら2人の正体については全く認知していなかった様子のため、ミラーボ一行がシャドーを抜けたのはXDよりもかなり前の時点からなのではないかとも考えられる。
特徴的な巨大アフロはそのままだが服装が紫色となっており、スカーフをつけている。あと何気にメガネのデザインがかなりシンプルになっている(前作ではメイン画像のようにフレームの幅面積が異様に広くてギザギザとした、どちらかと言えば仮面舞踏会用のマスクのような形状だったが、本作ではレンズがかなり大きいことを除けば至って普通の形状。ちなみにどちらにしてもレンズの奥が全く見えない超瓶底)。
前作の部下であるヘボイ・トロイ(本作ではトレーナーとしてのバトルはしない)と共に世界中のポケモンを我が物にしようとしている(同じく前作で部下だったスーラとブレスは未登場だが前作の再戦時の二人のコメントを見るに更生の道を選んだ可能性が高い)。
前作ではシャドーの構成員であったためかヘボイ・トロイとの関係性は上司と部下という雰囲気も感じさせ、2人はミラーボのことを「さん」付けで呼び敬語で話していたが、本作では後ろ盾を失ってフリーになったためか舎弟のような扱いとなっており、呼称が「アニキ」になり多少砕けた話し方もするようになっている。しかし前作以上にミラーボのことを恐れるようになってもいて、ヘボイが「アニキに怒られる覚悟ができるように」という理由で彼の居場所を探知できる装置「ミラーボレーダー」を製作。発信機をこっそりと彼のアフロの中に仕込み稼働させることに成功するも、その直後にトラブルによって落としてしまい、主人公の手に渡ってしまう。
ちなみにストーリーの途中で、上記のミラーボの野望に期待はしつつも将来に対する不安も感じていて2人で愚痴を溢す場面があるが、結局2人はミラーボから離れることなく最後まで彼に着いて行った。
ゲーム中でスナッチし損ねたダークポケモンは何故か彼の手持ちとなって再登場する。ストーリーの進行や場所移動などを行ったタイミングで前述のミラーボレーダーが突然反応することがあり、反応が消える前に表示された場所に行くことでミラーボとバトルをすることができ、その際に捕り逃したダークポケモンがいる場合は1回につき1匹ずつ使用してくる。
なおストーリー中盤に固定のボス戦として発生する「町外れのスタンド」でのバトルではダークノズパスを所持しているが、ストーリーの展開上このときはスナッチを行えない状態なので必ずそのまま倒すこととなり、ミラーボレーダーを利用した再戦を行わなければスナッチできない。そのため完全クリアを目指す場合、ミラーボとはノズパスのリベンジ戦も含めて最低4回は戦う必要がある。
ちなみにミラーボレーダー自体は捕り逃し中のダークポケモンがいなくても普通に反応するため、用がなければ無視しても問題はない。
バトルにおいては前作と同様ルンパッパ系統のポケモンによる「あまごい」戦法が得意だが、若干アレンジが加えられている。
最終的にはストーリーのラスボスまでが所持しているダークポケモン82体をすべてスナッチすることでアイオポートの灯台頂上に出現し、上記のダークカイリューと相棒のルンパッパ5匹のパーティーを伴った隠しボスとして立ちはだかる。相変わらずのほぼ統一パ状態だが、レベルはラスボスをも上回っている上に、前作より大分増えたとはいえ入手可能ポケモンが限られている中では対策に苦慮する面があるのもたしか。しかもこのルンパッパたちに全員共通した技はあまごいしかなく、優秀な水技や草技はもちろん、先鋒の個体にはねこだましを覚えさせているほか、三色パンチやカウンター、ちきゅうなげといった技をそれぞれに覚えさせて幅広い状況に対応できる構築となっているため、「ラスボスにギリギリ勝てた」くらいの戦力では苦戦は必至の強敵となっている。
そしてこのバトルに敗れてダークカイリューを主人公にスナッチされた後は、一介のダンサーとしてアイオポートのクラブ亭のステージで踊っている(真っ当なポケモントレーナー兼ダンサーとして更生したのかどうかは不明だが、ヘボイ&トロイ曰く「現実逃避中なんだ」とのことで、その可能性は実は割と高い)。ちなみにこれ以降ミラーボと一緒にステージに上がっている駆け出しのアイドル歌手コンビ「マジシャンズ」のエレナとカリナ(歌って踊れて、少しだけ手品もできることが売り)に話しかけると、ミラーボのダンスが相当な腕前であることを認めてライバル視していることが窺える。コロシアムから通じて散々ギャグ的な描写になっていた彼の趣味のダンスだが、その腕前はプロのアイドルも認めるレベルのガチだったようだ。
ポケモンコロシアム
※ウソッキーをスナッチしていなければアーマルドはウソッキーになる。
後継者?偽者?
ポケモンコロシアムではミラーボを倒してパイラタウンの事件を解決した後、再度ミラーボのアジトの最奥まで進むと、自称「ミラーボの後継者」を名乗るミラクルボという固有カラーリング(コロシアム版のミラーボと同じ)のシャドー戦闘員と戦える。
詳細は「本人のページ」を参照にして欲しいが、こういったキャラが設定された辺りからも当時からミラーボが特別な扱いを受けたキャラであったことを感じさせる。
コロシアム係?
ポケモンXDにおける彼の主な役割が、スナッチに失敗したダークポケモンを回収、保持して、ミラーボレーダーを通じて主人公と戦闘し、スナッチの再挑戦をさせることにあるのは上記の通り。しかしミラーボの出現場所の候補は全3カ所存在するポケスポットのほか、パイラコロシアムとラルガコロシアムも含む全5カ所からのランダムとなっており、2つのコロシアムで再戦するためにはコロシアム戦に参加してファイナル(4戦目)まで勝ち進む必要があるため、おそらく前作では目玉要素だったが本作では存在感が薄れてしまったコロシアムをゲーム上で活用するための役割も担っていると思われる。
実際本作では基本的に前作のようなコロシアム戦の出場が強要される展開はなく、難易度も序盤を中心に前作よりは緩和していることから金策やレベリングの必要性が薄く、さらにバトル山の解禁が前作より早いことからレベリングスポットとしてもこちらが選ばれやすくなっている。そもそもコロシアム自体が前作では上記の2カ所を含めて全6カ所あったが、本作ではフェナスコロシアムの閉業とアンダーの封鎖に伴うアンダーコロシアムとボトムコロシアムの抹消によりの全3カ所に半減している。
このためスナッチ失敗の救済と併せて本作のコロシアムにスポットライトを当てる役割もミラーボに与えられたのではないかと考えられる。もっとも、運次第でコロシアムを舞台とした再戦が引けずに終わってしまう可能性もあるのだが…。
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