概要
怪物ランドの最高権力者であり、怪物くんこと怪物太郎の実父。息子からは「オヤジ」と呼ばれる。
名前に恥じない巨体と恐ろしげな風貌をしている。笑う時は「ゲボハハハ」と、個性的かつ恐ろしげな笑い方をする。
しかしその顔に似合わず、公明正大な性格の名君であり、怪物たちからはあまねく尊敬を集めている。息子である太郎を人間界に送り出したのも、わがまま放題の太郎の様子を見て「太郎がこのまま成長して怪物ランドを継いだら、このわがままにより滅ぼしてしまう」と予測したため。それゆえに人間界で色々な出来事を修行させて、息子を精神的に成長させたいと考えての事である。
人間界にて、妖怪たちが住む「コワイ山」を統治している妖怪大王とは友人。過去には怪物大王は人間界のコワイ山に、妖怪大王は怪物ランドに、それぞれ留学に赴いている。
また、怪子ちゃんの父親である怪物ランドの名家・ゴーリキ公爵とは親友同士であり、よくチェスで対戦している。大王家と公爵家も、家族ぐるみで交流している。
しかし、人間に対しては冷酷で、劇場版『怪物くん 怪物ランドへの招待』で「怪物ランドには人間を入れてはならない」という掟を破った罰として、ヒロシを石化させてしまった。
ではあるが、決してわからずやではなく、怪物たちが慕うのも納得の懐の深さを有している。
ヒロシを石にした時も、普段は自分に逆らわない太郎が本気で怒って真っ向から反抗し、ヒロシを元に戻そうと奮闘する姿を見て考えを改め、自分の涙をヒロシに与えて石化を解いている(後に、「ヒロシは怪物ランドに招待した賓客」とする事で、入国を許可している)。
石化能力の他、テレポート能力を有している。宇宙怪物軍からの刺客として、怪物格闘試合の飛び入り選手となって近づいた牙王ダイモンらの奇襲攻撃を回避した。
太郎曰く「オヤジはテレポートが得意なんだよ」。
第156話では、ビッグアイの策略で太郎との一騎打ちをすることになるが、太郎を力で圧倒しつつ、ビッグアイの持つコンピューターを狂わせて、人質にとられたヒロシを救出するなど、大王の名にふさわしい力と手腕と手際のよさを見せた。
息子に対しては厳しく接しており、太郎自身も「カミナリオヤジ」と苦手ではある。だが、互いに深い親子の情で結ばれており、太郎の成長を喜ぶ場面も多々あった。
大王本人ですら気付かなかった、宇宙怪物からの暗殺者が暗殺に成功しかけた時。太郎が直前で気付いたために助けられた際には、その成長を喜んで涙していた。
妻は、怪物王妃。非常に美人で優しい怪物であるが、掟により太郎を産んだ後、怪物ランド内の禁断の園から出る事が出来ずにいた。大王以外とも会う事は出来ない。
原作最終回で、息子が怪物ランドの後継者と決まった時、太郎も初めて会う事が出来た。
大王本人ではないが、息子の太郎は劇場版にて念力集中で大王そっくりに変身・巨大化し、戦怪族の守護神で巨大な岩の怪物「ゴーレム」と対戦。見事に打ち倒した。