難波駅
なんばえき
OsakaMetroを中心として、南北方向に南海本線・高野線、東西方向に近鉄奈良線・阪神なんば線が乗り入れ、さらに西側にはJR難波駅もある。
このうち南海とOsakaMetroの駅は案内上、ひらがなの「なんば」と表記されるため、記事内ではひらがな表記とする。
所謂、ミナミを支える難波地区の中心駅となっている。
南海の駅東南口側は、日本橋地区、いわゆるでんでんタウンとなっている。
南海の駅南側にはなんばパークスを所在する。
- 所在地:大阪市中央区難波五丁目1-60
開業は1885年と、この中でもっとも古い駅。南海本線、南海高野線の始発駅(ただし、高野線は歴史的経緯から汐見橋駅が正式な起点)。かつては南海の本社も当駅に併設されていたが、現在は移転して高野線今宮戎駅が最寄り駅になった。
1885年12月29日開業。9面8線の大規模な頭端式高架駅である。
駅長が配置されており、当駅のみを管理する。
3階にはなんばスカイオの出入口にも近い北改札があり、1階の北出入口とは大階段で結ばれており、両端には4台のエスカレーター(上り・下り2台ずつ)がある。
2階には中央改札と南改札があり、改札内コンコースはホームを通らずに連絡通路で行き来できる。
ホーム
3階にあるホームは9番のりばまである。1-4番のりばに高野線の列車が、5-9番のりばに南海線の列車が発着する(9番のりばは8番のりば降車ホームと兼用)。
- ホーム有効長は1番のりばが6両、7-9番のりばが8両、それ以外ののりばが10両(現在10両編成の列車はなく8両まで)。
- 1番のりばは他のホームよりも車止めが約80m南側にあるため、3階北改札からは距離がある。2019年3月からホームドアを設置。
- 5番のりばの線路には高野線に通じる渡り線がある。南海線とその支線群、および汐見橋線の列車が千代田工場へ検査のため入出場する場合や、南海線の12000系を高野線に貸し出す際及び南海線に返却回送する場合、南海線所属の列車を利用し高野線への臨時列車を運行する際に使われる。
- 2016年以降、乗車サインは4扉車が○、2扉車が△で、番号は高野山・泉北高速・和歌山市・関空寄りから1番・2番となっている。
- 行き先案内標は、ラピート運行前はブラウン管モニター式で、その後反転フラップ・LED併用式のものが20年以上にわたり使用された。2016年2月から順次、日本語・英語・中国語・韓国語表示に対応するLCD式に置き換えられた。
- 9番のりばに通じる3階の通路、2階中央改札口から9番のりばに通じるエスカレーターの乗降口付近には、中間改札スペースがある。ラピートに乗る際にはここを通る。
- 特急券・座席指定券については、改札口近くの窓口で買うことができるほか、直近の電車の発車20分前以降に限り、改札内の自動発売機からも買える。ただしその時点で満席の場合は発売されない。
のりば | 路線 | 種別 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 高野線 | 各駅停車 | 堺東・中百舌鳥・金剛・河内長野方面 | 今宮戎には各駅停車のみ停車 |
2 | 高野線 | (泉北直通) 区間急行・準急 (高野山方面) 快速急行・急行・区間急行・各駅停車 | 泉北高速鉄道直通和泉中央駅方面・高野山方面(一部) | 和泉中央行きは主にこののりばから |
3 | 高野線 | こうや・りんかん・快速急行・急行・区間急行 (泉北直通) 泉北ライナー・準急 | 堺東・金剛・河内長野・橋本・高野山方面・泉北直通和泉中央方面(一部) | |
4 | 高野線 | こうや・りんかん・快速急行・急行・区間急行 (泉北直通) 泉北ライナー・準急 | 堺東・金剛・河内長野・橋本・高野山方面・泉北直通和泉中央方面(一部) | |
5 | 南海線・空港線 | サザン・急行・空港急行・区間急行 | 堺・岸和田・泉佐野・和歌山市・関西空港方面 | |
6 | 南海線・空港線 | サザン・急行・空港急行・区間急行 | 堺・岸和田・泉佐野・和歌山市・関西空港方面 | |
7 | 南海線・空港線 | 普通 | 堺・岸和田・泉佐野・和歌山市・関西空港方面 | 今宮戎通過 |
8 | 南海線・空港線 | 普通 | 堺・岸和田・泉佐野・和歌山市・関西空港方面 | 一部のみ。9番のりばにラピート停車時は利用不可 |
9 | 空港線 | ラピート | 関西空港方面 | 8番のりば降車ホームと兼用 |
隣の駅
南海線・空港線
特急「ラピート」「サザン」・急行・空港急行・区間急行・普通
難波駅(NK01) - 新今宮駅(NK03)
準急(終着のみ)
難波駅(NK01) ← 新今宮駅(NK03)
高野線
特急「こうや」「りんかん」・快速急行・急行・区間急行・準急
難波駅(NK01) - 新今宮駅(NK03)
各駅停車
難波駅(NK01) - 今宮戎駅(NK02)
(※)なにわ筋線の開通時には、従来の難波駅(南海なんば駅)の西側に当たる難波中一丁目の大深度地下(約50mの地下6階)に相対式ホーム2面2線の「南海新難波駅(仮称)」が設置される予定。なにわ筋線は新今宮駅で南海本線から分岐するため、従来の難波駅ホームには乗り入れない。
- 所在地:大阪市中央区難波二丁目・難波三丁目/大阪市浪速区元町一丁目
OsakaMetro(旧大阪市営地下鉄、大阪市交通局)の駅。
御堂筋線・四つ橋線・千日前線の3路線が発着し、それぞれに独立した構内を有する。1935年10月30日に現在の御堂筋線の駅が開業した。
ホーム
ホームの番号は続き番号ではない。
御堂筋線のりばは、もともと現在のなかもず方面行き島式ホームのみを使用していたが、1987年の輸送力増強工事に伴い梅田方面行きホームを設置した。
御堂筋線、千日前線のりばには可動式ホーム柵が設置されている。
改札
全7か所
- 北西改札・北東改札:なんばウォーク、近鉄・阪神の大阪難波駅、道頓堀方面の出口に近い御堂筋線の改札。地下1階にある。ただし御堂筋線2番線ホームと近鉄・阪神との乗り換えは千日前線の東改札が便利。
- 中改札:北西改札・北東改札と南北改札の間にある御堂筋線の改札。地下1階にある。
- 南北改札・南南改札:南海の難波駅、高島屋大阪店、なんばマルイ、NAMBAなんなん、なんば高速バスターミナルに近い御堂筋線の改札。地下1階にあり、南北改札は入場用、南南改札は出場用となっている。
- 東改札:大阪難波駅の東改札に近い千日前線の改札。地下2階にある。御堂筋線2番線ホームと大阪難波駅との乗り換え、千日前線となんばウォークなどとの行き来に適する。
- 西改札:大阪難波駅の西改札に近い千日前線の改札。地下2階にある。四つ橋線と大阪難波駅との乗り換えに適する。
- 北改札:湊町地区、南堀江方面に近い四つ橋線の改札。地下1階にある。OCATとJR難波駅の最寄りとなる。
- 南改札:大阪府立体育会館などの最寄りとなる四つ橋線の改札。地下1階にある。南海の難波駅と高島屋大阪店へは31号出口を出て地上を歩く必要がある。
- 所在地:大阪市中央区難波四丁目1-17
1970年3月15日に近鉄難波駅として開業。2009年3月20日、阪神なんば線開業により両社の共同使用駅(駅業務は近鉄が行う)となり、大阪難波駅に改称された。
阪神近鉄直通列車の乗務員交代は隣の阪神桜川駅で行う。
駅番号はA01(近鉄)、HS 41(阪神)の2つが割り振られている。
改札は御堂筋線に近い東改札と四つ橋線に近い西改札がある。
ホーム
島式・端式の複合型2面3線。地下3階である。
桜川寄りには引き上げ線がある。近鉄線内しか走らない電車はこの引き上げ線のほか、桜川駅の西側にある2本の引き上げ線を使う。後者の場合は当駅から桜川駅の間を回送運転する。
1番のりばの前寄りに6両編成が停車した場合の最後部に第2場内信号機を設置し、先発の特急電車が6両編成以下の場合に限り後ろに次の特急電車を待機させることがある。3番のりばの同位置にも、近鉄から来る電車を受け入れるため、第3場内信号機を設置している。一部の当駅発特急は、折り返す前の種別が回送電車の場合に限り、日本橋寄りの渡り線を使って1・2番のりばに入線する。
案内での扱い
近鉄では近鉄難波駅時代に「難波」もしくは「なんば」と表示・放送していた。名古屋地区などの駅では当駅が大阪のターミナルであることを強調するため、難波行き特急を「大阪・難波行き」と案内された。同様に上本町行き特急を「大阪・上本町行き」と案内した。
上記の慣例的な呼び方が定着したこと、阪神なんば線との相互直通運転が行われることから、2009年3月20日に大阪難波駅に改称された。電車が当駅に到着すると、「大阪難波、難波です」と自動放送で案内される。
阪神線内では、梅田駅を大阪側のターミナルとして強調するために「大阪梅田」と案内するため、当駅を単に「難波」と案内していたが、現在は放送と発車標で「大阪難波」と案内する。同様に近鉄奈良行きの電車を阪神線内に限り「近鉄奈良行き」と案内するほか、近鉄日本橋駅を阪神線内に限り「近鉄日本橋」と案内する。ただし阪神線内で行き先表示の看板は「難波」と書かれている。
詳細はJR難波駅を参照のこと。
年度別利用状況比較表
事業者名 | 阪神電鉄 | 南海電鉄 |
|
---|---|---|---|
年度 | 乗降人員 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 未開業 | 260,984人 | 362,025人 |
2009年(平成21年)度 | 19,661人 | 253,625人 | 343,035人 |
2010年(平成22年)度 | 43,435人 | 250,980人 | 334,623人 |
2011年(平成23年)度 | 43,683人 | 245,750人 | 331,190人 |
2012年(平成24年)度 | 51,100人 | 246,475人 | 330,526人 |
2013年(平成25年)度 | 53,170人 | 248,965人 | 331,982人 |
2014年(平成26年)度 | 54,501人 | 244,045人 | 343,136人 |
2015年(平成27年)度 | 58,644人 | 251,234人 | 354,981人 |
2016年(平成28年)度 | 60,848人 | 252,565人 | 343,016人 |
2017年(平成29年)度 | 66,064人 | 254,694人 | 352,890人 |
2018年(平成30年)度 | 68,152人 | 255,598人 | 358,624人 |
2019年(令和元年)度 | 69,970人 | 250,584人 | 362,913人 |
2020年(令和2年)度 | 51,061人 | 168,395人 | 270,850人 |
2021年(令和3年)度 | 55,582人 | 168,849人 | 268,203人 |
2022年(令和4年)度 | 61,448人 | 197,258人 | 296,803人 |
2023年(令和5年)度 | 70,679人 | 217,969人 | 328,003人 |