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バルジーナ

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ばるじーな

バルジーナとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種である。

基礎データ

全国図鑑No.0630
イッシュ図鑑No.112
アローラ図鑑No.092
ガラル図鑑No.284
キタカミ図鑑No.128
ローマ字表記Vulgina
分類ほねわしポケモン
タイプあく / ひこう
高さ1.2m
重さ39.5kg
性別100%♀
特性はとむね/ぼうじん
隠れ特性くだけるよろい
タマゴグループひこう
おとしものバルチャイのうもう

各言語版での名称と由来

言語名称由来
日本語バルジーナvulture(英語でハゲワシ)+regina(ラテン語で女王)
英語・スペイン語・イタリア語Mandibuzzmandible(下顎骨)+mandil(スペイン語でエプロン)+buzzard(猛禽)
ドイツ語GrypheldisVultur gryphus(コンドルの学名)+eldest(英語で最年長の)
フランス語Vaututricevautour(ハゲワシ)+tutrice(守護者)
韓国語버랜지나日本語名の音写
中国語秃鹰娜秃鹰(tūyīng、コンドル)+娜(nà、女性名に用いられる字)
ヒンズー語वल्चरीनाvulture(英語でハゲワシ)+regina(ラテン語で女王)
ロシア語Мандибазз英語名の音写
タイ語วัลจีนา日本語名の音写

進化

バルチャイバルジーナ(Lv.54)

鳴き声

「ブアッフワ!」エンジンシティにいる

概要

ポケットモンスター 第5世代ブラック・ホワイトから登場した、大きなハゲワシの姿をしたポケモン

腰に骨のスカートをつけており、その他にも頭に骨の髪飾りをつけていたりと、よくアニメとかで見る原始人の女性のような容姿をしている。

デザインしたのは進化前共々ジェイムス・ターナー氏であると公言されている。

ちなみにバルチャイのタマゴをバルジーナが上で温めるとちょうど骸骨を逆さにしたように見えるようになっている。

名前の由来は恐らく『バル(バルチャー<vulture>:英語でハゲワシ)+ジーナ(ジーナ<Gina>:

女性名、レジーナ<regina>:ラテン語で女王)』と思われる。

その名の通りメスしか存在しない。恐らく対であるウォーグルがオスしかいない為だろう。ワシとタカの判別なんて結構曖昧だし。

とある児童向け漫画ではオレっ娘のキャラでの出演である。

大空を円を描くように旋回できる飛行力、弱った獲物を捕まえて軽々と巣に持ち帰るほどの怪力を兼ね備えたいかにも猛禽類らしいポケモン。

分類通り、骨に関して並並ならぬ拘りを持っており、巣作りやファッションに使っているようで、纏う骨には人間のように流行があるらしい。また、着飾るのは♂にアピールする為らしいが、肝心のオスは未だに見つかっていない(エンニュートのオスのように設定上存在するのか、あるいはバルジーナ以外のオスポケモンの事なのかは不明)。

そういった骨は主に拾ったり、食った獲物から採取しているらしいが、中でもカラカラの物を好んでおり、生活に使われる骨の殆どはカラカラの物である事がわかっている。

このように凶暴でおしゃれの為ならば手段を選ばないポケモンという印象を受けるが、繁殖期以外の行動規範は我が子であるバルチャイに向けられており、餌を必死で探して回るのもその為。意外にもその愛情は実の子で無くとも他所のバルチャイにも向けられており、巣立つまで大切に面倒を見るのだという。

一方、バルジーナとカラカラ(ガラガラ)が共に生息している地方では、幼少期より骨を目当てにバルジーナに狙われ続けた恨みから、ただでさえ狂暴なガラガラの気性が更に激しくなっているらしく、逆にバルジーナの方が復讐の為に積極的に狙われているらしい。

元ネタは登場するバージョンからして「クロハゲワシ」だろうが、外見自体はミミヒダハゲワシに近い。

ゲームでの特徴

第5世代のポケモンの例に漏れず、進化がLv54と非常に遅い。

進化前進化後ともに一貫して耐久方というコンセプトは変わらないしバルチャイの時点でも及第点程度の体力はあるから、進化するまでの間きせきさえ持たせておけば戦力として十分通用する程度の耐久力を得られるのが幸いか(参考:きせきバルチャイ H70,B123,D108 バルジーナ H110,B105,D95)

『ブラック』限定で登場。初回クリア後に訪れる事ができる11ばんどうろビレッジブリッジの濃い草むらに生息している。

そもそもバルチャイがクリア前時点では終盤の10ばんどうろチャンピオンロードにしか生息していない。

困った事に進化前共々トレーナーが使ってこない為、ホワイトのプレイヤーは図鑑の完成に苦労する羽目になってしまった(その分ウォーグルが手に入るので一長一短ではあるが………と思いきや、そのウォーグルはあろう事かサザナミにバカンスに来ていた彼女が使ってしまうので、ブラックのプレイヤーも一度戦えばWi-Fi経由で指定して運が良ければ入手出来てしまうのでこの点はやっぱりホワイトのプレイヤーが不利益を被るだけである)。

『ブラック2』のみLv.25の個体が4ばんどうろに毎週木曜日に出現(いなくなっても次週に復活する)。なお、この個体は隠れ特性である。もちろん耐久が資本となる彼女にとってくだけるよろいとの相性は最悪なので、よほどのマゾヒストでない限り戦力としての投入は絶対におすすめしない。おとなしく23ばんどうろで捕獲・前作から連れてきたバルチャイからしんかのきせきでがんばりつつ地道に経験値を稼ぎましょう。

なお、バルジーナがレベル50以下で手に入るのはこのブラック2の個体のみだがそれ以外のメリットなど皆無である。

トレーナーの件は流石に問題視されたか『BW2』ではバルジーナを使うトレーナーも追加されている。

バルチャイから進化させよう。

『ムーン』『ウルトラムーン』ポニ島・ポニの広野にある鳥の影に触れると出現する。ただ、殿堂入り後にしか行けない場所なので、ストーリーで使いたい場合はメレメレ島3ばんどうろに生息するバルチャイから地道に育てる必要がある。

ストーリーにおいては、四天王のカヒリの手持ちで登場する。

未登場。

『シールド』のみ、ワイルドエリアの「さじんのくぼち」と「げきりんのみずうみ(シンボル・晴れ時)」、DLC『鎧の孤島ではヨロイ島の「チャレンジロード(曇り時)」と「なべぞこさばく」に生息。

未登場。

ウォーグルはヒスイのすがたであるヒスイウォーグルとして登場したが、対であるバルジーナは未登場。

DLCで内定。DLC『ゼロの秘宝碧の仮面ではキタカミの里にある鬼角峡谷の中心の一番大きな孤島の最上段にどくテラスタルの野生テラスタル個体のバルチャイが存在する。恐らくはデザイナーズコンボだろう。

野生のバルジーナは藍の円盤にて、ブルーベリー学園テラリウムドームのサバンナエリアに生息する。

性能

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
11065105559580510

性能としてはアタッカーのウォーグルや同タイプのドンカラスと対照的に、耐久力に特化したポケモンで攻撃面の能力は不足している。アタッカーにする場合は一緒にわるだくみも欲しい所だが、良い意味でも悪い意味でも能力配分に無駄が無いため、単純にわるだくみを一度積んだだけでは火力が不足する事も多々ある。その為この辺りは使い手の工夫が求められる所。

特性に関しては「ぼうじん」の方がオススメ。

天候ダメージを無くす為、ダブルバトルなどで砂パと組めば、パートナーが地震を使っても無効になる上、弱点の単一化も防げる。

……と言うより「はとむね」は役に立つ場面が少なく、前述の通り「くだけろよろい」もバルジーナの能力傾向と全く噛み合っていない為これしかないというのが正しいのだが。

だが、第八世代になるとはとむねがまさかの脚光を浴びる日が来ることになる。

不意のダイマックスからのダイホロウ(防御ダウン)を喰らっても全く怖くなくなるので、もともとゴースト半減なのもあってゴースト受けとして間接的に安定感が増したことになり、採用する理由として十分な動機付けを果たすことに成功したのである。

とはいえぼうじんも依然強力な特性であることもまた不動の事実なので、そこは天候に依存するかしないか、はたまた味方のダイマックス技次第での相談で運用することになるだろう。

基本的にシングルははとむね、ダブルならぼうじんという棲み分けがデフォになりそうである。

戦法としては専ら持久戦で、「どくどく」や「はねやすめ」を駆使し、攻撃技は相手の能力を利用するイカサマでアタッカーに大ダメージを与える。残りの枠は「ちょうはつ」であることが多いが「みがわり」や「おいかぜ」も面白い。

同タイプ複合のみならずあくタイプ全般でも持久戦特化は珍しく(他にブラッキーくらいしかいない)、かつ本来の弱点かくとうむしを1倍で止められることから、登場時より独自の地位を築いている。

ただし「バルジーナ=持久戦」といえるほど浸透しており、他の戦法に乏しい分対策されやすい部類なのでそこは注意。

『XY』では特性「ぼうじん」に「わたほうしやねむりごな、キノコのほうしなどの粉・胞子技を無効化する」効果が追加された。

また環境も特殊技の一部弱体化により自身の持ち前の特防の高さもあり耐えられる機会が増え、その影響で物理アタッカーが流行していることとはがねタイプに悪技が等倍で入るようになったので「イカサマ」がよく通るようになった。

またその「イカサマ」も新たにタマゴ技に追加されているため厳選しやすくなったりなど、バルジーナにとってはかなりの追い風となっている。

ただし弱点にフェアリータイプが追加されたので弱点を突かれる機会が増えたことには注意を払うべきだろう。

『剣盾』では禁止級伝説1体エントリー可能、ダイマックス不可のレギュレーションで行われたランクバトルシリーズ10で一時期活躍。黒バドレックスへの受けとなることから、シーズン22に使用率26位を記録。

実はてっぺき第5世代では覚えられて、第6世代では覚えられなかった過去がある。

没収された理由は未だ分かっていない。

その嘆きの声を聞いたかどうかは不明だが、第7世代で再び教え技として習得可能になった。

(但しバルジーナのみであり、バルチャイは習得できなくなったままなので注意)

『SV』では碧の仮面の配信により追加。この世代ではテラスタルを活かした戦い方ができるようになった。一方、サーフゴーの登場やくさテラスタルの跋扈などによってキノガッサモロバレルの生命線となる「キノコのほうし」が弱体化し、延いては「ぼうじん」による恩恵が薄れている。

しかし耐久型でありながら天敵である「サイコノイズ」を無効化出来るという点は非常に大きい。

テラスタイプはどく、はがね、ほのおがめぼしいところ。というのは、ハバタクカミの「ムーンフォース」が重いためである。特にどくテラスタルなら先手で「はねやすめ」してあく単タイプに変わったと思われたところを狙うかくとうウエポンに強気に出られる。

だが、第9世代ではバルジーナの強みが悉く同じようなことのできるキチキギスに奪われており、苦境に立たされている。

使用トレーナー

ゲーム版

  ✳BW・バトルサブウェイ

  ✳BW・バトルサブウェイ

  ✳BW2・バトルサブウェイ

  • メイ:ポケモントレーナー

  ✳BW2・バトルサブウェイ

  ✳BW2・PWT

  ✳ORAS強化後・特性ぼうじん

  ✳特性はとむね

  ✳特性ぼうじん・性格おだやか

  ✳特性ぼうじん・性格ずぶとい

アニメ版

  • コハル(BW55)

漫画版

番外作品

ポケモンGO

2020年のGOロケット団イベントに12kmタマゴから孵化する。12kmを歩くのはなかなかの苦行なのでイベントを利用して距離を縮めるのも手。

原作の高い防御が反映されており、ひこうタイプが加わったブラッキーと考えて問題ないだろう。

技の選択肢はゴーストひこうと汎用性が良いかというとそうではないが、通常技の回収率は決して低くないので主にスーパーリーグで活躍できる。特に使用率トップ20が使用禁止のスーパーリーグリミックスではマリルリなどの天敵がいなくなった、そしてあく技が通りやすいのをいいことに暴れ放題である。最大CPは2417(CPブースト込で2446)であり2500に届かないが、非常に高い耐久力をもっているためにハイパーリーグでも高い採用率を誇っている。さらには大幅強化を貰い非常に優秀な通常技になったどろかけおどろかすのどちらにも耐性を持っている。

但しマッギョほうでんブルンゲルれいとうビームは健在なので油断するべからず。

去年に追加されたデータ時点ではゴッドバードを覚えていたが、実装直前に不遇技として名高いつばめがえしに切り替えられてしまった。哀れ。

  • 近年ではつばめがえしの必要エネルギーが減少する強化を施され、逆にゴッドバードは威力が上がったものの必要エネルギーが10も増加して使いにくくなっため、バルジーナには嬉しい調整となった。

アニメ版

アニポケ第1-7シリーズ

ベストウイッシュ

  • BW43話

ある野生の個体がズルズキンの棲みかを奪った事で、取り返す為に強い仲間を欲したズルズキンがアイリスキバゴを誘拐するという事態が発生してしまう。しかし、このバルジーナも別の個体に巣を取られていたという事実が判明し、この時サトシ達と同行していたロケット団のニャースがいなければ分からないという複雑な事態となっていた。

アバンで登場。

 

  • コハルのバルジーナ

BW55話で登場。コハルのゴチムが惚れたサトシのズルッグとの交換候補に出された一体。ポカブとのバトルでは優位に立つが、ブレイブバードの反動を突かれて敗北した。

サン&ムーン

  • SM127話

グラジオを襲撃するが、ブラッキーに返り討ちにされ逃げる。

アニポケ・第8シリーズ

テラパゴスのかがやき

  • 第27話

ワイルドエリアの野生個体が登場。

  • ラプラス海賊団のバルジーナ

第31話から登場した六英雄のラプラスの仲間。続く第32話でホエルオーの尻尾にいるといった描写やラプラスを含めた海賊団のポケモンの中では唯一飛べるポケモンである事を踏まえると、見張り・偵察担当と思われる(実際に追ってきたライジングボルテッカーズを真っ直ぐ見ている)。

後にアジトでテラパゴスをきっかけにリコ達と打ち解け、ラプラスの旅立ちに他の仲間ポケモン達と共に背中を押し、ホエルオーに乗って再出発していった。

レックウザライジング

  • 第72話『追跡! バサギリを探せ!!』

天狗山に生息する野生で、なんとダーテングを掴んで登場。ダーテングの縄張りである崖にいたロイに襲いかかり、タイカイデンアチゲータと対決。スパークを受けて落下したダーテングをすぐさま回収して自らも攻撃(おそらく「あくのはどう」)するが、アチゲータの「チャームボイス」を受けて逃亡した。

余談

  • ウォーグルとの待遇の差

どういうわけか、対になっているウォーグルの方が初期から優遇気味。

参考までに『月刊コロコロコミック 2010年8月号』(小学館)付録の「ポケットモンスターブラック ポケットモンスターホワイト 始まりの書」(P10~P11より)では複数の新ポケモンが公開されており、中にはランクルスゴチルゼルといったバージョンで対になっているポケモンも紹介されたのだが、ウォーグルは相方を差し置いて紹介されていた…という事例がある(つまり、ウォーグルがバージョン限定ポケモンである事がこの時点では伏せられていたのである)。

バルジーナ系がプレイヤー間に広く認知されたのはBW本編や「ワンダーライフスペシャル ポケットモンスターブラック/ホワイト最速攻略ガイドミニ」(小学館)といった攻略本が発売されてからであり、コロコロ本誌での情報公開は『月刊コロコロコミック 2011年2月号』(小学館・P69より)とかなり遅めであった

もっとも、対になっているポケモンの公式情報解禁が遅めであったのは前例があったのだが。

LEGENDSではウォーグルだけがリージョンフォームを獲得したり、SVでは発売当初はウォーグルのみ登場して自分は内定できなかったなど若干不遇気味。まぁDLCで無事内定できたが。

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