大阪市交通局60系
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おおさかしこうつうきょくろくじゅっけい
かつて大阪市交通局に在籍していた地下鉄用通勤電車。
1969年の大阪市営地下鉄(現・OsakaMetro)堺筋線開業に際して、5両編成18本の90両が製造された。
アルミ合金製の車体で、基本構造や電装品は第三軌条方式の30系アルミ車と共通する部分が多い。設計最高速度は100km/hだが、無改造で110km/h出せた。
前面は左右の窓ガラスを車体ギリギリにまで拡大した、当時としては斬新なデザインを採用した。俗にいう「ガイコツ顔」の元祖であるが、どういうわけかその座は3年後に登場した小田急9000形に奪われた。
名誉のために言っておくと本形式は1970年鉄道友の会ローレル賞を受賞している。
製造当初、直通運転先の阪急電鉄線内における踏切用警戒色として前面腰部を赤く塗っていたため頬紅電車と呼ばれていたが、後年にラインカラーと同じ茶色に変更され、側面にも茶色の帯が入れられた。
組成変更1
当初は5両編成だったが、1979年に6両編成へ組み替えられた。
組み換えに際して新造は行わず、16・17・18編成の3本を組成解除し、電動車は電装を解除。更に先頭車は運転台を撤去した上で、バラした15両を1両ずつ01~15編成へ組み込んだ。
当初は非冷房だったが、1990年から01・02・03・11・12編成を対象に冷房化を行なっている。
組成変更2
1990年に66系が登場し1992年より廃車がスタートしたが、1993年に8両編成への組み換えを実施。こちらも増結用車両は新造せず、08~10・13・15編成の5本を組成解除し、バラした車両を2両ずつ9本の編成へ組み込んだ。なおこの組み換えから漏れた余剰車両は廃車されている。
66系への置き換えは冷房化未施工編成が対象となったため、01・02・03・11・12編成の5本は21世紀を迎えることとなった。
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