「ぷひぃぃぃぃぃぃっぷ!!」
基礎データ
全国図鑑 | No.0637 |
---|---|
イッシュ図鑑 | No.172 |
アローラ図鑑 | No.204 |
ヨロイ島図鑑 | No.187 |
パルデア図鑑 | No.275 |
ローマ字表記 | Ulgamoth |
ぶんるい | たいようポケモン |
タイプ | むし/ほのお |
たかさ | 1.6m |
おもさ | 46.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | ほのおのからだ/むしのしらせ(隠れ特性) |
タマゴグループ | むし |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ウルガモス | ウルカヌス(ローマ神話に登場する火の神)+蛾+moth(英語で蛾) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Volcarona | volcano(火山)+corona(コロナ、太陽の周りのガスの層) |
ドイツ語 | Ramoth | Ra(ラー、エジプト神話の太陽神)+moth(英語で蛾) |
フランス語 | Pyrax | pyro-(火・火災に関する接頭語)+pyrale(メイガ上科)+Ra(ラー)+bombyx(カイコ、カイコガ属) |
韓国語 | 불카모스 | Vulcan(バルカン、ウルカヌスの英語名)+불(bul、火)+moth(英語で蛾) |
中国語(簡体字・繁体字) | 火神蛾 | 火神(huǒshén、火の神)+蛾(é) |
中国語(大陸) | 火神蟲 | 火神(huǒshén、火の神)+蟲(chóng、虫) |
中国語(香港・台湾) | 火神虫 | 火神(huǒshén、火の神)+虫(chóng) |
ロシア語 | Волкарона | 英語名の音写 |
タイ語 | อุลกามอธ | 日本語名の音写 |
進化
メラルバ→ウルガモス(Lv.59)
概要
初登場は『ポケットモンスターブラック・ホワイト』(第5世代)。
メラルバの進化系であり、6枚の翅を持つ巨大な蛾のような姿に羽化を果たした。
進化前と変わらぬ「むし・ほのお」のタイプが示す通り、その身体は虫でありながら溶岩の熱でもへっちゃらで、燃え盛る炎の繭から産まれたと伝えられる。
赤く鮮やかな翅も、ほのおタイプらしく自在に発火させられる上、極めて可燃性が高い鱗粉を次から次へと生産し振り撒いている。
そのため、戦いや威嚇のときはひのこと化した鱗粉を撒き散らして辺り一面を火の海に変え、純粋な高熱だけでなく、周囲の酸素も燃焼し無くなるため非常に危険。
一方、火山灰で地上が暗くなった時にウルガモスの放つ火灯かりが太陽の代わりになった、寒さが厳しい冬に苦しむ人々やポケモンを暖めて救った、等の伝承もあるなど、図鑑説明が全体的に伝説のポケモンじみている。
エーフィやキマワリと同じ「たいようポケモン」という分類もここから来たのだろう。
それ故、炎の鱗粉でメラルバより激しく引き起こす火災も古代人は「太陽の怒り」と恐れたらしく、暑い土地では害虫として嫌がられるが、寒い土地では益虫として崇められる傾向にある。
シールドの図鑑説明では「炎の神」として描かれた壁画があるとされるが、これが古代の城の事を指しているのかは不明。
主な生息地はもちろん火山地帯で、火口から麓にまで幅広く巣を作っているが、火山から離れた砂漠や気温の高い森林地帯、果てには上記のような寒冷地にも出没するなど、その分布域はかなり広い。
モデルとなった蛾は恐らくヨナグニサンやカイコ、スズメガだと思われる。
名前の由来はローマ神話に登場する火の神「ウルカヌス」と英語で蛾を意味する「モス」の掛け合わせ。ウルカヌスは英語で火山をさす「ボルケーノ」の語源になった言葉であり、直訳すると「火山の蛾」とも言うべきか。
なお「飛んで火に入る夏の虫」ということわざがあるが、この夏の虫とはガ(火取蛾)を指す為、この諺もウルガモスの元ネタなのかもしれない。
より虫らしい顔つきになった結果、ポケモンの中でもかなり表情には乏しくなっている。だが剣盾では懐いている個体にキャンプ中に近づいたり話しかけたりすると、通常時は目の内部に光がともっているような状態、笑顔の時や寝ている時は目の内部の光が消えているような状態であることが確認できる。
進化前のメラルバ同様、高い能力ともふもふな外見に魅了されるトレーナーが後を絶たず、公式で行われたポケモン人気投票(ポケモン・オブ・ザ・イヤー)のイッシュ地方編では4位にランクインしていることからも人気の高さは窺える。
色違い個体は羽が山吹色(アニポケでは黄金と表現)、目が緑色と体の部分が紫色に変化し、こちらも厳選するプレイヤーは多い。
ゲーム上での特徴
BW・BW2では古代の城ダンジョンの最奥に、一体だけ固定シンボルで鎮座している。同作ではこの個体しか遭遇する機会がない。
この事から伝説ポケモンと思ったユーザーも多かったが、実のところは一般ポケモンで普通にタマゴも作れる。何なら18番道路にタマゴをくれるNPCも存在する。
そしてXYやORASでは進化前のメラルバが、これでもかと言う程大量に出現する。元が固定シンボルだったとは思えない扱いである…。
但し進化レベルは1進化ポケモンぶっちぎりの最遅である59である為、一から育てるには相応の苦労を要する。
各ポケモンには倒したときに得られる努力値が設定されており、ウルガモスならとくこう+3である。しかしメラルバの設定値はこうげき+1で、+2が飛ばされている。
この設定値はレシラムやランドロスのそれに一致する上に、当初は性別があるのに何故かメロメロを覚えなかったため、開発段階では本当に伝説のポケモンにする予定だったのかもしれない。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
85 | 60 | 65 | 135 | 105 | 100 | 550 |
製作者曰く「元々強いポケモン」を意識して制作されただけあって能力は高く、とくこう、とくぼう、すばやさに優れ、特にとくこうは非常に高く、その種族値は135。
古代の城に専用の部屋があるのも頷けるというものであった。禁止級、メガシンカなども含めた全ポケモンのなかでは42位タイ。
合計種族値自体は550とかなり高く、むしタイプとしては圧倒的数値を誇っている。
使わない攻撃の種族値が低いので能力的には600族にも劣らないといえる。
とくぼうの種族値105と固く、すばやさも種族値100と激戦区とはいえかなりの速さである。
更にとくこう、とくぼう、すばやさを1段階ずつ強化できる優れた積み技「ちょうのまい」を覚えられる。
対策を怠ると「ちょうのまい」を積まれてなすすべなく3タテされるだろう。
今作におけるむしタイプ、ほのおタイプの大躍進を象徴しているポケモンと言えよう。
実際に制作者の期待通りに対策必須ポケモンの1匹となっており、多くのポケモンと相性が良く、シングルでは最強レベルとも。
登場当初シングルでもダブルでも猛威を振るっていたラティオスとメタグロスに釘を刺すために生まれてきたとしか思えないポケモンである。
欠点は技のレパートリーがそんなに多くないため、実力を過信しすぎると意外な相手で止まる事。
晴れパ前提だが岩と水の複合タイプが相手なら「ソーラービーム」を覚えておけば何とかなるが、
むしとほのお両方の主力技が効かない同族(ほのおタイプ)相手には非常に分が悪い。
「サイコキネシス」で誤魔化すか、粘れるものなら、めざめるパワー水か地面、もしくは岩を粘っておいた方が良いだろう。他では雨パ対応の「ぼうふう」も面白いかもしれない。
もう一つは物理耐久が並程度なのに加え、4倍弱点のいわが非常に痛い事。
ステロで致命傷を受けるのはもちろんのこと、2倍だがみずタイプでもみずのジュエル+アクアジェットのような強化で先制で潰される可能性もある。
ちなみに物理アタッカーないし両刀アタッカーのサブウェポンとしていわなだれやストーンエッジが採用されるのは、他の技との相性補完という意味もあるがウルガモスへの対抗手段という側面も少なからずあるだろう。
Lv100で覚える専用技の「ほのおのまい」は、速水御舟作の炎舞からか。
威力は80と他のほのお技よりも劣るが、50%で特攻アップの追加効果があるのでかえんほうしゃなどとは相互互換といえる。
特性がタマゴ孵化の歩数を減少させる「ほのおのからだ」である上、孵ったばかりのポケモンの個体値をジャッジしてもらう際、移動に必要な「そらをとぶ」も覚えるため、戦闘以外でも孵化厳選において非常に役に立つ。
BW
殿堂入り後に古代の城の地下で捕まえられ、その手軽さが売りの1つになっている。
殿堂入り前でも18番水道の家で進化前のメラルバのタマゴを入手できるが、レベルアップが大変なので作業用の個体は古代の城で捕まえるのがいいだろう。
その使い勝手の良さからポケモン廃人達からも引っ張りだこにされており、下のイラストのような廃人要素の強いイラストにウルガモスが一緒に描かれている事が多いのはその為である。
特に、続編のBW2では、育て屋に隣接する保育園の中にいる保育士が「3番道路だとウルガモスをよく見かける」と発言しており、公式でネタ扱いされた(決して3番道路の草むらにウルガモスが出現する、という意味ではない)。
BW2
この作品では、ウルガモスはクリア前にLv.35で入手することが可能であるのだが、ウルガモスのLV59習得の「ちょうのまい」を除けばLVが10の倍数になるたびに技を習得すると言う特徴のせいで、わざが「きゅうけつ」「いとをはく」「かぜおこし」「ほのおのうず」の4つ。最高威力は僅か40でとても貧弱。思い出しも「ひのこ」ただ一つのため、ストーリー上の使用はかなり辛い。
ほのおタイプの技マシンの入手が終盤になりがちなので、正直苦行である。
同LVならば進化前のメラルバの方が技に恵まれているのが痛い(メラルバはLv30で「ニトロチャージ」、Lv40で「とっしん」を覚えるのでまだマシ)。
孵化厳選については上記の通り、育て屋のある3番道路を往復する方法ももちろん存在するが、今作では育て屋にクリア前に行けないし、肝心のクリア後にはジョインアベニューに「保育所」という、ウルガモスを超える最強のタマゴ孵化システムもあると言うトドメまで刺されている。
ちなみにシナリオで使用する場合、ホドモエとセイガイハの「技教え職人」の利用が勧められる。ホドモエでは威力75のタイプ一致特殊技「シグナルビーム」、セイガイハではまずこの時点では到達していないであろうLv.60で覚える「ねっぷう」、弱点のいわやみずに抜群を取ることができ回復技としても利用できる「ギガドレイン」などがある。
…捕獲可能時期が最速でひこうタイプ専門のフキヨセジム前である為、シグナルビームが付いたところで大して変わらなかったりするが。
XY
これまでとあるポケモンを泣かせてきたのは気のせいだが、第6世代ではファイアローに泣かされるウルガモスがもはや気のせいでは片付かなくなってしまった。
というのも、ファイアローのタイプはほのおとひこうでウルガモスのタイプ一致はどちらも半減、序盤鳥ながら通常特性はほのおのからだ、隠れ特性はウルガモスが苦手とするひこうタイプのわざを先制されてしまう「はやてのつばさ」といった具合に一方的有利。ポケムーバー解禁後はファイアローが減少するかと思えばそんなことは一切無く(むしろ増えた)、対策のいわタイプの増加の影響でやはり冬の時代は続いた。
ORAS
XYから環境が変わったもののファイアローが強いのには変わりなく、相変わらず活躍の機会には恵まれず、冬の時期は続く…と思いきや、ここに来てウルガモスと相性が良いボーマンダがメガシンカを得た。
ウルガモスが苦手な相手にボーマンダが強く、ボーマンダが苦手な相手にウルガモスが積んでいく、マンダガモスと呼ばれる組み合わせが流行するようになった。
苦手なバンギラスやヒードランが減り、クレセリアの増加の影響で再び環境に顔を出すようになった。
但し相変わらずファイアローは多く、マンダもガモスも同時に見れるガブリアスやアロー対策のいわタイプもまた多いので結構相手を選ぶ事に変わりは無かったりする。
第6世代では思い出しで習得できる技が増えている。
ねっぷう・ぼうふう・むしのさざめき・いかりのこな・ほのおのまい…具体的にはウルガモスが進化してから習得できる技を思い出せるようになった、というのが正しい。
さらにフレアドライブ・あばれる・ドわすれ・かえんぐるまも思い出せるようになり、メラルバのまま戦闘させる場合でも一々レベル100にせずにフレアドライブを思い出させたレベル59のウルガモス2匹から遺伝させると言う形で早期習得させる事が可能となった。
SM
XY・ORASで大暴れしてたファイアローが大幅に弱体化し、その結果相対的にウルガモスの大躍進が始まった。
全体的に素早さの遅いアローラポケモンに対して素早さ100からのちょうのまいが非常に脅威。また、新要素であるZワザが使い勝手の微妙に悪かったサブウェポン(ぼうふう・サイコキネシス)の強化につながった。他にもまひの弱体化・先制技を無効にするカプ・テテフの登場などで長い長い冬の時代が終わり春が来たと言えるだろう。
この世代から環境に多く見られるようになったフェアリータイプの一致技に耐性を持つことも大きなポイント。
ただ元々苦手であったボーマンダやギャラドスも相変わらず環境に存在するため立ち回りには工夫が必要である。
またいわタイプの先制技を持ち、ちょうのまいなしでは素早さでも負けてしまうルガルガンの登場もマイナスといえばマイナス。
ちなみに、レベル技であるちょうのまいがハートのうろこで思い出しが可能になり非常に育成しやすくなった。
なお本人の躍進の裏で、実はクワガノンとフェローチェの登場によってとくこうむしタイプ1位の座から転落している。
USUMではシェードジャングルでメラルバの乱入バトルに出現する事があり、入手難易度が著しく下がった(レベルは本来の進化レベルに達していないLv.41~44)。
剣盾
DLC「鎧の孤島」で登場し、チャレンジビーチなどの場所を当たり前のように飛んでいる(レベルは本来の進化レベルに達していないLV.42あるいはLv.50)。
新しく登場した同タイプのマルヤクデ(あちらは厳密にはほのお・むしだが)はウルガモスに比べて物理方面と両刀性能に優れるが、素早さと特攻はこちらが圧倒的に優っており、方向性の違いから差別化の必要は無いと思われる。
孵化要員としてはセキタンザンがライバルとなるか。入手が簡単な上に通常特性の両方に孵化促進効果がある優秀な孵化要員だが、やはり素早さはウルガモスの方が遥かに上である。
また、くさ技の威力を1/4に抑えるため、トップメタの1匹であるゴリランダーに優位を取れる。
特性のほのおのからだにより接触技のグラススライダーを牽制でき、素のすばやさでゴリランダーを上回るので上からおにびを入れてやけど状態にしてしまうこともできる。
ゴリランダーがアクロバットを持っている場合は要注意だが、持っていない場合はこちらもグラスフィールドの体力回復の恩恵を受けることができるので、そのまま居座ってちょうのまいを積む起点にすることも可能。
ただし、はねやすめとあさのひざしといった回復技の習得が過去作限定になったため、ランクバトルでこれらの技が使えなくなったのは向かい風。唯一回復効果を持った技はギガドレインのみとなっている。
シリーズ10ではダイマックス禁止ルールであり、ウルガモスにとっては厳しかったダイジェットが使えなくなり、使用率がかなり伸びた。特にトップの使用率をほこるザシアンに対しては特性・タイプが噛みあってかなり強く、ちょうのまいを積めれば黒馬バドレックスなどにも有利になりやすい。
但しウルガモスの物理耐久が低すぎるため、無振りだとザシアンのワイルドボルト+でんこうせっかで逆に落とされてしまう。耐久調整を施すか、いっそ積みエースは割り切ってHPと防御に厚く育てて物理受けに育てるのもありか。
ちなみに何故かメロメロを新たに習得した。
SV
本種のパラドックスポケモンであるチヲハウハネ・テツノドクガが登場。ウルガモス自身も続投し、やろうと思えば三種盛りパーティも可能となっている。ちなみに三匹とも4倍弱点持ち。
新たなサブウェポンとして「エアスラッシュ」が追加されたが、これといって技の没収はなく、メインウェポンやサブウェポンは据え置きとなっている。
あさのひざしも復活。はねやすめは依然としてないがあちらのPPも最大8まで低下したためあまり気にしなくて良い。但し天候を変えるペリッパーやカバルドンには注意。
新システムであるテラスタルとは相性が良く、ネックであった4倍弱点のいわ技を2倍以下に抑えられるようになった。
またテラスタイプくさになることで苦手なみずタイプに打点を持てる他、フェアリータイプに変わることで元々不利がちであったドラゴンタイプ(特に物理型)にある程度対処できるようになる。ミラーマッチを始めとするほのお枠に強い上にカイリューやセグレイブに抜群を取れるいわも候補の1つ。
勿論一致テラスタルであるほのおを選択してひたすら火力を追求するのも手。
相性の良いアイテムとしては「おんみつマント」が追加されている。「ねこだまし」「こごえるかぜ」「バークアウト」の効果をシャットアウトできるため、それらが主流技となるダブルバトルに使うことを考えると強化と言える。
準伝説やパラドックスポケモンが使用不可能なシリーズ1ルールでは、同環境に進出したサーフゴー、サザンドラ、ドドゲザン、マスカーニャに強い枠として活躍し、シングルでは高い使用率を維持。役割が被るイーユイが使用不可能なのも大きい。
ラウドボーンに対しては相手がほのお等倍以上のテラスタルを使うと打点が通るため、それを狙って「てんねん」を逆利用できる「オーバーヒート」を仕込んだ型もある。何ならC特化してほのおテラスタルと「こだわりメガネ」で増強すれば、生半可なH振り型なら「なまける」と「たべのこし」で回復が追いつかない。
初期環境にいわタイプの通常火力があまりないのも追い風となっている。使われているのがキョジオーンとキラフロルぐらいで、前者は威力自体は低い「しおづけ」程度しかいわウエポンを使わず、後者もいわウエポンが確定レベルとはならない。
しかしシリーズ2でテツノドクガ、シリーズ3でイーユイといった具合に、CSベースでの育成に向いたほのお枠として競合するポケモンが立て続けに追加され、少しずつ苦境に立たされている。
シーズン5終盤には、「あつぞこブーツ」を持ってずぶといHBで技構成が「おにび」「あさのひざし」「ちょうのまい」「ほのおのまい」の耐久型が主流の1つになった。テツノドクガやイーユイに対する優位点が物理耐久なので、この型が生まれるのはある意味では必然である。ただしこの型の場合、「もらいび」持ちのポケモンを出されると完全に詰んでしまうという弱点が存在するが。
次第にHBに殆ど振り切れば四災や上位ポケモンに有利に立ち回れることが浸透し、シーズン5で28位だった使用率がシーズン6で17位まで上昇。
シリーズ5では炎オーガポンやアカツキガチグマといった役割対象、元々有利であったサーフゴーやカイリュー、パオジアン、ハバタクカミ、いちげきウーラオスをまとめて相手できる、ドラゴンテラスタル「アッキのみ」耐久型が局所的に使われるようになった。また、カイリュー、炎オーガポンに刺さるいわ「テラバースト」型も若干目立つようになった。いわテラスタルを切った際の耐性は、カイリューの「しんそく」、イーユイのほのお打点、苦手なひこう打点がいずれも半減で意外と侮れない。
伝説のポケモン、幻のポケモン、パラドックスポケモンが使用不能のシリーズ8では、目の上のたん瘤となるテツノドクガとイーユイが不在のため、トップメタの一角に復帰。
シングルでの活躍も然ることながら、ダブルバトルでは「このゆびとまれ」「でんじは」ピクシーのサポートを受けて動かす「ガモスピクシー」が環境に進出。サポーターピクシーが呼びやすいサーフゴーに強い取り巻きにウルガモスがなるのも利点。
使用するトレーナー
ゲーム版
漫画版
番外作品
『Newポケモンスナップ』
本作の舞台となるレンティル地方ではイルミナポケモンとして抜擢されている。生息地はボルク島の火山内部で、2匹で活動している。
ゲーム本編で準伝説のような雰囲気を醸し出していたが、本作ではさらに立ち上る溶岩の中から現れる、炎の煌めきやイルミナ現象特有の光を羽に纏いながら火山の中を舞うように飛ぶ様など、さらに神々しさが増している他、地方限定ではあるが伝説ポケモンのような扱いを受けている。(ちなみに完成後の図鑑を見るとわかるが番ではなく、どちらもメスの個体である)
イルミナ現象を撮影するには、体に纏っている炎の渦を、ふわりんごを2回当てて剥がしてからオーブを当てる必要がある。が、ただでさえ二匹いて狙いが定めづらい状態なのに素早く飛び回る上、よく周りも見ていないとステージ中央の岩山に阻まれる、ふわりんごを当てる回数が足りないなど、これまでのステージよりも撮影難易度が上がり、初見殺しにあったプレイヤーも少なくない。幸い、初回は一匹に狙いを定め、オーブを当ててイルミナ状態を撮影することに集中できればクリアできる。また、飛び回るルートや止まる位置はある程度決まっているため、止まる位置に狙いを定めていれば当てやすくなる。
二回目以降、撮影レベルが上がるとモウカザルやファイアローなど火山に住むポケモン達との交流や、ウルガモス同士でのコミュニケーションなどが撮影できる。
ポケモンGO
2023年5月2日~8日の「ヒーローイベント」にて実装。進化前のメラルバは2,5,10kmのすべてのタマゴから生まれる。しかし、どのタマゴも生まれる確率が極めて低い。おまけに進化する為に必要なアメも400個。嘗てのオンバットの方がどれだけマシだったかを考えると納得いくだろう。一応、相棒にしてアメを稼げるも、当然というか5km歩いて1個である。また、メラルバ系統は現在レイドバトルにも出現していない。総じて、全ポケモンでもトップクラスに入手難易度が高いポケモンである。どんな苦行だ。さて、そんな苦行を乗り越えてやっとウルガモスに進化し、その性能と言うと…。なんと、むしタイプでトップクラスのアタッカーである。覚える技は、「ほのおのうず」、「むしくい」、「オーバーヒート」、「むしのさざめき」、「ソーラービーム」、「ぼうふう」。この内、「むしくい」と「むしのさざめき」のコンボは、あのメガヤンマを軽く凌ぐ程。種族値でも実質上位互換であり(一応、防御では負けてるが、僅かな差)、新たに代わってむしタイプアタッカーとして活躍していくだろう。メガヤンマ(と一部むしタイプ達)は泣いてもいい。ただ、メガヤンマと違い、みずタイプが弱点な上、上記の入手難易度と比べると、たまに野生出現することがあるヤンヤンマ及び進化系のメガヤンマに軍配が上がる。なので、メガヤンマも代用として活躍できるだろう。しかし、メガヤンマに進化させるのもアメ100個かつ「シンオウのいし」というレアアイテムが必要なため、ウルガモスには及ばないがこれまた進化が難しいのが難点。その場合はアイテム不必要かつ、進化のアメが50個のオニシズクモを使うといいだろう。勿論レイドバトルでも今後、むしタイプが弱点の伝説ポケモンが復刻して登場した場合には大いに活躍してくれるだろう。一方ほのおタイプとしてのアタッカーもできるが、ほのおタイプには既にシャンデラ、レシラムといったアタッカーが多いため、素直にむしタイプのアタッカーとして活躍させてあげよう。総じて、進化及び入手難易度は全ポケモンでトップクラスだが、性能もむしタイプではトップクラスといった具合である。もし入手出来たなら、今後も幅広く活躍してくれるだろう。
アニメ版
一般ポケモンではあるものの、登場回数はアニメの中では2回と少なめ、かつなぜかどちらの回でもポケモンハンターから狙われている。
ベストウイッシュ
第78話で登場。野生の個体が森の守り神として扱われているが、ポケモンハンターに狙われている。詳細はこちら。
新無印
第80話で「プロジェクト・ミュウ」のトライアルミッションの対象ポケモンとして登場。洞窟に生息するメラルバ達を狙ったポケモンハンターを撃退するために現れた色違いのメラルバがその直後に進化し、黄金のウルガモスとなる。ゲーム本編の図鑑説明同様、進化の最中に炎に包まれるようなエフェクトが表現されている。なお、鳴き声はゲーム独特のものではなく、「ウー」。
関連イラスト
関連タグ
0636.メラルバ→0637.ウルガモス→0638.コバルオン