概要
ロマサガ1の世界マルディアスにおける神々の一柱シェラハだったもの。
かつて邪神としてデス・サルーインと共に世界に混沌をもたらしていたが、善神であるエロール率いる神々との戦いの末、エロールの説得により戦いをやめた。
本来、シェラハはエロールの光の力をしのぐほどの闇の力を持っていたこともあり、それを封じる目的で彼女の指にディスティニーストーンの1つ「光のダイヤモンド」をはめ、闇の力を相殺した。
これにより、シェラハは力と記憶を失ってシェリルという人間になる形で、その後各地を放浪することになる。
放浪する中で
リメイク版では人間として過ごすうちに苦悩を抱え生きてきた事が明かされる。
元が神というだけあって姿や力は人間だが、寿命に関しては神のそれであった。
つまり死ぬことなく人間の生活を見続けることになるのだが、そうした過程であまりにも多くの悲劇を見た。
それを知ってか知らずか、人間としての感情・立場を己に与えたエロールを彼女は「ムゴイ方」だと酷評する。
その苦悩を主人公にもたびたび話す。
「あなたを見てると悲しいことを思い出すわ」から始まるエピソードは、まるで主人公がその二の舞にでもなるのではと思わせるような、とても不吉なものばかり。
誰を見てもそうしたエピソードを話せるあたり、あらゆる悲劇を目の当たりにした過去がうかがい知れる。
周回プレイを行った場合、全ての語りを聞くことができる。
私と関わった人はみんな死んでしまう——それは、神の寿命をもってすれば当たり前の光景だった。
しかし嘆く間もなく、サルーインのミニオン・ワイルに襲われてしまう。
彼はサルーインの為にディスティニーストーンを集めており、その1つがシェリルの指にあることをようやく突き止めたのである。
ワイルからシェラハを守るべく戦う主人公だが、大概のケースでは勝てる戦力がないにもかかわらず全力で襲ってくるため、負けるケースも多い。
そして、主人公を倒したワイルはいよいよシェリルのダイヤモンドを奪おうとするのだが……
主人公を人質にとられたシェリルは、外せば己の人格が消えうせることを知りながら、ついに指輪を外す。
ダイヤモンドを手に入れて歓喜するワイルだが、そこに現れた巨大な闇の気配。
指輪が外れたことで復活したシェラハ。
ようやく事態を把握したワイルだが、なすすべもなく吹っ飛ばされてしまう。
しかし、シェラハは主人公を一瞥するとそのまま去り、ダイヤモンドは主人公の手元に残される。
その後、復活したシェラハは、本来持っていた闇の力を制御できずにいた。
また、己の人格が消える覚悟で指輪を外したシェリルも、その覚悟があったため存在抹消を免れた。
これにより、シェラハとシェリルは両方が存在することになる。
そして、暴走する闇の力を制御できるよう抑えるため、シェラハは主人公に戦いを挑む。
この戦いに主人公が勝ったことにより、シェラハが持つ闇の制御とダイヤモンドなしでのシェリル存続が達成され、シェラハはその狂った運命に終止符を打った。
これにより、しばらくの間、シェラハとシェリルの2人は眠ることになった。
それは、シェリルにとって初めての「幸せな別れ」だった。
関連イラスト
関連タグ
ロマンシングサガ/ミンストレルソング ロマサガ/ミンサガ シェラハ
ファイナルファンタジーレコードキーパー(コラボイベント『異次元の扉 マルディアスの邪神』の交換所にシェリルがいる。<詳細は、レコパの記事内の脚注の※9を参照>)