「さーて、この観客から富を巻き上げるんだから邪魔しないでね」
「外道？ 浅ましい？ 結構結構 私にとっては褒め言葉だわー」
概要
| 二つ名 | 最凶最悪の双子の妹 |
|---|---|
| 種族 | 疫病神 |
| 能力 | 財産を消費させる程度の能力 |
| テーマ曲 | 今宵は飄逸なエゴイスト |
| 登場作品 | 『東方憑依華』ラスボス 『東方香霖堂』第五話 『東方剛欲異聞』自機 |
『東方憑依華』のラスボスキャラクターの1人。
もう1人の依神紫苑とは双子の姉妹の関係にあり、妹。名前の由来はおそらく、春紫苑とそっくりな雑草である姫女苑から。その花言葉は「素朴で清楚」。
その正体は泣く子も黙る疫病神であり、『東方憑依華』で起きた完全憑依異変の黒幕。
姉は貧乏神でありまさに最凶最悪のコンビである。
異変の目的は疫病神である自身が不特定多数の人に取り憑いて、富を巻き上げること。
今までにない非常に俗物的な目的を持って異変を起こした。
その一方で貧乏神である姉を相手に完全憑依させて強制的に敗北させるという絶対無敵の策を用意し、八雲紫ですら単身手が出せないようにするなど目的のアレさに対して作戦は非常に用意周到かつ狡猾。
完全憑依の罠を攻略した八雲紫と博麗霊夢によって懲らしめられた後、一時的に命蓮寺に引き取られ更生させられることになる。
自ストーリーでは異変のお咎めなしとの引き換えに紫から命じられた完全憑依異変の副作用の後始末を通して、質素でも心豊かな生活を送りたいという心境の変化を自覚。
克己的な生き方への関心と聖白蓮から垣間見えた俗っぽさへの親近感から、異変解決後も自主的に命蓮寺に残りもうしばらく修行生活を続けることを決める。
「いや、過去の自分を捨てるんだ！ もう他人の財で着飾る生活を捨てて、心の豊かな人生を送りたい！」
……が、次第に飽きて堕落し、克己的な生き方では満たされないと結局逃げ出してしまった。
その後は人里の人間に紛れて富を奪い浪費する、という本質は変わらないながらも、不幸にならない人間を選ぶようになったという精神面の多少の成長が示唆された。
余談だが、ドレミー・スイートのCPU対戦台詞でも「貴方は本当は慎ましく質素に暮らしたいのね」と彼女の心の内を推察することができる。
このように疫病神という種族の持って産まれた性なのか金品を奪い派手に着飾り散財する彼女の振る舞いと、慎ましく質素に暮らしたいという彼女の内面が作品副題のAntinomy（二律背反）の一要素として描かれている。
異変の前日譚に当たる『東方香霖堂』では宇佐見菫子に憑依し、能力の一端を使った。
この時、菫子の財産（お小遣い）を全て巻き上げて離れていって話は終わったが、この憑依が原因で夢の中の菫子が追い出され、憑依華の夢菫子の暴走の話へと繋がっていく。
『東方剛欲異聞』では姉の紫苑と再びコンビを組んで登場。石油の噴出騒ぎを良い事に石油を担保にお金を借りまくって旧地獄の温泉街で紫苑と豪遊していた。ついでに自分の事を「疫病神改め石油王」と名乗り、衣装も石油王を彷彿とさせるアラビアンな格好になっている。
しかし石油の産出源となっていた場所から石油の産出が止まり、このままでは誰もお金を出さなくなってしまうと危惧の念を抱き、強欲に石油を求めて姉と共に旧地獄の最下層を目指す事になる。
容姿
小さいシルクハットにサングラス、そしてまさかの金髪お嬢様縦ロールである。
さらにジャケット・ミニスカに加えてネックレス・指輪・ブランドバッグなど各種アクセサリーで綺羅びやかに着飾ったギャルスタイル。
東方キャラクターとは思えないほどド派手かつ、現代的な容姿と言える。
手に持っている扇子は俗に言うジュリ扇であり、バブル時代の象徴として有名な一品。
スペルカードにもバブルという単語が使われており、バブル時代の女性の姿をイメージしたものと思われる。
本人の背後には、3体ほどの金色の人魂のようなものが浮遊している。女苑が金のオーラをまとっているのに対し、姉の紫苑が青いオーラであるため、姉妹で補色の関係となっている。
また、姉とお揃いのリングを腕につけている。
頭には石油王が被りそうなピンクのラインが入ったヴェール(付きのZUN帽)を被り、白いワンピース(いわゆるカンドゥーラ・トーブの類)を着ている。
ワンピースには宝石の装飾が沢山施されており、指輪も装着している。
ファイトスタイル
まさかのステゴロでバリバリの接近戦タイプ。
指輪をはめて殴る、頭突き、バッグを投げつけるなど意外にもアグレッシブ…というか暴力的な打撃を行う。
極めつけは腹パンを連打して相手から金を巻き上げるというチンピラのような投げ！
あれ、『憑依華』の舞台って歌舞伎町だっけ？
弾幕は金・宝石などをバラまいたり、紙幣を撒いて着火したりなど豪華な弾を発射する。
また「金」「富」といった文字そのものを発射することも可能。
『剛欲異聞』においても接近戦スタイルは健在だが、拳が炎を纏うようになっており、これを周囲の石油に引火させ、爆発と炎上を起こすという、中々に危険な戦術も扱う。
能力
- 財産を消費させる程度の能力
取り憑いた対象に散財をさせる能力。
本人の説明によれば、取り憑かれた対象は心の中に散財をするようにそそのかす女苑の声が聞こえてくるようになり、対象はそれを聞くと正常な判断力を失ってその対象自身の意思で見境なく買い物をしてしまうようになるというもの。
さらにこの効果は取り憑いた対象だけでなく周囲の人物にも広がっていき、やがてはその場にいる全員が散財するようになるという。
姉と違いこの能力は女苑自身の意思でコントロールできる描写があり、菫子相手にはお小遣いを空にする程度で留めているほか、命蓮寺では自主的に封印している。
女苑の装飾品はこの能力で奢らせて得たものだが、女苑自身も金遣いが荒いため、奪えども奪えども裕福にはなれていない様子。
スペルカード・必殺技
スペルカード
必殺技
二次創作
ツンデレ
姉である紫苑に対して「近寄るな」などかなり辛辣なことを言っているのに一緒に行動していたり、同じアクセサリーを付けていたり、最後には「頼りになる」と賛辞を送ったりしている点から、実は姉が大好きなのだが素直に言えないツンデレキャラとして描かれたりする。
その流れで姉だけでなく気に入った人には同じようにツンデレになることもある。
関連イラスト
関連タグ
紫女苑 依神紫苑 ひめじおん 依神姉妹 東方妹集合 東方香霖堂 命蓮寺 宇佐見菫子 聖白蓮 ひじょおん
清少納言(Fate)：丸いサングラスと派手な外見のギャル
閻魔エマ:そっくりさん
日本鉄道建設公団:その所業と東方ダンマクカグラにおける中の人から、鉄道ファンからはこの組織になぞられられた。
