基礎データ
全国図鑑 | No.0579 |
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イッシュ図鑑 | No.141 |
コーストカロス図鑑 | No.117 |
ガラル図鑑 | No.272 |
ブルーベリー図鑑 | No.150 |
ローマ字表記 | Lanculus |
ぶんるい | ぞうふくポケモン |
タイプ | エスパー |
たかさ | 1.0m |
おもさ | 20.1kg |
特性 | ぼうじん/マジックガード/さいせいりょく(隠れ特性) |
タマゴグループ | ふていけい |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ランクルス | 卵+ホムンクルス(人工生命) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Reuniclus | reunite(再結合)+homunculus(人工生命)+nucleus(細胞核)+cluster(群) |
ドイツ語 | Zytomega | zyto-(細胞)+Omega(ギリシャ字で最後の字) |
フランス語 | Symbios | symbiose(共生) |
韓国語 | 란쿨루스 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 人造细胞卵 | 人造(rénzào、人工の)+細胞(xìbāo、細胞)+卵(luǎn、卵、卵子) |
中国語(繁体字) | 人造細胞卵 | 人造(rénzào、人工の)+細胞(xìbāo、細胞)+卵(luǎn、卵、卵子) |
ヒンズー語 | ओवाकनेक | अनेक(anek、たくさんの) |
ロシア語 | Реюниклюс | 英語名の音写 |
タイ語 | แลนคูลัส | 日本語名の音写 |
進化
ユニラン → ダブラン(Lv.32) → ランクルス(Lv.41)
概要
第5世代『ブラック・ホワイト』に初登場したポケモンで、ダブランがLv.41で進化することが可能。初登場よりゴチルゼルと対で紹介されている。
名前の由来は、恐らく『ラン(卵<らん>または藍藻<らんそう>)+クルス(ホムンクルス)』。
大きな腕と耳状の突起が生えた緑色のゼリー状の姿をしており、本体とおぼしき人型部分が透けて見えている。頭の中心線より繋がった口の形が特徴的。
ユニランやダブランと比べると目付きが少しだけ鋭くなっている。このゼリー状の液体、サイコパワーで形を保たれているだけでありコレ自身は形を持っていない。そのため中で自由に回転したり出来るし、自身が激しく動くと慣性でゼリー部分の形が揺らぐ。
余談だがゲームでは後ろが透けないため濃い緑色の液体であるが、3D作品では意外と透明度が高く後ろの背景も良く見える。
モチーフは胎児、または子宮(手部分が卵巣)であると良くいわれている。取り方によっては初代以来のスライム系ポケモンといえなくもない。
子供のような低頭身の外見ながら、ポケモン図鑑によれば高い知能を持ったポケモンである。
その上、岩をも握り潰す握力を持った腕を操り戦う肉体派でもあるが、別に両刀型という訳ではなく、本当に物理で殴る方が好きらしい。(ただし、その握る腕はいうまでもなくゼリー部分なので、本体の腕ではない、つまりとくこうで握り潰している可能性もある。実際ポケモン図鑑でもサイコパワーのおかげで怪力が発揮出来ると明言されている。)
またランクルス同士が握手すると脳みそがネットワークで繋がり、サイコパワーが増幅される。
ゲーム発売前より公開されたポケモンの1匹で、名前も公表されていない頃からプレイ画面に映り込んでいた愛くるしい姿が注目されたことから水まんじゅう(仮)などと呼ばれイラストが盛んに描かれていた。
発売後ランクルスは最終進化形であり、非常に優れた性能を有する(後述)ポケモンでもあることが判明した。
以上の通り色々と驚かされるポケモンであったりする。
なお、水まんじゅうであるといわれている彼らであるが、名探偵ピカチュウで実際にこの液体は食べることが出来るらしく、食べたものに知恵を授けるといわれているが、ランクルス以外には猛毒である模様。
恐らく元ネタはホムンクルスを製造したといわれているパラケルススの賢者の石の伝承であると思われる。また、パラケルススは水銀など鉱物の研究をしていたともおわれており、この水銀は古代中国では霊薬であると考えられていたことから始皇帝が飲んだという伝承もある。液体が猛毒であるという設定はここからであろうか?
ゲーム上の特徴
BW・BW2
- 『ホワイト』『ホワイト2』限定のポケモンで、9ばんどうろの揺れる草むらに出現する。
XY / ORAS / SM・USUM
- ダブランより進化させたり、過去作より連れて来る必要がある。
ソード・シールド
LEGENDSアルセウス
- 未登場。
スカーレット・バイオレット
- DLC『藍の円盤』に内定。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
110 | 65 | 75 | 125 | 85 | 30 | 490 |
- 「特攻」種族値は125とかなりの高さである。その上「HP」種族値も110の高さを誇っており、耐久性能も高い。反面「素早さ」は30と超鈍足であるが「トリックルーム」ではこれが長所となり、それ以外の時でも「でんじは」で補うことが可能。第6世代までは、Lv.50時に性格補正なし素早さVの際に努力値4振れば、まひ状態の130族をギリギリ抜けた。
- 攻撃技の候補としてはタイプ一致の「サイコキネシス」「サイコショック」のどちらかを主軸とする。またサブウェポンも豊富で「シャドーボール」「エナジーボール」・「かみなり(10まんボルトは覚えられない)」に「きあいだま」など対処可能な攻撃範囲の広さも特徴的である。
- ただしお察しの通り、命中率には不安があるので鈍足を活かしたフォーカスレンズを持たせておくのも手。
- 鈍足ではあるが後続サポートとしても有効な「でんじは」を使えば自身が先制することも可能。最も鈍足なことを有効活用可能な「トリックルーム」を覚えることも出来、仮に「ちょうはつ」で止められたとしてもアタッカーとして運用出来るので何も出来ないということはない。
- 図鑑説明に反して攻撃ステータスが低いので、物理技ダメージは期待出来ないが、三色パンチや「メガトンパンチ」、「ドレインパンチ」などのパンチ系技はしっかりと習得可能な上に、「アームハンマー」や「ばかぢから」まで覚える。脳筋過ぎるぞこのエスパータイプ…。
- 第8世代DLC『鎧の孤島』では教え技に「アイアンローラー」が追加されているのであるが…どうやってこの技を使うのかは不明である。
第9世代
- 「ゼロの秘宝・藍の円盤」で内定。テラスタルを獲得し、今までと比べて器用な動きが出来るようになった。クエスパトラの「ルミナコリジョン」対策となるあく、キノガッサの「キノコのほうし」対策となるくさなどが目ぼしいところか。
特性について
- 特性はどれもかなり優秀な部類。というよりすなあらしに対しての優位性に特化している。
- マジックガード
- 攻撃以外のダメージを受けないとういうものであり、多くのメリットが生まれる。まず「どく」「やけど」といった状態異常のダメージを受けることがなくなるので、「どくどくだま」「かえんだま」で自ら状態異常となり、相手からの「ねむり」「まひ」の状態異常より守ることが可能。
- ランクルスはタマゴ技で「トリック」も使えるので、それらの道具を相手に押しつけることも出来てしまう。
- また、道具「いのちのたま」のデメリットである反動ダメージを無効とすることが出来、倍率1.3倍をノーリスクで加えることが出来てしまう。特攻に特化してさらに威力を上げるなり、威力強化は道具に任せて耐久に努力値を全てつぎ込んでさらに硬くなることも可能。
- ぼうじん
- 天候ダメージを受けないの部分も「マジックガード」効果範囲内である。が、こちらは天候によるダメージのみならず、虫・草タイプ変化技で良く使われる粉・胞子系統の技も無効化出来るようになっている。鈍足のランクルスにとっては先手を取られての粉・胞子系に苦しまずに済むのはありがたい。
- 道具「ぼうじんゴーグル」を持たせることで同様の効果があるが、こちらは道具枠を使うことになるので考え所でもある。
- なお、初登場時には後半部分の効果がなかったため、この際はマジックガードの完全下位互換特性でありハズレとして扱われていた。
- そのため、ニョロトノやペリッパー対策にかみなりを、ゆきふらし持ちやバンギラス対策にきあいだまを、ギガイアスやカバルドン、サダイジャ対策にエナジーボールを覚えさせたマジックガードやぼうじんのランクルスをサブメンバーに入れる砂パや霰パもいる。特性と役割を分けたランクルスを4匹用意しておくのも面白い。
- 隠れ特性「さいせいりょく」
- 耐久が高めなランクルスとは好相性特性。こちらはシングルで使う時にお勧め。
- 持ち物はぼうじんゴーグルかサブウェポンの命中率を補えるフォーカスレンズがお勧め。
使用トレーナー
ゲーム版
- カトレア:四天王(イッシュ)
- トウヤ:ポケモントレーナー
- トウコ:ポケモントレーナー
- キョウヘイ:ポケモントレーナー
- メイ:ポケモントレーナー
- ベル:ポケモントレーナー
- アデク:元イッシュチャンピオン
- フウ:ジムリーダー(ホウエン)
- ネリネ:ブルベリーグ四天王
アニメ版
- ヒロカズ(BW90、91話)
- ドレッド・グランギル(黒き英雄)
番外作品
ポケモンGO
野生のランクルスは存在せず、基本はユニランから進化していくこととなる。
性能と言うと、通常技がなんとあのレジギガスと全く同じである(めざめるパワー、しねんのずつき)。ゲージ技はそれなりに優秀だが(みらいよち、シャドーボール、かみなり)、上記の通り通常技がどうしようもないのでトレーナーバトルやGOロケット団戦には不向きと言っていいだろう。
一方、ジム攻めやレイドバトルに関しては幸い、エスパータイプなのでレジギガスと違ってしねんのずつきをタイプ一致で打てる上、ランクルス自身の攻撃種族値も高めなので与えるダメージが期待できる。種ポケモンのユニランは野生出現やGOロケット団戦で入手出来るため、ミュウツーやサーナイトを持ってない人は代用として活躍出来るだろう。
ポケモンマスターズ
カトレア&ランクルス
2019年10月31日に実装されたエスパータイプの特殊アタッカー。…だが、パッシブがスリップダメージ系の異常妨害無効だったりボードも天候スリップダメージ無効や耐久寄りのスキルがぞろりと並ぶアタッカーらしからぬ性能をしている。
同タイプ故に比較されやすいサカキ&ミュウツーとは特攻バッファーが必須なことと威力上昇の条件が特防デバフという敵味方ともに依存する要素が多いのに対して、カトレアはバフや威力上昇条件の自己完結性の高さで差別化を図ることが可能。
技
めざめるパワー | 追加効果なし |
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わざゲージアップ | 自分のわざゲージを3増やす |
サイコキネシス | 10%の確率で相手の特防を1段階さげる |
退屈させないで | 自分の特攻を2段階+防御と特防を1段階あげる |
バディーズ技
眠りを妨げられたサイコキネシス | 追加効果なし |
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パッシブスキル
どく無効 | どく状態・もうどく状態にならない |
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やけど無効 | やけど状態にならない |
バインド無効 | バインド状態にならない |
ポケパーク2
スクラップエリアの研究所で発明に勤しむ。ポケパークとウィッシュパークを結ぶ扉の発明者。趣味はセンス・オブ・ワンダー(非日常的な体験をする事で得られる感動のこと)らしい。研究に没頭するあまり、騒動に全く気付いておらず、主役4人にウィッシュベルの鐘を正常に戻すようアドバイスした。
性格は呑気というか研究熱心であり、騒動に対して面白そうと興味を示したり、ギアル達をエレベーターの歯車として利用するなどマッドサイエンティストな一面を持つが、主役4人に対しては協力的。
時間を止めれば空間の歪みが大きくなり、強い重力が発生することを常識といったりするなど知能は高め。
終盤で「ライトポラリトン」を発明し、暗闇の渦を解決するキッカケを作った。
名探偵ピカチュウ(ゲーム版・実写版)
研究所にいる培養僧にある液体は何とツボツボのジュースの様にする描写がされており、ピカチュウ(探偵の)が飲むと毒ではないらしい。きのみとツボツボ特製のジュースでミックスジュースを作るイベントがある。猛毒を無毒化する化学変化を起こしたのであろうか。
ポケモンコマスター
全ての媒体でランクルスが最も輝いていたゲームかもしれない。各ポケモンに設定されたルーレットを回し、出た技で相手と競い合うというポケマスのルール下において、ランクルスは「場のランクルスの数だけルーレットをやり直せる」というとんでもない強特性を引っ提げてやって来た。
しかも何がまずいってただでさえチートじみた特性を持ってる癖にランクルスそのものの単体性能が普通に強いという点。
同時期に実装されたデオキシスによって環境を蹂躙(からのサービス終了)させられたポケコマであったが、中々編成難易度が高いデオキシスに対してランクルスは超ハイスペックながら(何故か)入手しやすい「R」のコマであったことから編成が容易であった。流石に完全体デオキシスパには不利であったがそれ以外のほぼ全てのパーティに対して優位に事を運ぶことが出来、なんならデオキシスと組んで「デオランパ」として環境を席巻までしていたのである。
後にインフレ加速と共にサービス終了へと向かっていった本作において、ランクルスというポケモンがその重要な転換点に立っていた事は間違いない。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 劇場版『ビクティニと黒き英雄ゼクロム』
- ドレッド・グランギルのポケモンで登場。白き英雄verでは代わりにゴチルゼルが登場する。
- BW90・91話
- ポケモンワールドトーナメントジュニアカップ参加者・ヒロカズのポケモンで登場。サトシのガントルと対戦し、敗北する。
- BW105話
- モブで登場。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 10章で登場。
関連イラスト
関連タグ
0578.ダブラン→0579.ランクルス→0580.コアルヒー
関連ポケモン等
- ゴチルゼル:対になるポケモン。
その他
- 中の人単体:文字通り、本体である中の人(一応ポケモンなのであるが)のみを描いたものに付けられているタグ。
- 裸ンクルス:ネットでネタとされたに関連したタグ。