概要
日本の八重山諸島にのみ生息しており、最初に与那国島で発見されたことからその名がつけられた。ヨナグニサン属を総称して「アトラスモス」という呼び名があり、本亜種は前述したとおり八重山諸島の固有種とされている。アトラスモスの仲間は前羽の端に蛇の顔のような模様があるのも特徴。
日本最大の蛾として有名であり、雄は体長48~51mm、前翅長100~130mm、雌は体長50~53mm、前翅長130~140mmと他の蛾とは一線を画すド級の大きさを誇る。
かつては世界最大と言われていたが近年の研究でヘラクレスサンという近縁種の蛾に次ぐ世界2位の大きさとなっている(但し羽の面積はヘラクレスサンの方が大きい一方、羽の長さはヨナグニサンの方が長い)。
生息は森林域で幼虫はアカギやモクタチバナ、フカノキ、カンコノキ類、トベラ、ショウベンノキ等を食草とする。卵の期間は11から12日、幼虫期は摂氏20度で57日、25度で43日、30度で46日、蛹は24度で28日、30度で46日ほどかかる。2齢までの幼虫は大体2~5頭の群れを作って生活するのも特徴。
成虫は口が退化していて食事は取れず、寿命は長くても一週間ほどしかない。
天敵はカタビロコバチの一種やコマユバチの一種。草地にいる幼虫は高確率で寄生されるとのこと。
レッドデータブックでは純絶滅危惧種にカテゴライズされ、天然記念物にも指定されている。
フィクションにおけるヨナグニサン
どうぶつの森シリーズ
初出は「どうぶつの森ポケットキャンプ」で期間限定の虫として登場。1匹1200ベルと高値で売れるが、どうぶつたちにあげてアイテムを多く貰ってもいい。
その後「あつまれどうぶつの森」にも4月から9月まで登場(北半球の場合)。売値が3000ベルに上がっており、タランチュラやサソリと並ぶ金策として注目されている。
2020年4月中頃に高級な虫の出現率が軒並み下げられたことによってヨナグニサンもその巻き添えをくらう形になったが、離島で出現環境さえ整えれば比較的容易に出てくれるため、時間効率を求めるならヨナグニサンを乱獲しよう。
余談であるが、おいでよ~とびだせまでのレアな蛾ポジションはヤママユガだった。