データ
グレード | GⅠ |
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コース | ドンカスター・芝2920m |
条件 | 3歳牡牝 |
斤量 | 定量 |
1着賞金 |
概要
イギリス競馬における3歳馬向けの繁殖能力選定レースとしては最も古いレースで、現在は秋に行われて長距離適性を審査するレースとして定着している。ドンカスター競馬場で施行される。
「セントレジャー」とは創設当時のスポーツ愛好家として知られていたアンソニー・セントレジャー陸軍中将からとられている。
他のクラシックレースと異なり、このレースを模範としたレースは他国ではあまりないが、その中で日本の菊花賞は本レースと同じ位置づけで行われており、英語版では副称として「Japanese St. Leger(日セントレジャー)」をつけている。
イギリス競馬でのクラシック三冠競走の最終戦ではあるが、近年イギリス競馬では三冠の価値が大きく低下しており、二冠を制した馬でもほとんどの馬がこのレースを回避して凱旋門賞に向かうケースがほとんどである。
三冠馬自体も1970年のニジンスキーを最後に現れておらず、そのニジンスキーもこのレースを使った反動の為に凱旋門賞に敗れたとも言われており、三冠の価値をより一層低くする原因にもなってしまった。
また、牝馬クラシック三冠の3冠目もセントレジャーとなっている。牡馬混合かつ3000m級という超長距離ながらもここを勝利し、牝馬三冠を掴み取った馬も過去には存在した。1985年のオーソーシャープの達成以来牝馬三冠は出ていないが、現在でもステイヤー型の牝馬の挑戦はそこそこ多く、2015年には牝馬のシンプルヴァーズが優勝したこともある。
関連タグ
イギリスクラシック三冠
2000ギニーステークス → ダービーステークス → セントレジャーステークス
イギリス牝馬クラシック三冠
1000ギニーステークス → オークスステークス → セントレジャーステークス
他国のセントレジャー、及び牝馬クラシック3冠目
アイリッシュセントレジャー(アイルランド・混合)
ドイチェスセントレジャー(ドイツ・混合)
ロワイヤルオーク賞(~2003)→パリ大賞典(2004~)(フランス・混合)
※以上3つはヨーロッパのパート1国のクラシック3冠の最終レース。3000m級という超長距離が嫌われ、現在は全て古馬開放され、三冠としてはほぼ機能していない。フランスに至っては対象レースが2400m戦のパリ大賞典に変更されている。
ヴェルメイユ賞(フランス・牝限)
菊花賞(日本・混合)/エリザベス女王杯(~1995)→秋華賞(1996~)(日本・牝限)
※日本でも当初は菊花賞が牝馬三冠最終戦だったが、後にエリザベス女王杯(と、その前身のヴィクトリアカップ)→秋華賞と変遷している。
ベルモントステークス(アメリカ・ダート・混合)/アラバマステークス(アメリカ・ダート・牝限)
ジョッキークラブダービー(アメリカ・芝・混合)/ ジョッキークラブオークス(アメリカ・芝・牝限)
※アメリカでは芝・ダート両方での3冠がある。