概要
1943年に地方私鉄の庄内電鉄(1928年9月に庄内鉄道として設立、1934年5月に改名)とバス会社の鶴岡合同自動車、鶴岡出羽自動車、酒田乗合自動車、本間自動車商会の合併によって誕生。
鉄道事業とバス事業の他、戦後には羽黒山有料道路、湯殿山有料道路の運営にも乗り出し、安定した経営環境を構築した。
しかし1960年代半ば頃から押し寄せたモータリゼーションの波に飲み込まれ、バス事業が赤字に転落。従業員の給料が出せなくなることすら出た有様で当然ながら従業員は大激怒。結果半月もの間バスと電車が止まってしまう事態になった。結果社長以下重役陣は総入れ替えとなった上、地元の荘内銀行からの支援を受けながら不採算事業の整理に乗り出し、1975年3月を以て鉄道事業から撤退。遊休不動産の処分と社有地の再開発に乗り出す。この再開発の一環として生まれたのが鶴岡バスセンター併設の庄交モール(ダイエー鶴岡店、現在のエスモール)、第一イン鶴岡(現在の東京第一ホテル鶴岡)、酒田バスセンター併設の庄交ターミナルビル(大沼デパート酒田店→ダイエーFC酒田大沼→ダイエー酒田店、2005年閉館)などである。また、庄内空港開港の際は全日空と代理店契約を結び、庄内空港(および山形県北部)における全日空の地上業務のほとんども請け負っている。
その後2003年に不動産部門を東京第一ホテル鶴岡を運営する関連会社に委譲させ、バス(および全日空代理店)事業会社に転換している。
一般路線バス
鶴岡市から酒田市にかけて展開する。2000年代以降、酒田方面は多くの路線が自治体バスに移管された。また一部地域では乗り合いタクシーに転換された路線もある。
一般路線バスには3ケタの系統番号を持ち、途中折り返し便には別番号が振られ、双方循環の場合は右回りと左回りとで番号が変わる。これは秋田中央交通と同様のパターン。
主な一般路線
運行中の高速バス
- 夕陽号
酒田・鶴岡と東京を結ぶ夜行バス。国際興業との共同運行。1988年10月から運行されている。
- 仙台線
酒田・鶴岡と仙台を結ぶ高速バス。山交バス・宮城交通との共同運行。1989年8月から運行されている。
- 112高速バス
酒田・鶴岡と山形を結ぶ高速バス。山交バスとの共同運行。高速バスとしては珍しく、全区間に乗降制限がかかっておらず、下道区間のみの利用が可能。
- 京都・なんば線
酒田・鶴岡と京都、大阪なんばを結ぶ夜行バス。南海バスとの共同運行。2017年9月から運行されてはいるのだが、2020年3月23日以降運休。
車両
国産4メーカーすべて導入。一般路線車は中型車や小型車が多く、ノンステップバスはほとんどが中型車。
なお、反対側の山交バスでは少数派の三菱ふそう車が、こちらでは比較的多く見られる。
外部リンク
関連項目
アステローペ:この庄内交通が始めて採用した。