概要
かつて大阪市の公営事業者「大阪市交通局」が運営していた地下鉄。「OsakaMetroの前身である。
日本最初の公営地下鉄として1933年に現在の御堂筋線・梅田駅~心斎橋駅間を開業。その後も路線を伸ばして2006年の今里筋線・井高野駅~今里駅間の開業で8路線・100駅・営業キロ129.9kmの路線網が完成した。
初乗り運賃が割高と言われることが多く、短距離区間の乗車を妨げる要因ともなっていることとして、初乗り運賃が2014年の消費税引き上げと同時に200円から180円に値下げされた。当初御堂筋線以外すべての路線が赤字であったが、谷町線の黒字転換を皮切りに黒字転換する路線が増え、赤字路線は今里筋線・長堀鶴見緑地線・千日前線のみとなっていた。
一方で、経営環境や社会経済情勢は大きく転換しつつあり、公営企業としての制約(「行政の一組織」として適用を受ける法令など)のため、鉄軌道事業の効率的運営が進まないことに加え、乗車人員の減少をカバーする(鉄軌道以外の)関連事業の成長が期待できないことから民営化を決定。2017年6月1日付で大阪市が全額出資する「大阪市高速電気軌道株式会社」を設立し、2018年4月1日付で同企業へ移管することになった。
なお、「OsakaMetro」の愛称は利用者の皆様にわかりやすいように新たに設定した。