概要
- 競馬の「牝馬三冠」を指す英単語で、狭義ではアメリカのニューヨーク牝馬三冠のこと。本項目の後半で解説。なお、同じ英語でもイギリスではトリプルクラウン(The fillies ”Triple Crown”)と表現するが、これはイギリスの場合牡馬(牝馬も出走可能)の三冠と3戦目(セントレジャーステークス)を共有していることによる。
- 『ウマ娘プリティーダービー』における牝馬三冠の称号。当作では、牡馬と牝馬の区別がないため、「牝馬三冠」は「トリプルティアラ」、同じく「牝馬二冠」は「ダブルティアラ」に言い換えられている。
歴代トリプルティアラウマ娘
ゲーム版の育成シナリオ中でトリプルティアラ路線(桜花賞・オークス・秋華賞。エリザベス女王杯は含まれない)を全て制覇したウマ娘に加えられる二つ名。
モチーフ元が史実牝馬三冠達成馬であるウマ娘は2024年現在4名。
史実の三冠達成:1986年
初のトリプルティアラ達成。史実では三冠目はエリザベス女王杯(京都2400m)。
三冠全てのトライアルレースでも勝利(トライアル三冠)しており、クラシック両路線通じて史上唯一の「完全三冠」達成者となる。
史実の三冠達成:2003年
2人目のトリプルティアラ達成で、三冠目が秋華賞になってからは初。
三冠戦全てで一番人気となったライバルを倒しての下剋上制覇。
史実の三冠達成:2012年
4人目のトリプルティアラ達成。
三冠戦全てヴィルシーナを2着に従えての勝利。
史実の三冠達成:2020年
6人目のトリプルティアラ達成者にして、史上初の無敗トリプルティアラ達成。
競馬の「トリプルティアラ」
トリプルティアラの原義
アメリカ競馬の「American Triple Tiara(ニューヨーク牝馬三冠)」。
対象レースは全てダートで
・コーチングクラブアメリカンオークス(CCAオークス)
の2レースに加え
・アラバマステークス(2003-06年、2010年以降。アラバマ州開催)
・マザーグースステークス(1957-2002年、2007-09年)
のいずれかで構成される。
3歳牝馬路線最大のレース「ケンタッキーオークス」(ケンタッキー州チャーチルダウンズ競馬場)は含まれていない。
歴代達成馬
〈◎〉ケンタッキーオークスも制した四冠牝馬
〈☆〉三冠対象期間外のアラバマSも制した馬
2024年3月現在、アラバマSが含まれている期間の達成馬はいない。
ターフティアラ
アメリカではダート戦線が主役であるが、2019年に芝路線の「Turf Tiara(ニューヨーク芝牝馬三冠)」が創設された。
対象レースは
・サラトガオークス招待(G2)
・ジョッキークラブオークス(G3)
の3つで、全てがG1というわけではない。
また、シーザリオが制した米芝3歳牝馬最大のレース「アメリカンオークス」(カリフォルニア州サンタアニタ競馬場)は含まれていない。
なお、牡馬の芝三冠は「Turf Trinity(ターフトリニティ)」。
歴代達成馬
2024年現在、達成馬は現れていない。
カナディアントリプルティアラ
カナダ競馬でも牝馬三冠を「Canadian Triple Tiara(カナダ牝馬三冠)」と呼ぶ。
対象レースは
の3つ。いずれもカナダ産馬限定重賞であり、国際格付を持たない。
歴代達成馬
日本の牝馬三冠の英語名について
日本の牝馬三冠は英語版Wikipediaによるとアメリカ式の「Japanese Triple Tiara」とイギリス式の「(Japanese) Fillies Triple Crown」のどちらも用いられている。後者は日本の三冠体系がイギリス式であること(イギリス同様牝馬独自の3戦目がない時代は牝馬も菊花賞に進んでいた)から、前者は日本の牝馬三冠がアメリカ同様牝馬専用戦で固められていることからと思われる。
関連項目
三冠ウマ娘:『ウマ娘プリティーダービー』で三冠馬に該当する称号
サラブレッドクラブ・ラフィアン:マイネル冠の馬主クラブで、岡田繁幸氏が伝説のトリプルティアラ馬「ラフィアン」から命名