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概要編集

本社所在地:大阪府大阪市西区九条南1丁目12-62 大阪市高速電気軌道株式会社本社ビル6階


もともとは大阪市とその周辺地域で路線バスを運行している公営事業者「大阪市交通局」が運行していた「大阪市営バス」の外郭企業として1988年に設立したのが始まり。「大阪運輸振興株式会社」の名称で大阪市交通局の株式保有率100%完全子会社(外郭企業)として発足した。


当初は外郭事業にとどまっていたが、2002年から独自での路線バス運営を行うようになり、2014年に現在の社名である「大阪シティバス」に改名。その後2018年4月のバス民営化に際し、大阪市営バスとして運営していたバス路線全てを大阪シティバスへ移管することを決定した。大阪市交通局から移管された路線以外の独自路線として「USJ直行バス」、「IKEA⇔梅田・大正Express」「IKEA⇔なんばExpress」の3路線がある。

現在の親会社は大阪市高速電気軌道(OsakaMetro)。


営業所編集

「」内は車両に表記される所属営業所表示。

  • 井高野営業所「井」:大阪市東淀川区井高野4丁目3-59
  • 中津営業所「中」:大阪市北区中津6丁目9-32
  • 守口営業所「守」:守口市京阪本通1丁目10-23
  • 住吉営業所「住」:大阪市住吉区万代東3丁目5-22
  • 住之江営業所「ス」:大阪市住之江区新北島1丁目2-50
  • 鶴町営業所「ツ」:大阪市大正区鶴町4丁目11-55
  • 酉島営業所「酉」:大阪市此花区酉島4丁目1-11
  • 港トレーニングセンター:大阪市港区福崎3丁目(車両配置のない運転手研修施設)

井高野営業所は南海バスに委託。


路線編集

路線概要編集

交通局から路線を引き継いだこともあって大阪市内全域に路線を張り巡らせており、殆どの地域で徒歩10分圏内にバスの停留所または地下鉄(⇒OsakaMetro)駅があるという形になっている。一方で、中心部などは地下鉄網が整備されていることから、基本的にバスは地下鉄の補完という形であり、地下鉄並行路線が少ないという特徴がある。特に大阪市の中心部に位置する中央区はバス路線が殆どなく、それなりにバスの本数があるのは地下鉄路線のない上町筋、土佐堀通とターミナルである難波駅(バス停ではひらがなの「なんば」)周辺くらいである。

また市営モンロー主義の名残で、民営バス路線との競合路線も殆どないというより、そもそも大阪市内に乗り入れている民間バス路線が少ないという特徴もあり、シティバス以外の民間バス路線は、大阪市外からターミナル駅などへの乗り入れや、シティバスの路線が存在しないまたは本数が少ないエリアのニッチ需要に限られており、そういう民営バスの路線も特にシティバスとの重複路線は近年は休廃止(阪急バス加島線、近鉄バス阪奈線など)されたり減便などで事実上の免許維持化されているのが現状である。


1950年代には国内初のワンマンバスの運行をあべの橋〜舎利寺(生野区)〜今里駅線で開始した。この路線は現在も【13】あべの橋〜舎利寺〜北巽バスターミナルとして現存する。


1974~2002年は中心部から乗継停留所への幹線系統とそこから各方面への支線系統という形と取り、幹線と支線の乗継は一乗車料金で利用できるゾーンバスシステムを導入していたが、2002年以降は系統にかかわらず降車時から90分以内で次のバスに乗り継いで降車した場合は一乗車料金となる(乗り継いだバスの料金が事実上無料)乗継割引制度に移行する形に変更されている。


また地下鉄の補完という役割もあるため、地下鉄・ニュートラムとの乗継割引制度も導入されており、バス・バス乗継割引の併用も可能となっている。現在は、1時間あたりの運行本数を元に幹線、フィーダー、地域、コミュニティの各系統に区分されており、公式路線図も運行本数を元にして表記を変えている。


関西空港リムジンバスを2020年より天満橋駅・大阪ビジネスパーク発着で運行している。大阪市営バス時代にも一時期、関西空港リムジンバスを運行していた実績がある(なんば発着)。


停留所とターミナル編集

路線の一部は大阪市電の代替路線として設定された経緯があり、停留所名と最寄鉄道駅名が違うことが多い。たとえば「大阪駅前」(地下鉄は「梅田」)、「あべの橋」(地下鉄は「天王寺」)など。逆に「野田阪神」のように地下鉄が市電、市バス停留所名に合わせた例もある。なんば周辺は「なんば」「JR難波駅前」と区別されている。

かつては同一停留所名でありながら、違う位置の停留所に停車するダブルストップも多かったが、統合されたり、どちらかの停留所名を改称(「大阪駅前→曽根崎警察署」など)するなとで解消方向に向かっている。ただし現在でも【62】(住吉車庫前〜あべの橋〜上本町6丁目〜天満橋〜大阪駅前)北行のあべの橋のようにダブルストップが残っているところもある。


ゾーンバス時代はバス相互の乗継、また地下鉄との乗継のために各所にバスターミナルが整備されたが、こちらもゾーンバスシステムの発展的解消にともない減少傾向にある。


大阪市外では、堺駅門真南駅布施駅に乗り入れるほか、守口市松原市にも複数箇所のバス停がある。特に守口市には市電時代からの車庫(守口営業所)が存在する。市営バス時代末期は近鉄八尾駅にも乗り入れていた。


総合操車制編集

大阪市営バス時代の1970年代後半頃までダイヤの管理を営業所ではなく操車場で行っていた。これは総合操車制と呼ばれ、運転手は操車場で初めてその日担当する便を知らされることになった。


総合操車制はバスが遅れた時には近くの営業所から車両を送り込んだり、逆に超多客などの理由で最寄り営業所の車両が足りなくなっても遠くの営業所から応援を送り込みやすいなどの特徴を持っていたが、運転手からすれば全系統の運行経路・停留所位置を熟知しておく必要があり、負担が大きくなりがちだった。当然カーナビなんてものはない。


車両編集

市営バス時代は国内のバス製造大手4メーカー全てから導入していた。かつては営業所ごとにメーカーが指定され、車体も西日本車体工業で統一された営業所もあった。


交通局時代から新技術などの導入には積極的であり、特にAT車についてはかなり早いうちから導入されており、ブルーリボンシティハイブリッドPA-規制以降のエアロミディのようにAT車の設定がない車種を除いて全てAT車を導入するという徹底ぶりだった。2012年からしばらく新車導入が途絶え、その間に大型路線バス全モデルがMTを廃止したため、現在導入している新車は全てAT車である。また冷房車、リフトバスや低床バスの導入などにも積極的であり、中には大阪市営バスだけに導入されたタイプの低床バスもあった。過去にも製造コスト低減のためにボディの前後を同一パーツにしたバス(1台が静態保存されている)や、バッテリー交換式の電気バスを導入したこともある。


車内設備などにも最新技術を積極的に採用しており、現在では当たり前になっている「次停留所案内表示器」「音声合成式車内放送」なども交通局時代に日本で初採用されている。

2012年式のエアロスター以外は中ドアの開閉時にウェストミンスターの鐘がドアチャイムとして流れる。


中古車はIKEA関連路線用に元都バス車が、高速道路走行対応の元西日本JRバスエアロバスがそれぞれ在籍している。


車両番号編集

交通局時代からナンバープレートの登録番号をもとにした社内番号がついており、基本的に「なにわ」ナンバーだが、府下にある守口営業所は「大阪」ナンバーである。守口営業所に新車配置される場合は重複防止のため、守口営業所絡みで車両の転属がある場合は番号をそのまま引き継ぐために希望ナンバーにすることが多い。


関連タグ編集

バス バス会社 大阪市 大阪市営バス OsakaMetro

京成バス···全国で2番目にワンマンバスの運行を開始。


外部リンク編集

Osaka Metro - バス路線の情報などはこちら

大阪シティバス

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