概要
大阪府堺市北区中百舌鳥町2丁にある南海高野線・泉北高速鉄道線・OsakaMetro御堂筋線の駅。
南海・泉北高速の駅番号はNK59/SB01、御堂筋線の駅番号はM30である。
読みにくい駅名なので各社局で案内表記がそれぞれ異なり、同一社局内でも列車方向幕、駅名標、乗車券券面などの場所によって、「中百舌鳥」「なかもず」「中もず」が使い分けられている。OsakaMetroのみ、旅客案内上はひらがなの「なかもず」で表記しており、以下、文中はこれに倣う。
南海・泉北高速 中百舌鳥駅
1912年(大正元年)10月10日、高野線の前身にあたる高野登山鉄道の駅として、百舌鳥八幡駅~西村駅(現・初芝駅)との間に新設された駅。駅ナンバリングは高野線がNK59泉北線がSB01。
南海高野線と泉北高速鉄道は相互直通運転を行っている。準急行以外の優等列車は高野線・泉北高速鉄道線直通ともに当駅に停車せずに通過する。
島式2面4線の地上駅。ホームの有効長は20m車10両分だが、最大8両編成までの発着しかなく、使われていないホームには柵が追加された。外側の1・4番のりばについては南海高野線・河内長野方面への電車が、内側の2・3番のりばについては泉北高速鉄道方面への電車が使用。
2・3番のりばから難波側に伸びる形で折り返し用のY形引き上げ線があり、泉北高速鉄道線内完結の各駅停車が使用する。
南海高野線の電車が2・3番のりばに入ることもできるが、回送列車や臨時列車以外は使われない。そのため、河内長野方向へ1駅隣の白鷺駅で急行などの通過待ちを行う。
駅舎は開業当時、高野山側に170m寄りに存在したが、1970年(昭和45年)11月23日に橋上駅舎化と同時に現在の位置に移転した。
橋上化当初は西改札口のみの運用であったが、1995年(平成7年)4月1日にバリアフリー改良工事と同時に駅舎を改良、東改札口が新設され現在の駅舎となった。
2022年(令和4年)9月17日に御堂筋線への乗り換え時間緩和の為、東口改札が北出口付近に移転した。
翌年2023年(令和5年)12月6日、駅ナカ「N.KLASS(エヌクラス)中百舌鳥」がグランドオープンし、セブンイレブン、ミスタードーナツなどの店舗が入居する。
のりば | 路線 | 方向 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 高野線 | 下り | 河内長野・橋本・高野山方面 | |
2 | 泉北高速線 | 下り | 和泉中央方面 | |
3 | 高野線 | 上り | 堺東・天下茶屋・なんば方面 | 泉北高速線和泉中央方面からの電車 |
4 | 高野線 | 上り | 堺東・天下茶屋・なんば方面 | 高野線河内長野方面からの電車 |
当駅には1980年代に導入されたと思われる旧型ソラリー式の発車標が残っていたが、2017年ごろからLCD化が進められ、現在旧型ソラリー式は全て撤去された。
隣の駅
南海高野線
泉北高速鉄道線
- 区間急行
- 通過
- 準急行・各駅停車
- 百舌鳥八幡駅(NK58)-中百舌鳥駅(NK59/SB01)-深井駅(SB02)
Osaka Metro なかもず駅
御堂筋線の終点で、1987年(昭和62年)4月18日にあびこ以南の延伸と同時に開業した。島式1面2線の駅で朝方ラッシュ時は乗り換え客などの影響で混雑が激しい。
Osaka Metroの駅では最南端に位置する。
天王寺管区駅に所属し、天王寺副管区駅長が管理する。
隣の新金岡駅との間には、御堂筋線の車両が所属する中百舌鳥検車場がある。引き込み線は新金岡駅から伸びているが、当駅からも回送電車が引き込み線に入ることができる。
隣の駅
新金岡駅(M29)-なかもず駅(M30)
利用状況
近況
南海電気鉄道
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は84,162人である。
- 但し、泉北高速鉄道との直通人員を含む。
- 直通人員を含めると、なんば駅、新今宮駅に次いで2位。
泉北高速鉄道
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は91,962人である。
- 但し、南海高野線の直通人員を含む。
Osaka Metro
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は69,029人である。
年度別利用状況比較表
事業者名 | 南海電気鉄道 | 泉北高速鉄道 |
|
---|---|---|---|
年度 | 乗降人員 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 97,507人 | 124,066人 | 77,896人 |
2009年(平成21年)度 | 95,748人 | 120,095人 | 77,897人 |
2010年(平成22年)度 | 95,597人 | 119,408人 | 77,898人 |
2011年(平成23年)度 | 94,359人 | 118,633人 | 81,128人 |
2012年(平成24年)度 | 94,100人 | 118,208人 | 78,599人 |
2013年(平成25年)度 | 94,870人 | 119,784人 | 79,324人 |
2014年(平成26年)度 | 94,536人 | 118,425人 | 81,378人 |
2015年(平成27年)度 | 97,017人 | 119,088人 | 79,690人 |
2016年(平成28年)度 | 98,573人 | 117,958人 | 74,398人 |
2017年(平成29年)度 | 100,256人 | 117,447人 | 74,041人 |
2018年(平成30年)度 | 101,375人 | 117,286人 | 75,563人 |
2019年(令和元年)度 | 102,843人 | 117,422人 | 76,151人 |
2020年(令和2年)度 | 79,392人 | 90,028人 | 63,110人 |
2021年(令和3年)度 | 81,496人 | 91,905人 | 64,416人 |
2022年(令和4年)度 | 90,403人 | 97,926人 | 63,852人 |
2023年(令和5年)度 | 84,162人 | 91,962人 | 69,029人 |
余談
南海高野線とOsakaMetro御堂筋線は、なんば駅~当駅間で競合関係にある。運賃と所要時間の関係は、和泉中央駅・なんば駅・梅田駅を基準にすると…地下鉄の料金体系によって有利・不利に差が出るのがわかる。
和泉中央~なんば
- 南海経由:運賃550円 最速31分(※特急を使わない場合)
- 地下鉄経由:運賃640円 最速39分+乗り換え時間
和泉中央~梅田
- 南海経由:運賃790円 最速38分(※特急を使わない場合)+乗り換え時間
- 地下鉄経由:運賃640円 最速47分+乗り換え時間