路線データ
路線名 | 津軽線 |
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ラインカラー | スカイブルー |
路線区間 | 青森〜三厩 |
路線距離 | 55.8㎞ |
軌間 | 1,067 mm |
駅数 | 18駅 |
最高速度 |
|
電化区間 | 青森〜新中小国信号場(交流20,000V) |
非電化区間 | 新中小国信号場〜三厩 |
単線区間 | 全線 |
閉塞方式 |
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保安装置 | ATS-SN |
運転指令所 | 盛岡総合指令室(CTC) |
第一種鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本):全線 |
第二種鉄道事業者 | 日本貨物鉄道(JR貨物):青森〜新中小国信号場 |
青森駅(青森県青森市)と三厩駅(東津軽郡外ヶ浜町)を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の鉄道路線の一つで、地方交通線。
青函トンネル開通後北海道新幹線開業まで、JR北海道海峡線・江差線と共に津軽海峡線の一部を構成していた。その為中小国駅〜新中小国信号場間は海峡線との重複区間となっている。なお施設上の境界は新中小国信号場、列車運行上の境界は蟹田駅で、津軽海峡線定期列車が設定されていた頃は蟹田駅でJR東日本と北海道の乗務員交代が行われていた。
これは蟹田駅が一部優等列車を除きほぼ全て停車していたのに対し、中小国駅は津軽線普通列車以外は全て通過していた為である。
沿革
開業〜国鉄民営化まで
- 1951年(昭和26年)12月5日:日本国有鉄道(国鉄)の路線として青森駅〜蟹田駅間開業。油川駅・奥内駅・後潟駅・蓬田駅・瀬辺地駅・蟹田駅開業。
- 1958年(昭和33年)10月21日:蟹田駅〜三厩駅(当時の読みは「みうまや」)間延伸に伴い全線開通。中小国駅・大平駅・津軽二股駅・大川平駅・今別駅・三厩駅開業。
- 1959年(昭和34年)11月25日:津軽宮田駅・左堰駅・中沢駅・郷沢駅開業。
- 1960年(昭和35年)12月20日:津軽浜名駅開業。
- 1965年(昭和40年)10月1日:滝内信号場が青森駅構内となり滝内信号所に変更。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物営業廃止。
国鉄民営化後
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本が継承。
- 1988年(昭和63年)3月13日:JR北海道海峡線開通。「津軽海峡線」の一部として直通運転開始。青森駅〜新中小国信号場間交流電化及び日本貨物鉄道が第二種鉄道事業者として4年ぶりに貨物営業再開。新油川信号場・新中小国信号場開設。
- 1991年(平成3年3月16日:三厩駅の読みを「みうまや」から「みんまや」に変更。
- 2016年(平成28年)1月1日:北海道新幹線開業準備に伴い終日運休。
- 2016年3月22日:青函トンネルを経由する全優等列車が運休。
- 2016年3月26日:北海道新幹線開通に伴い青函トンネルを経由する全優等列車が廃止。奥羽本線津軽新城駅への直通列車運行開始。
- 2019年4月29日:指令担当をJR北海道函館指令センターからJR東日本盛岡総合指令室へ移管。
- 2022年(令和4年)3月12日:全ての普通列車でワンマン運転開始。
- 2022年8月3日:大雨による被災の為蟹田駅〜三厩駅間の旅客列車運休。
- 2022年8月9日:運休区間で大雨による更なる被災の為復旧目処が経たなくなる。
- 2022年12月19日:JR東日本が沿線自治体との協議にあたり運休区間の廃止の可能性を示唆。
- 2023年(令和5年)3月18日:奥羽本線への乗り入れ終了。
- 2023年9月1日:今別町が津軽二股駅〜三厩駅間のバス・乗合タクシーへの転換を容認。
- 2024年5月23日:今別町が中小国駅〜三厩駅間の復旧断念と蟹田駅〜三厩駅間の旅客バス転換を容認。
- 2027年(令和9年)度春:蟹田駅〜新中小国信号場〜三厩駅間を廃止予定。
運行形態
ここでは津軽線ローカル運用について記載。
旅客列車は全てワンマン運転を行っている。2023年ダイヤ改正以降の定期列車は線内運用の普通列車のみが運行され、基本的に蟹田駅で運用が分かれている。
青森駅〜蟹田駅
国鉄時代は非電化だったが、青函トンネル開通と共に交流電化された。
北海道新幹線開業前は津軽海峡線の優等列車も経由していた。
普通列車は9往復で、8往復は電車で運行されるが、1往復だけ出入庫の為青森駅〜三厩駅間全線を走破する列車があり、気動車で運行される。
蟹田駅〜三厩駅
蟹田駅〜新中小国信号場間は交流電化されているが、この区間も含めて普通列車が気動車で1日5往復運行される。前述の通り、そのうち1往復だけ青森駅発着で運行される。
2022年(令和4年)8月3日及び9日の豪雨災害により設備が被害を受けた為、青函トンネル経由の貨物列車以外全て運転を見合わせ、バス代行が行われている。
同年12月19日にJR東日本は同区間の復旧に6億円ほどかかり、廃止の可能性を含めた協議を沿線自治体と行う事を公表。2023年9月1日に、当初は全線復旧を目指していた沿線の今別町が津軽二股駅〜三厩駅間のバス・乗合タクシー転換を容認した。
駅一覧
駅名 | 乗換路線 | 備考 |
---|---|---|
青森 | ||
滝内信号所 |
| |
新油川信号場 | ||
油川 | ||
津軽宮田 | ||
奥内 | ||
左堰 | ||
後潟 | ||
中沢 | ||
蓬田 | ||
郷沢 | ||
瀬辺地 | ||
蟹田 | 元津軽海峡線乗換駅 | |
中小国 | JR北海道海峡線 | 営業上の境界駅 |
新中小国信号場 |
| |
↑交流電化/↓非電化 | ||
大平 | ||
津軽二股 | JR北海道北海道新幹線(奥津軽いまべつ駅) | 隣接しているが同一駅ではない |
大川平 | ||
今別 | ||
津軽浜名 | ||
三厩 |
使用車両
ここでは津軽線ローカル運用について記載。
青函トンネルを経由する車両については津軽海峡線を参照。
現在の使用車両
全て秋田総合車両センター南秋田センター所属。
- 701系0番台
青森駅〜蟹田駅間で運用。
全線で運用。
過去の使用車両
ここでは国鉄民営化後の車両について記載。
- 485系1500番台・3000番台
青森車両センター(現・盛岡車両センター青森派出所)所属の特急型車両。青森駅〜新中小国信号場間で運用。
特急「はつかり」「白鳥」の他、間合運用で青森〜蟹田間普通列車にも使用された。
青森車両センター所属の特急型車両。青森駅〜蟹田駅間で使用。
特急「スーパーはつかり」「つがる」用で、間合運用の為普通列車で使用された。
東北新幹線新青森延伸時に運用から撤退。
青森運転所(現・盛岡車両センター青森派出所)所属。
全線で運用され、国鉄時代から民営化初期に使用された。
八戸運輸区→秋田総合車両センター南秋田センター所属。
全線で運用され長らくローカル輸送を担当していたが、GV-E400系に置き換えられ引退。
青森車両センター→八戸運輸区所属。
東北新幹線全通時から青森駅〜蟹田駅間で臨時快速「リゾートあすなろ津軽」及び「リゾートあすなろ津軽蟹夫」、青森駅〜三厩駅間で「リゾートあすなろ竜飛」として運行された。
2018年(平成30年)以降は設定されていない。
関連タグ
北斗星 カシオペア トワイライトエクスプレス はまなす 白鳥/スーパー白鳥
ED79 キハ40系 485系 701系 789系EH500EH800
坪尻駅…2010年にこの駅のスタンプが当線の中沢駅で発見されるという事件があった。
津軽鉄道…本路線同様改正鉄道敷設法本州ノ部第二項「青森県青森ヨリ三厩、小泊ヲ経テ五所川原に至ル鉄道」の西側の鉄道として戦前に開業した。