概要
怪物太郎とは、『怪物くん』の主人公、怪物くんの本名。
怪物達の王国「怪物ランド」の支配者である怪物大王の息子で、王位継承権を持つ。好きなものはあんみつ。
王位継承に当たり修行の為に三人のお供を連れて人間界にやってきた。そこで人間の少年ヒロシと出逢って友達になった｡
怪物くんのわがままで半ば強引に友達になった形で、最初はヒロシには怖がられていたが、次第に仲良くなり、親友同士になる。
人間界では、三人のお供と一緒に怪物屋敷と呼ばれる廃屋で生活している。
三人のお供や、一度は敵対しても完全に和解した怪物達からは「坊ちゃん」と呼ばれ、ヒロシからは「怪物くん」と呼ばれている。
また、お供の息子たち三人（ドラキュラjr、狼男jr、フランケンjr）たちとも、（年齢が同じため）怪物ランドでは友人同士。「チョビヒゲ」のあだ名で呼ばれている。
一見するとただの小さな子供だが、手足を自由に伸ばしたり顔を変化させて変化させた顔の元の持ち主の能力を使ったり、体重を急激に増加させて敵を押し潰したり、様々な超能力を使える。
中でも「1,2,3」とカウントしてから念力で起こす爆発は国際的犯罪組織スルメシュのアジトを丸ごと吹き飛ばすほど強力。ちなみにこのカウントは脅しに使う事もあったが、使いすぎると干からびる程に弱体化する。
坊ちゃん育ちの為か非常に我侭で、初期には我侭を諌めたお供達に前述のカウントで脅しをかけて無理矢理言う事を利かせた事もあった。
その一方で友情に熱く、親友のヒロシが父である怪物大王の手で石に変えられた時は普段頭の上がらない父に激しい怒りを見せた。
第156話ではビッグアイの策略で人質にとられたヒロシを助けるために、自ら捕らわれたり、怪物大王と一騎打ちをすることになるが、最終的にヒロシや父や仲間たちが無事だったからいいと、逃げたビッグアイを「ビッグアイももう攻めてこないと思うよ」と許してあげようと怪物大王に言う懐の深さを見せていて、そんな怪物くんを見た怪物大王は「坊主、お前強くなったな」と成長を褒めていた。
普段我侭ばかり言って困らせているがお供三人の事も大切に思っており、悪魔組織デモーニッシュとの戦いで負傷したドラキュラの為にドクターノオに輸血を申し出たり、世話したモンスター芋虫が母蝶に連れ帰られて寂しがるフランケンを慰めたりした。
父親以外は怖いもの知らずに見えるが雷が大の苦手で、音を聞いただけで震えて動けなくなってしまう。
帽子を外すと河童の様に禿げ上がっているがこれはシークレットヘアで、本来は大王と同じ触角を隠す為のものであった。
余談
ドラえもんのひみつ道具には「怪物くんぼうし」というコラボアイテムがある。今まで一度しか雑誌連載がない上に、コミックス収録も『藤子･F･不二雄大全集』のみという極めてレアな話で、アニメも大山版ドラえもんで一回きり（再放送すらない）である。
ちなみにこの帽子を被ると怪物太郎のように手足が伸び縮みするという能力を持つ（ONE PIECEのモンキー･D･ルフィのゴムゴムの実のようなもの。断然、こっちの方が30年以上古いが）。
関連イラスト
