概要
ロマサガ1の世界マルディアスにおける神々の一柱サルーインが生み出した3体の分身。
サルーインがまもなく迎える復活の時に備えて、彼の忠実なる手下として世界中で悪事を重ねて暗躍する存在。
主な活動内容はディスティニーストーン収集につながるものばかり。
3体はそれぞれサルーインの性質を直接反映させたもので、ヘイト(憎悪)・ストライフ(闘争)・ワイル(策略)の名前がついている。
ヘイト
憎悪の名を持つミニオン。
主に騎士団領・バルハラントを担当しており、騎士団領では、ルビーを手に入れるために騎士団を乱そうとする。
騎士団のリーダー格であるテオドールを洗脳し、ラファエルを投獄。
それが失敗に終わると、今度はテオドール本人を拉致して手下のイフリートがテオドールに成りすまし、テオドールの統率力および規律の戻った騎士たちを逆利用して、力ずくでルビー奪取に動き出す。
バルハラントではオブシダンソードを狙い、旅の赤魔法使い(リメイク版では赤魔道士)のふりをして一時的に主人公の仲間として同行するが、その裏で騙し討ちを企む。
リメイク版ではイカレた口調が特徴。なお、SFC版やリマスター版ではバグ技で赤魔道士を連れ回すことも可能。
ストライフ
闘争の名を持つミニオン。
主にクジャラート〜フロンティアを担当しており(※)、クジャラートではアサシンギルドを復活させることにより、人類最大の都市であるエスタミル地域を混乱に陥れようとする。
フロンティアでは、かつてそのあまりの強さに作り手のサルーイン本人が封印してしまったほどの凶獣ジュエルビーストを復活させるという、手段を選ばない思考の持ち主。
リメイク版では脅しの効いた口調が特徴。
ワイル
策略の名を持つミニオン。
主にバファル帝国を担当しており(※)、帝国内の内部分裂という情勢を巧みに利用する。
帝国にて支配権を狙っていたコルネリオは、皇帝を呪いにかけたりモンスターを操る術を彼に教わったが、ワイルの狙いは帝国そのものを乗っ取って滅ぼしてしまうこと。
この点からもわかるようにコルネリオを上回る策士であり、またこのために帝国は二重の危機に立たされることになる。
リメイク版では丁寧な口調が特徴。
(※···オリジナルのロマサガ1では、ストライフとワイルの担当地域が逆。)
トライアングルフォーメーション
ラストダンジョンでは、サルーインの元へ進むパーティへの最後の障害として立ちはだかる。
オリジナル版ではヘイト→ストライフ→ワイル→3人セットの順番で戦う。
リメイク版では3名がアイテムを守る形で最初待ち構えており、倒した者だけがサルーイン戦の直前にて再登場して戦闘になる。
そしてトライアングルフォーメーションとは、3名揃った時の陣形名であり、オリジナル版では単純に3体が戦闘参加するだけだったが、リメイク版ではその強さが遺憾なく発揮される。
リメイク版でのトライアングルフォーメーションは「全員の全能力値が1.2倍に強化されるインペリウム」「1人が3回行動」という鬼のようなスペックになり、怒濤の連続攻撃でパーティへ襲い掛かることになる。その強さは無強化のサルーイン以上とも言われる。
付け入る隙はインペリウムであり、これは使用者が倒されると「全員の全能力値が0.5倍に弱体化される」という副作用がある。最初のターンにインペリウム使用者に攻撃が集中すれば戦況を打開しやすいが、誰がインペリウムを使用するかわからないのが厄介。
それでも戦いに敗れたミニオンたちは、最終的にサルーインへ吸収され、力とこれまでの知識をサルーインへ与えた。