曖昧さ回避
→北斗
概要
①
日本国有鉄道(国鉄)が1950年11月8日〜1965年10月1日まで運行していた、上野駅〜青森駅間(常磐線・東北本線経由)を結ぶ夜行急行列車。
②
国鉄が1965年10月1日〜1972年3月15日まで運行していた函館駅〜札幌駅・旭川駅(函館本線・千歳線・室蘭本線・再び函館本線経由)を結ぶ昼行特急列車。
③
国鉄とその民営化後のJR北海道が1971年7月1日より運行する、函館駅〜札幌駅間(2と同一路線経由)を結ぶ昼行特急列車。
急行「北斗」号
1950年11月ダイヤ改正で上野駅〜青森駅間で運行開始。
青函連絡船を介した北海道連絡列車としての役割もあった。
のちの「北斗星」(こちらも北斗七星の別名に由来)や「カシオペア」の運行基礎の一つとなった。
関連項目
特急「北斗」号
現在運行されている列車は北海道の道庁所在地で最大都市である道央地域の札幌市と、第3位の人口で道南地域の中心都市かつ本州との交通の玄関口である函館市周辺を結ぶ。
道内の大都市間だけでなく、沿線の全国区や国際的にも有名な数々の観光地への重要なアクセス列車としての役割を担っている。
高速運転による所要時間短縮化のために、長万部駅より北は距離の短い函館本線(山線)ではなく急カーブや急勾配の少ない室蘭本線と千歳線経由である。
沿革
1965年10月、函館駅と札幌駅を経由して旭川駅を結ぶ昼行特急列車として誕生。
1968年10月には函館駅〜札幌駅間の急行「すずらん」の1往復が格上げされて2往復となる。
1969年10月に札幌駅発着便が特急「エルム」として独立するが、1971年7月に再統合。
また「北斗」の一部が函館駅〜札幌駅間に短縮化される。
1972年3月には旭川駅発着便1往復が「おおぞら」に編入されたため、全列車の運行区間が函館駅〜札幌駅間に統一された。
1980年10月に千歳空港駅(千歳市)が開業してからは千歳空港から函館方面へのアクセス列車としての性格も加わる。
1986年11月には札幌駅〜函館駅間を山線経由で結んでいた特急「北海」が廃止。
津軽海峡線が開業した1988年3月、廃止された青函連絡船に代わって快速「海峡」と接続するようになる。
また函館駅〜札幌駅〜網走駅間の特急「おおとり」が、「北斗」と「おおぞら」への系統分割の上で廃止。「おおぞら」も札幌発着に統一されたため函館駅を発着する昼行特急列車は「北斗」に統一された。
1994年にはキハ281系気動車を使用した最速達列車「スーパー北斗」が設定。
両列車の営業運転速度は最高時速130kmに引き上げられ(2013年以降は最高時速120km)、札幌駅〜函館駅間が最速で3時間程度となった。
2016年、「北斗」用キハ183系の置き換え用としてキハ261系1000番台が導入開始。
新型車両の使用列車も全て「スーパー北斗」に名称変更がされる事となり、2018年に車両更新が完了。
以降は多客期の臨時列車でのみ「北斗」を用いる状況がしばらく続いた。
2020年、JR北海道側の「これまでの旧型車両との差別化を図るという意義が薄れてきた」という主旨の説明により、全列車の愛称が「北斗」に統一される。
2022年10月に使用車両が全てキハ261系に統一。
2024年3月以降は全車指定席での運行となった。
停車駅
(2024年8月現在)
※2・4・21号は白老駅を通過。
その他列車により停車駅が異なる場合有。
その他補足
札幌駅方面の最終列車との接続のため、2019年3月から2021年3月まで23号が南千歳駅の代わりに千歳駅に停車していた。
- 白老駅
既存施設を改修する形でオープンした「国立アイヌ民族博物館」を中心とする公園型文教施設「民族共生象徴空間」(公式愛称「ウポポイ」)の最寄駅として、2020年3月より一部列車が停車。
- 新函館北斗駅
2016年3月の北海道新幹線開業とその列車の接続化に合わせて全停車化。
歴代使用車両
1965年10月〜1986年11月。
1969年10月改正で上野駅〜秋田駅間(奥羽本線経由)の「つばさ」をキハ181系に置き換えて捻出されたキハ80系を充当する予定であったが、キハ181系の製造が遅れたため1970年2月まで暫定的に使用された。
1983年〜2018年(以降、多客臨のみ)。
1994年より「スーパー北斗」として投入、2022年10月の臨時運用をもって引退。
1998年より「スーパー北斗」として投入、2013年まで使用(以降、多客臨のみ)。
- キハ261系(1000番台)
2016年より「スーパー北斗」として投入。
関連項目
:導入が計画されていたとも言われている。