かもしか
かもしか
- ウシ目(偶蹄目)ウシ亜目ウシ科ヤギ亜科に属する草食動物。→カモシカ
- 1に由来する近鉄が大阪阿部野橋駅~吉野駅間で運行していた臨時列車の愛称。運行期間は1959年~1965年で列車種別は特急と快速の間を行き来した。
- 1に由来する国鉄が長野駅~飯田駅間などで運行していた急行列車の愛称。
- 1に由来するJR東日本が秋田駅~青森駅間で運行していた特急列車の愛称。
ここでは3と4について解説する。
1986年11月にローカル急行「天竜」を改称して設定。長野県内の長野駅~富士見駅・天竜峡駅間、長野駅~茅野駅・飯田駅間1.5往復、上諏訪駅・飯田駅→長野駅間1本の計3往復設定される。ただし急行区間は長野駅~松本駅間のみ。
「天竜」の特急昇格も検討されたが、カーブの多い飯田線の線形ではスピードアップを望めないとして断念したという経緯がある。
転換クロスシート(一部は簡易リクライニングシート)の採用などアコモデーションを改良し107系に似た専用塗装を施した169系を投入し「新特急」ならぬ「新急行」と謳うなどしたが、同区間に同じ車両を使用した快速「みすず」の存在もあり低迷。
結局1988年3月に「かもしか」は「みすず」に格下げされてしまった。現在は「みすず」も廃止や普通列車格下げなどでかなり数を減らし、2023年現在は1往復のみとなっている。
「かもしか」の廃止後飯田線の定期優等列車は1996年の特急「伊那路」運行開始まで8年間存在しなかった。
1997年3月に秋田新幹線開業と同時に現区間において運行が開始された。秋田市と青森市の両県庁所在地及び沿線各都市を結ぶ都市間輸送を担っている。全列車485系3両編成にて運行(繁忙期等は例外あり)。秋田新幹線建設により盛岡駅~秋田駅間を廃止して運転区間が短縮された特急「たざわ」の青森駅発着便の列車名を変更したものである。2010年12月の東北新幹線八戸駅~新青森駅間開業に伴うダイヤ改正で再編され名称も「つがる」に変更された。
愛称は沿線の世界遺産(自然遺産)である白神山地に生息するカモシカから取られたものだが、ヘッドマークに描かれているカモシカがエゾシカなのではないかという疑問が呈されたことがある。
…ま、あとは不人気特急を見よってことで。