概要
大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋一丁目1にある高架駅。近畿日本鉄道南大阪線の起点駅である。駅ナンバリングはF01。阿倍野橋や阿倍野区など、地名は「阿倍野」であるが、駅名は「阿部野」。
駅長配置駅。あべのハルカスを駅ビルとして構えている。
駅ビルのあべのハルカスとは直結しており、近鉄百貨店の本店「あべのハルカス近鉄本店」があべのハルカス内に構えている。
駅の南にはあべのHoop、さらに南隣にandがある。
接続路線
- JR西日本(天王寺駅)
- 大和路線: Q20
- 大阪環状線: O01
- 阪和線: R20
- Osaka Metro(天王寺駅)
- 御堂筋線: M23
- 谷町線: T27 - ただし距離的には1駅南隣の阿倍野駅 (T28)が近い。
- 阪堺電気軌道(天王寺駅前電停): HN01
- 上町線
歴史
- 1923年4月13日:大阪鉄道が布忍から延伸する形で大阪天王寺駅として開業。
- 1924年6月:大阪阿部野橋駅に改称。
- 1937年2月:阿部野橋ターミナルビルが開業(のちの本館西側の北半分)
- 1943年2月1日:関西急行電鉄が大阪鉄道を合併し、関急天王寺線の駅となる。同時に上本町から本社が移転。
- 1944年6月1日:戦時統合。関急が南海鉄道と合併し、近畿日本鉄道株式会社が発足。近鉄南大阪線の駅となる。
- 1945年3月14日:大阪大空襲。ターミナルビルの2階以上を焼失。同年12月から復旧工事を行い、1948年4月までに全館が復旧し、営業再開。
- 1956年2月:ターミナルビルを南に増床する工事を着工。1957年4月に竣工し、同年12月に北側と外装を統一し、全面オープン。本館西側部分が完成。
- 1963年5月13日:駅構内で電車が正面衝突。
- 1966年3月:穿孔式定期券用の自動改札機の試用開始。
- 1969年12月4日:この日をもって当駅付近にあった近鉄本社の業務を終了。翌5日に本社が上本町に戻る。
- 1971年4月:磁気方式の自動改札機を設置。
- 1987年:7月1日に庚申街道を地下化。9月21日に東口改札を新設。
- 1988年11月11日:阿部野橋ターミナルビル新館(現在のあべのハルカス・ウイング館)が開業。
- 2009年3月19日:阿部野橋ターミナルビル本館西側部分を建て替えのため閉鎖。
- 2009年3月20日:西口改札を橿原神宮前寄りに移動。当駅-河堀口駅間を0.1km短縮。1・2番のりばの有効長が7両分に短縮。
- 2013年6月15日:あべのハルカス・タワー館の地下2階から地上14階までとウイング館の一部が先行開業。
- 2013年10月10日:あべのハルカス・ウイング館の地上4階の一部から地上8階が第2期部分として開業。
- 2014年2月22日:あべのハルカス・ウイング館の地下2階から地上4階の残り部分が開業。これによりウイング館が全面開業。駅構内店舗が「Time's Placeあべの」としてリニューアル。
- 2014年3月7日:あべのハルカスが展望台を含めてグランドオープン。
- 2016年3月15日:駅構内放送を現在のものに更新し、日本語による放送の後、英語でのりば、種別、行き先、特急券を案内する放送を行うようになる。
- 2018〜2019年:準急・急行が発着する3・4番のりばに昇降ロープ式ホーム柵を設置。3番のりばの柵は2018年12月、4番のりばの柵は2019年2月から稼働。
駅構造
櫛形6面5線のホーム。
1・2番のりばは最大7両編成まで、3番のりば以降は最大8両編成までが停車可能。
同じ線路を共有している関係で、6番のりばの降車側のホームを5番のりばとしている。
のりば | 方面 | 備考 |
---|---|---|
降車ホーム | ||
1・2 | 藤井寺・古市方面 | 普通電車専用(6時台~23時台) |
降車ホーム | ||
3・4 | 古市・橿原神宮前・吉野・河内長野方面 |
|
降車ホーム・5 | 古市・橿原神宮前・吉野・御所・河内長野方面 |
|
6 | 橿原神宮前・吉野方面 | 近鉄特急のりば |
発着競合・線路の干渉
のりば | 1発 | 2発 | 3発 | 4発 | 5・6発 |
---|---|---|---|---|---|
1着 | - | × | × | × | × |
2着 | × | - | × | × | × |
3着 | ○ | ○ | - | × | × |
4着 | ○ | ○ | ○ | - | × |
5・6着 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
その他
- 近鉄特急の発車メロディとして、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルの「水上の音楽」第2組曲より「アラ・ホーンパイプ」が流れる。観光特急青の交響曲は1日2往復、当駅10:10発・14:10発。こちらはミュージックホーンであるハイドンの交響曲第101番「時計」を専用の発車メロディーとして使用している。
- 5・6番のりばの線路から8両編成分の引き上げ線が延びている。主に特急車両が増結・切り離しのために留め置かれる。ラッシュ時を中心に到着後に車両を切り離し、その後行き止まり側に停まっている車両が営業電車として仕立てられる。
- 駅長は大阪南管区支配人を兼務している。副駅長が配置されている。駅長としては当駅から矢田駅までの各駅を管理する。
- 駅前(あべのハルカス)から大阪上本町駅に向かうシャトルバス、関西国際空港に向かうリムジンバス、東北・関東・甲信・富士山・神戸三田プレミアムアウトレット・中国・四国・九州に向かう高速バスが発着する。
隣の駅
- 特急
- 大阪阿部野橋駅(F01) - 尺土駅(F23)(※一部列車は古市駅に停車)
- 急行・区間急行
- 大阪阿部野橋駅(F01) - 古市駅(F16)
- 準急
- 大阪阿部野橋駅(F01) - 河内松原駅(F10)
- 普通電車
- 大阪阿部野橋駅(F01) - 河堀口駅(F02)