概要
ごみやほこりなどを掃くための掃除用具。棒状の柄の先に、筆や刷毛のような部分が付いている。
pixivでは掃除に使う他に、柄の部分にまたがって空を飛ぶイラストも多い。
ほうきにまつわる世界の言い伝えあれやこれや
漢字では【箒】。
日本では、「嫌な客が来ているときに、ほうきを上下逆さまに立てておくと早く帰ってくれる」という迷信があった。
こうした日本の俗信は、箒は霊的な道具であるという民俗信仰の観念から来ている。
ほうきは「帚木(ははき)」が訛ったもので、ほうきで掃く行為とは邪気を祓い幸福をかき集める行為であるとも考えられてきた。これは神道においてほうきが「魂を掃き集める祭具」として使用された背景に由来し、家や敷地にある運気を操作することに通じる。先の『逆さほうき』も神道の「帚持(ははきもち)」と呼ばれる葬列の持役の一つに由来し、帚持のほうきは逆さに持たれていた。
西洋では、「若い娘がほうきをまたぐと妊娠出来なくなる」「妊婦がほうきをまたぐと流産する」などの言い伝えがある。
ロシアやトルコ周辺の伝承では、魔女は石臼に乗って高速移動するが、石臼の端が地面に付いているのでその跡が出来る。それをほうきで掃き消しながら移動するという。
