概要
路線名 | 海峡線 |
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路線総延長 | 87.8 km |
軌間 | 1067 mm |
電圧 | 交流25,000V(津軽線共用区間は20,000V) |
最高速度 | 140km/h(津軽線共用区間は100km/h) |
本項では主に北海道新幹線開業後について記載する。
開業前については津軽海峡線の項を参照されたい。
中小国駅(青森県東津軽郡外ヶ浜町)から津軽海峡下の青函トンネルを経由して木古内駅(北海道上磯郡木古内町)までを結ぶJR北海道の鉄道路線。総延長87.8km(営業キロ)。接続する津軽線・江差線と併せ「津軽海峡線」の一部を成していた。
中小国駅~新中小国信号場間はJR東日本津軽線との共用区間である。
2016年(平成28年)3月26日に北海道新幹線が開業して以降、定期列車は貨物列車のみで旅客列車は設定されていないが、クルーズトレインが経由する事がある。
現在は北海道新幹線とほとんどの区間を共用することになっており、該当区間は新幹線・在来線双方に対応した三線軌条となっている。また新幹線開業に伴い2016年(平成28年)3月21日に全ての定期旅客列車が運行を終了し、電圧の昇圧工事が行われた。
新幹線開業前から「津軽海峡線」の方が案内や時刻表等で使用されていた為広く知られており、正式名称で呼ばれる事は殆どなかった。しかし愛称の「津軽海峡線」の名は廃止されたが、正式名称の「海峡線」は法的には今も健在である。なお前述の通り在来線としての定期旅客列車が存在しない事から、時刻表には記載されていない。
運行形態
旅客列車
2016年(平成28年)3月21日に全ての定期旅客列車が運行終了。新幹線開業後は在来線としての定期旅客列車の設定はなく、寝台特急「カシオペアの車両を使用したクルーズトレイン「カシオペア紀行・カシオペアクルーズ」が不定期に運行された。
その後「TRAIN SUITE 四季島」が登場すると、青函トンネルを経由するクルーズトレインはそちらに移行した。
貨物列車
海峡線は在来線としては本州と北海道を結ぶ唯一の路線であり、新幹線よりも多い1日50本以上の貨物列車がJR貨物によって運行されている。沿線に高速道路が存在せず、競合路線である青函フェリーは所要時間がかかる為貨物輸送の重要幹線となっているが、これが新幹線スピードアップを阻んでいる要因でもある。
上記の理由及び新幹線の札幌駅延伸による函館本線の部分廃止予定・並行在来線問題が存在している事から、JR貨物は2030年(令和12年)頃までに貨物新幹線の導入を目指していると発表した。
駅・施設一覧
施設名 | 接続路線 | 備考 |
---|---|---|
中小国駅 | JR東日本津軽線 | JR東日本管理駅。営業上の境界 |
新中小国信号場 | JR東日本津軽線 | 津軽線との分岐点 |
大平分岐部 | 北海道新幹線 | 北海道新幹線との分岐点。ここから三線軌条 |
奥津軽いまべつ駅 | JR東日本津軽線(津軽二股駅) | 旧・津軽今別駅跡 |
竜飛定点 | 旧・竜飛海底駅 | |
吉岡定点 | 旧・吉岡海底駅 | |
湯の里知内信号場 | 旧・新湯の里信号場→知内駅→知内信号場 | |
木古内分岐部 | 北海道新幹線 | 北海道新幹線との分岐点。ここまで三線軌条 |
木古内駅(sh01) | 北海道新幹線・道南いさりび鉄道 | 在来線は道南いさりび鉄道管理駅 |
廃止駅
津軽今別駅
2015年(平成27年)8月10日以降全列車通過、2016年(平成28年)3月26日廃止。
奥津軽いまべつ駅と同一地点にあるが、別駅扱い。
竜飛海底駅
2013年(平成25年)11月11日休止、2014年(平成26年)3月15日廃止。現・竜飛定点。
吉岡海底駅
2013年(平成25年)3月14日休止、2014年(平成26年)3月15日廃止。現・吉岡定点。
知内駅
1990年(平成2年)7月1日新湯の里信号場から昇格・改称、2014年(平成26年)3月14日信号場に格下げ、2016年(平成28年)3月26日湯の里知内信号場に改称。
使用車両
現在の使用車両
在来線車両のみ記載。
JR東日本E001形
尾久車両センター所属。
クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」専用車両。
現在在来線として青函トンネルを通過する唯一の旅客列車。
JR貨物EH800形
五稜郭機関区所属。実質青函トンネル専用機として運用。
「カシオペア紀行・カシオペアクルーズ」を牽引した事もある。
過去の使用車両
新幹線開業前の車両は津軽海峡線の項を参照。
JR東日本E26系
尾久車両センター所属。
クルーズトレイン「カシオペア紀行・カシオペアクルーズ」として運用。
「TRAIN SUITE 四季島」の登場により北海道直通運用からは撤退。