概要
山形市に本社を構え、山形県内陸部でバス事業を行っている会社である。1997年に山形交通(現・ヤマコー)から分離した。なお、山形交通は寒河江市に存在した三山電気鉄道と山形市のバス会社であった山形交通自動車商会を中心とした、山形県内陸部のバス事業者と鉄道会社を統合する形で1943年10月に設立された会社である。なお、鉄道事業は1974年11月に撤退している。
おおまかにいえば、山形新幹線/奥羽本線の路線沿いでバス事業を行っている会社だと考えてもいい。
この会社の特徴としては、宮城交通と共同運行する仙台〜山形線が、多頻度運行によって並行する仙山線と競合しており、ラッシュ時には5分おきで運行されるという特徴がある。
営業所と一般路線バス
2022年10月現在、村山地方に山形営業所、上山営業所、天童営業所、寒河江営業所、置賜地方に米沢営業所、最上地方に新庄営業所、宮城県に高速バス専業の仙台営業所を置いている。
山形市内発着路線について、2020年度より行先番号が導入された。これは往復で異なり、以下のように方面別のアルファベット1字と、数字1〜2桁の組み合わせで、前面では東北地方のバス会社には珍しく、西鉄バスのように向かって右に表示する。
数字の1桁は山形駅西口・同東口・山形市役所前・千歳公園案内所行き、10〜30番台は市内線に、50〜90番台は郊外線の山形市内発に使われ、40番台は欠番。
★一例
【U19】沼の辺発→東北中央病院・千歳公園案内所・山形駅東口・山形大学附属病院経由→東海大学山形高等学校行き Uは山形大学附属病院方面を指す
【C13】東海大学山形高等学校発→(上記の反)→沼の辺行き Cは市内部方面を指す
【J60】山形駅東口発→北山形駅西口・陣場・長崎経由→寒河江駅行き Jは陣場方面を指す。逆向きは【C1】
- 一般路線バスは山形駅〜蔵王温泉線を除き、元日には全面運休となるのも特徴。
- 米沢管内の一般路線バスは、村山地方の一般路線バスとは繋がっていないが、村山地方と置賜地方を繋ぐ路線バス自体は存在する(山形駅〜荒砥駅〜長井駅)。
- 新庄管内の一般路線バスも村山地方の一般路線バスとは繋がっていない。こちらは特急バス山形〜新庄線で一応は繋がりがある。
- また、山形市コミュニティバス「ベニちゃんバス」および、天童市営バスの運行を受託している。
車両
4メーカー揃うが、ここ数年は日野・いすゞ主体で、三菱ふそうはもともと多くない。これは山形交通時代末期に三菱ふそう車が在籍していなかったことによる。
車両番号は5ケタで表され、上2ケタは年式だが、2000〜2009年式は70〜79を使用する。下2ケタは4と9がつく番号を欠番にしており、○○○38の次は○○○50になる。
別名・表記ゆれ
今のところ投稿はないが、旧称の山形交通や略称の山交はあるかもしれない。
関連タグ
山梨交通、山交タウンコーチ:名前は似ているが、山梨県のバス会社である。しかも東京・大阪へ夜行バスを運行している点も共通している。
庄内交通···同じ山形県でもこちらは庄内平野をエリアとする企業。かつては同社も鉄道事業を兼営していた。