「津軽(つがる)」を称する列車は、主に2種類が存在する。この愛称の由来は、青森県西部の郡名および「津軽地方」の地域名に由来している。
本記事では、2.を解説する。
概要
現在JR東日本で主に秋田駅~青森間駅で運行している昼行特急列車。
「つがる」を称する特急は大きく2種類ある。本記事では、この2つを分けて解説。
初代「つがる」
2002年12月1日の東北新幹線の八戸駅延伸に伴い、それまで盛岡駅~青森駅・函館駅間を運行していた特急「はつかり」を引き継ぐ形で八戸駅~青森駅・弘前駅間を運行する特急列車として誕生した。
使用車両は主に6両固定編成の485系3000番台とE751系であったが、代走や間合い運用等で通常の485系や789系(増結の785系を含む)が使用されることもあった。
函館駅発着の「スーパー白鳥・白鳥」と共に東北新幹線「はやて」と接続する列車として活躍していたが、2010年12月4日に同新幹線の新青森駅延伸に伴い東北本線の八戸駅~青森駅間がJR東日本から青い森鉄道に移管されたため、当列車の運行は終了し愛称は後述の2代目へ引き継がれた。
2代目「つがる」/「スーパーつがる」
2010年12月改正において秋田駅~青森駅間の特急「かもしか」と特急「いなほ」から分離した同区間の1往復を統合し愛称を「つがる」とした。
新青森駅~青森駅間は特例で特急券無しの乗車券のみでの乗車が可能である。
使用車両は運行開始から最初の1年間は485系3000番台(4両)であったが、翌2011年4月の改正で4両編成に短縮・方向転換されたE751系が投入され現在に至るまでの主力車両となった。
485系は2016年の運用削減に伴い完全に引退した。
設定当初は5往復(うち1往復は毎日運転の臨時列車扱い)あったが、2016年3月改正で2往復が普通・快速列車へ格下げされ3往復体制となり現在に至る。
この他2014年3月までは大館駅~青森駅間のみ運転の臨時列車(毎日運転)が2往復設定されていた(51~54号。52号のみは青い森鉄道の浅虫温泉駅発)。
2024年3月改正で3往復のうち昼間の1往復が速達化され、名称が「スーパーつがる」となる。
停車駅
(秋田駅)- 八郎潟駅 - 森岳駅 - (東能代駅) - 二ツ井駅 - (鷹ノ巣駅)- (大館駅) - 碇ケ関駅 - (大鰐温泉駅) - (弘前駅) - 浪岡駅 - (新青森駅) - (青森駅)
括弧内は「スーパーつがる」停車駅