概要
『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』(第5世代)に登場するキャラクター。
名前の由来は恐らくフトモモ科の常緑低木「アデク」。
『BW』におけるポケモンリーグチャンピオン。見た目からシリーズ最高齢のチャンピオンと思われる。
その影響かどうかは不明だが、今作の四天王は全員若い世代で占められている。
『BW』ではプラズマ団のゲーチスがラスボスを務めているため、ストーリーの展開上ED前は殿堂入りが果たされない。そのため、アデクとの勝負および殿堂入りができるのはED後となる。
威風堂々とした態度で、若者の成長を見守るように教訓めいた助言をくれることがある。
かつて大切にしていたポケモン(現在の切り札であるウルガモスの親)を病気で喪ったらしく、それからしばらくはチャンピオンから退き、若い世代に「強さと命は不変ではない」ということを伝授すべく各地を放浪していた。
そのため、ストーリーでは主人公よりも強さに固執していたチェレンと密接に関わっている。
四天王のレンブからも信頼されており、彼は押し掛け同然にアデクに弟子入りしたという。
撮影中に怪我を負って俳優業を引退していたハチクにポケモンを極める道を勧めたのもアデクであり、人徳ある素敵なオヤジキャラとして描かれている。
首と腰に数珠のようにモンスターボールをぶら下げているが、全て数え合わせるとその数は7個以上ある。これは裏設定として単純にパソコンの使い方が分からずポケモンをボックスに預けられないかららしい。
トレーナーが手持ちとして持ち歩くポケモンは6匹までと言うルール自体は遵守しており、ゲーム内で7匹以上のポケモンを使うことはない。
BW2でのアデク
続編である『BW2』ではチャンピオンを正式に引退し、アイリスにその座を譲った。
自身はサンギタウンで子供たちにポケモンを教える寺小屋塾を経営している。また、バンジロウという孫がいることが明らかになった。
ED後に勝負できるが、シロナと違い専用のテーマ曲はPWTでしか流れない。これはアデクがチャンピオンを辞退したことを示唆しているからと思われる。
「おもいでリンク」では、ハチクやシャガの話から彼がチャンピオンを辞した経緯が分かる。
容姿
特徴的な赤い髪をした壮年の男性。無精ヒゲと臑毛がセクシーなナイスミドル。
逆立った火のような髪型で後ろ髪は束ねてある。
服装はポンチョ風の上着と丈がボロボロになったズボンという格好。
また、首と腰に数珠のようにモンスターボールをぶら下げている。
元々は伝道師というイメージを元に作られていたが、風来坊に置き換わっていったとのこと。
また、アデクは太陽のような男という性格づけがあり、「太陽を象徴するものはライオンだろう」ということでライオンのたてがみのような髪型にしたと『Nintendo DREAM』2011年4月号で述べられた。
手持ちポケモン
BW
賞金は15400円(最大92400円)
グリーン、シロナ、カルネと同じく使用ポケモンのタイプ固定がないオールラウンダー。ただし、半分が虫タイプとなっている。
戦闘能力はレベルだけを見れば同作で勝負できるシロナと互角だが、レベルの上がった四天王への対策もしなくてはいけない分、シロナ以上に攻略は厳しい。
6匹中3匹が虫タイプ、1匹が氷タイプで、相性の弱点が炎と岩に偏っているのが弱点。
そのため炎+格闘のエンブオー、格闘タイプの技も覚えられるヒヒダルマがオススメ。これでバッフロンにも対応できる。
クリムガンへは氷タイプよりも、素早く動けるオノノクスなどのドラゴンタイプの方が良い。
切り札のウルガモスは意外に弱点が多いので、それほど極端に恐れる事はない。
取り敢えず弱点を突ける上で炎技を軽減できるガマゲロゲやギガイアス辺りが良いだろう。
逆に草タイプは間違い無く苦戦を強いられる。6匹中4匹は草技のダメージを半減以下にされる上に、
バッフロンには特性のそうしょくで草技を無効化され、バイバニラにはふぶきで大ダメージを負う事に。
ジャローダやエルフーン等、草タイプのポケモンは彼との戦いでは休ませた方が賢明だろう。
BW2(クリア後)
クリムガンとバイバニラが外れた代わりにローブシンとウォーグルが加入。これにより炎タイプの技を弱点とするポケモンは減ったものの、アギルダーとシュバルゴには有効なので炎ポケモンは連れておきたい。
シュバルゴに抜群が取れない代わりにウルガモス・ローブシンに抜群が取れる飛行タイプもお勧め。一方、こちらでも草タイプは苦戦を強いられる事になる。
PWT
イッシュ四天王の主力ポケモン+ウォーグル・ウルガモスという構成。
アニメ版
CV:石塚運昇(ナレーションとの兼役の為エンディングのキャストクレジットは無し)
「ベストウイッシュ」シーズン1の31話のシューティーの回想にて初登場。
260kgのギガイアスを持ち上げるという、スーパーマサラ人も真っ青な怪力ぶりを見せた。
人の名前を覚えられず、勝手に「○○タロー」と呼ぶ。
彼女らのみならずシーズン2第6話ではシロナもナンパしていたが、華麗にスルーされている。
後に新無印編の第117話にて、アイリスVSシロナのバトルを見ている観客の1人として再登場。
ミクリも含めた他の歴代チャンピオン勢は台詞がありで再登場したにもかかわらず彼のみ台詞がなかったのは、旧シリーズでcvを務めていた石塚氏が2018年に亡くなっている影響だろうか。
他媒体
ポケモンマスターズ
CV:てらそままさき
ウルガモスをバディとして登場。他のチャンピオンと同様にフェス限定サーチで入手できる。
キャラ背景はBW2の時間軸で描かれているため、チャンピオンは引退済。
エピソードイベント「パシオに輝く竜の新星」にてアイリスに助言をしようとしたワタルに対し「見守るだけでいい」と伝えるなど、元チャンピオンとして若手を支えるポジションに立ち活躍した。
余談だが、「チャンピオンタイム!」ではユウリ&ザシアンとバトルを繰り広げた。
惜しくも敗れてしまったが、Nのレシラム(ゼクロム)と合わせて2匹もの伝説ポケモンと勝負した経験があるのはシリーズ内でも特異的と言える。
ゲーム上の性能としてはパッシブスキルの効果でむしタイプにタイプチェンジした「はかいこうせん」を主武器に相手に大ダメージを与えるアタッカー。
フェス限定のバディーズとしては飛び抜けてステータスが高いというわけではないが、メインウェポンである「はかいこうせん」は通常技の中でも頭抜けて高い威力を誇るため、フェス限定アタッカーの名に恥じない高火力を遺憾なく叩き出すことができる。
「はかいこうせん」はわざゲージの消費が激しいことが難点だが、バディーズわざ後にわざゲージを全回復するパッシブスキル「Bわざ後わざゲージ↑6」を標準装備しているのであまり気にならない。
また、威力は低いが相手のとくこうを下げることができる全体技「むしのていこう」は何かと便利で、この技のおかげで特殊技であればそこそこ受けられる耐久力を手に入れられる。
また、バディストーンボードでは「相手特攻↓分威力上昇」及び「相手特攻↓分B技威力上昇」といった相手のとくこうが下がっているほど通常技やバディーズわざの威力を上げるスキルを獲得できるため、同じ技を持つビオラ&アメモースと組み合わせて相手のとくこうを下げまくればパーティ全体を対・特殊に硬くしつつ自身の火力を大きく上げることができる。
また自己バフが自己完結している点も魅力であり、トレーナー技「天下無双なり!」は自身のぼうぎょを3段階下げるデメリットはあるものの自身のとくぼうとすばやさを2段階、さらにとくこうに至っては一気に6段階上げられる破格の性能を誇る。
急所率を2段階上げられるどうぐ「クリティカット+」を標準装備している点も優秀であり、サポートに求められる仕事が少なく編成自由度も高い。
ただし元々ぼうぎょの数値が低い上「天下無双なり!」で大きく下げてしまうため対・物理にはめっぽう脆く、物理技主体の相手にはたとえむし弱点であっても注意が必要。
関連イラスト
関連タグ
メガアデク・・・他人の空似による風評被害
ダキム・・・外見が似ている(首飾りなど)
オモダカ・・・チャンピオンでありながらラスボスではないチャンピオン(ちなみにあちらのラスボスはネタバレ注意)
イッシュ地方の四天王
他の地方のリーグチャンピオン