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概要

2001年10月に南海電気鉄道自動車事業部を継承した、同社の完全子会社。大阪府南部を営業エリアとし、南海電気鉄道、阪堺電気軌道泉北高速鉄道、JR阪和線近鉄南大阪線の沿線を走る路線バス、南海各線沿線及び泉北高速鉄道沿線より高速バス、関西国際空港への空港リムジンバスなどを運行している。

子会社として地域分社である南海ウイングバス金岡、南海ウイングバス南部があり、それ以外の南海電鉄系列のバス会社は南海電気鉄道の子会社であり、南海バスとは兄弟の関係。

堺市堺区戎島町4丁(堺駅北側)の堺営業所内に本社がある。

高速バス

夜行高速

()内は共同運行会社

  • 和歌山市駅・JR和歌山駅・和泉中央駅 ⇔バスタ新宿・東京駅・新木場
  • 神戸・なんば・京都 ⇔ 橋本・昭島・立川・玉川上水(山陽バス
  • 神戸・USJ・なんば・大阪駅・京都 ⇔ 長野・湯田中・野沢温泉(長電バス
  • USJ・なんば・大阪駅・京都 ⇔ 秋葉原・成田空港・銚子(千葉交通)
  • 堺・なんば・大阪駅・京都 ⇔ 小田原・藤沢・鎌倉(江ノ電バス藤沢
  • 堺・なんば・大阪駅・京都 ⇔ 柏崎・長岡(越後交通
  • なんば・大阪駅・京都 ⇔ 鶴岡・酒田(庄内交通

昼行高速

空港リムジン

  • 河内長野駅・金剛駅・泉北ニュータウン・和泉中央駅 ⇔ 関西国際空港
  • 姫路駅 ⇔ 関西国際空港(関西空港交通、神姫バス
  • 徳島駅前 ⇔ 関西国際空港(関西空港交通、徳島バス、本四海峡バス)
  • 高松 ⇔ 関西国際空港(関西空港交通、四国高速バス、JR四国バス)
  • 岡山駅前 ⇔ 関西国際空港(関西空港交通、両備バス)

一般路線バス

原則として大阪府内の南海各線および泉北高速鉄道の沿線に路線を展開する形となっており、JR阪和線および近鉄南大阪線にもターミナルがある。ただし堺市の一部路線は南海ウイングバス金岡、岸和田市以南は関西空港島内以外は南海ウイングバス南部の運行となっている。

関西空港島内の路線バスは日本の路線バスでは唯一の365日24時間体制の運行である(深夜時間帯も30~60分間隔の運行)。

大阪市内の路線は現在、住之江区にのみ乗り入れ、そのすべてが堺市内とを結ぶ。昭和末期までは地下鉄あびこ発着路線があったが、大阪市営地下鉄(現OsakaMetro)御堂筋線なかもずに延伸されたことから廃止になり、ここで一度は大阪市より撤退した。住之江区発着路線は、平成になってかなり経ってから新設されたものである。

系統番号は2019年度末頃に改定され、堺営業所管内全系統と、近鉄バスと共同運行する東山営業所管内の北野田駅〜多治井循環が従来通りの1〜2ケタ、その他は3ケタで、百位で担当営業所を区別している。南海バスでは電鉄直営時代の1990年代初めに導入され、改定前は営業所単位で1〜2ケタの番号を振り、派生系統には頭に「特」が付けられ、光明池営業所管内には特0系統という、全国唯一の系統番号が存在した。

このほか、和泉市、岸和田市、泉佐野市、大阪狭山市のコミュニティバス(南海バスもしくは南海ウイングバス南部)、富田林市〜河南町の広域コミュニティバス(南海バス)の運行を受託している。このうち富田林〜河南コミュニティバスは、廃業になった金剛自動車から移管されたもの。

車両

日野自動車製が最も多く、次いで三菱ふそう製、日産ディーゼルいすゞが加わる構成で、日野・ふそう・日デの各社には西日本車体工業製車体を架装した車両が存在する。

スケルトンボディ時代以降は少数の例外を除いていすゞ製を導入しない状態が続いていたが、日野とのOEM共有となって以後は導入が再開されている。

特に日野製には他社での事例が少ないバスや、全く見られないような奇特な車両が何台か存在する。ブルーリボンシティのノンステCNG車などは関西の他事業者でも見られたが、どうしてもCNGバスが日野で欲しかったのか、わざわざブルーリボンⅡ(既存ラインナップにCNG車は存在せず、ほぼ共通設計のいすゞ・エルガ導入を推奨される)に後付けで天然ガスタンクを備え付けた改造CNG車を導入したことすらある。流石に面倒くさかったのか、翌年からはエルガCNGを普通に導入した(これが、数十年ぶりのいすゞ製新車導入再開のきっかけ)。

同社初のノンステップバスも、神戸市営バスのそれ同様3扉だが、南海バスの場合、導入開始時にはガードレールが前後扉車に合わせて開けられていたため、前中扉だと干渉するバス停が発生する一方で、将来的にはノンステップバスが普及し、前中扉車が一般的になるのを見越して、わざわざ3扉で導入し、後乗り前降り、中扉は閉鎖としていた。のちにノンステップバスが増備されると、逆に後扉を閉鎖して中乗り前降りにし、整理券発券機も中扉側に移設した。

堺駅と堺東駅、及び泉ヶ丘駅金剛駅を結ぶバス路線には専用塗色・内装アップグレードを施した専用車両を導入している。かつては堺東駅との西区役所を結ぶバス路線もこうした仕様があったが、光明池駅栂・美木多駅方面のバスの直通再開に伴い一般路線化された。

なお、大手私鉄直系バス事業者では珍しく中古車両(淡路交通京阪バスから)を導入したこともある。この頃(1990年代後半)は新車導入が非常に少なかった。

現在では大阪府の排ガス規制の影響で車両の置き換えが進み、子会社の南海ウイングバス南部・金岡両社や、グループの南海りんかんバス熊野御坊南海バス和歌山バス徳島バスなど、他に滋賀県の帝産湖南交通などに中古車両を転用する側になっている。

2010年代後半のインバウンド需要の高まりにより関空の利用客が激増したため、第一・第二ターミナルの連絡バスとして連節バスが導入された。メルセデス・ベンツシターロGの新型で、新型シターロの国内初導入事例となった。二台中一台は関西国際空港所在地の一つ・田尻町をアピールするラッピング広告バスとなっている。

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