概要
大阪市浪速区桜川3丁目にある南海汐見橋線の駅(NK06-5)。当駅に面した千日前通の地下に、OsakaMetro千日前線と阪神なんば線の桜川駅がある。
南海高野線の前身・高野鉄道の道頓堀駅として開業し、同社が南海鉄道(南海本線の前身)と合併した際に、駅北側の道頓堀川にかかる橋にちなみ、現在の汐見橋駅に改称した。
歴史的経緯から、公式には現在でも高野線の起点になってはいるが、1985年に岸里玉出駅(1993年以前は、岸ノ里駅)で完全分断される前から、帝塚山駅以南への列車はほとんどがなんば駅発着になっている。なお路線愛称の汐見橋線としては当駅が終点。
- 岸里玉出駅の高架化工事が終盤に差し掛かった1993年4月18日〜1995年8月24日にかけて、汐見橋線は高野線どころか、南海本線とも一時的に分断され、当時使用していた1521系が、ねぐらである住ノ江検車区を使えなくなったため、分断前の3月末で廃止になった天王寺線の天王寺駅にあった検車施設を当駅2番線へ移設し、使用する3編成を交互に使うことでしのいでいた。この検車施設は、岸里玉出駅の汐見橋線ホームが高架化され、南海本線とつながったことで役目を終え廃止になっている。
- 改札口天井部には、かつて昭和30年代に制作された沿線観光案内図が半世紀以上掲げられていた。南海が淡路島の鉄道と連絡運輸を行っていた当時の貴重な資料であったが、経年劣化の激しさと(ビリビリに破れたことによる)修復不能につき2016年に掲示終了、当初は廃棄されたと伝えられたが、やはりその価値がわかる人も少なからずいたこともあり、南海電鉄は同年に行われた電車まつりイベントにて案内図を「切り売り」して販売したことが判明した。
駅構造
頭端式1面2線の地上駅。
列車は30分に1本しかなくローカル線色が強い。2番線はごく一部のみ。
乗降人員
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は688人である。 ※
- 利用客数自体は、なんば駅はおろか、高野線の橋本駅にすら遠く及ばないものの、阪神なんば線が開業したあと、利用者としては約2倍くらい増加している。
年度別
年度 | 乗降人員 |
---|---|
2008年(平成20年)度 | 364人 |
2009年(平成21年)度 | 420人 |
2010年(平成22年)度 | 444人 |
2011年(平成23年)度 | 471人 |
2012年(平成24年)度 | 495人 |
2013年(平成25年)度 | 514人 |
2014年(平成26年)度 | 526人 |
2015年(平成27年)度 | 574人 |
2016年(平成28年)度 | 575人 |
2017年(平成29年)度 | 602人 |
2018年(平成30年)度 | 621人 |
2019年(令和元年)度 | 647人 |
2020年(令和2年)度 | 576人 |
2021年(令和3年)度 | 576人 |
2022年(令和4年)度 | 647人 |
2023年(令和5年)度 | 688人 |
参考資料