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概要編集

大阪市交通局(大阪市営地下鉄)の路線として1961年に開業し、2018年の民営化に伴い現在はOsakaMetroが営業している。ラインカラーは大阪城公園の。路線記号は「C」。


夢洲~長田間、21.1kmを結ぶ。

長田駅から近鉄けいはんな線直通運転し、奈良県の学研奈良登美ヶ丘まで乗り入れる、大阪市の港湾部と都心部、奈良学研都市を東西に結ぶ鉄道路線である。


名称の由来は大阪市の幹線道路である中央大通り(大阪市道築港深江線)の真下を通っていることから。


なおコスモスクエアではAGT路線である南港ポートタウン線へ乗り換え出来る。

大国町駅を除き、旧大阪市交通局は路線ごとにホーム番号をつけるのだが、元々当該区間が第三セクターだった名残から中央線が1,2番線、南港ポートタウン線は3,4番線と番号がつながっている(大阪港トランスポートシステムが建設。経緯がややこしいので詳細は略)。


使用車両編集

自社車両編集

大阪・関西万博開催期間中の輸送力増強用として導入された。

万博終了後は谷町線に転属する予定で、車両の番号の二桁目が中央線の「4」ではなく谷町線の「2」となっている(32系50番台)。

ベースは御堂筋線仕様だが、座席下の照明や日よけのカーテン、主電動機点検蓋(トラップドア)がない。座席は谷町線向け32系0番台をベースとしているが、袖仕切り部は御堂筋線向け31系をベースとしている。


OsakaMetroになってからの新系列車。2023年から25年にかけて20系・新20系(24系)の代替用に投入され、自社保有の中央線向け編成は最終的に400系に統一する方針。


近鉄の乗り入れ車両編集

1986年の東大阪線(現:けいはんな線)開業に先駆けて新造投入。

元々急行運転を見据えていた事もあり、ワンマン・高速化改造時はVVVF制御装置のソフト改修と対応機器増設・内装更新だけに留まっていたが、近年は行先方向幕の白色LED化や運転席のワンハンドルマスコン化が進められている。


2004年のけいはんな線延伸開業に伴う運用増加分として製造。内装はシリーズ21ベースだが、公式にはシリーズ21には含まれない。4編成在籍。

7000系のワンマン・高速化改造後は、7000系と7020系の外観上の違いはほとんど見られない。


過去の車両編集

平成初期に大量製造された当時の大阪市交通局におけるスタンダード車両。投入当初は11編成が在籍していた。

その後、上述したように谷町線用20系30番台9本とトレード。2005年〜2013年までは20系16編成に対して新20系は4編成のみで、2014年に四つ橋線からリニューアルのうえ転属してきた1編成(50番台)を加え、5編成となったがやはり少数勢力だった。

転属編成を含めた5編成は2016年までにリニューアルが完了していたが、2022年から2023年にかけて投入された30000A系および400系によって置き換えられ谷町線および四つ橋線へ転属し消滅した。

またこれとは別に、大阪港トランスポートシステム保有のOTS系が24系50番台として編入されたが、現在は谷町線所属の22系第62・63編成になっている。


大阪市交通局におけるVVVF制御車、試作車を含めた新造冷房搭載車第一号。30番台は製造当初谷町線に投入されたのだが、近鉄側のワンマン・高速化改造に際し、アルミ車体の20系と比べステンレス車体の24系では重量が約1t増えるため高速走行による制御装置・主電動機の負担増加が懸念されることと、同時にVVVF換装を行う方が合理的であるとされ2004年から2006年にかけて元OTS系含む新20系9本とトレードして車種整理した経緯がある。

第1編成は2014年に四つ橋線から転属してきた新20系と引き換えに廃車。残存していた編成についても2024年3月までに30000A系および400系によって置き換えられ全廃となった。


1967年の谷町四丁目〜森ノ宮間開業に伴い、スキンステンレス(セミステンレス)車体の試作車7000形・8000形、翌年には先行投入分でアルミ車体の3008F(2両)が投入された。

1970年の大阪万博の観客輸送に備えて1100形や5000形(50系)と入れ替えられる形でこれらの車両は御堂筋線に転属し一旦配置がなくなったが、1984年の長田までの延伸や6両編成化に伴い御堂筋線からの転属(一部は里帰り)や新造が行われ同線の運用を再開した。

最盛期は12本が在籍していたが、1991年から上述した24系によって置き換えられ、編成ごと谷町線へ転属した3090Fと中間車化改造の上谷町線へ転属した3597号車以外は廃車となった。


運行ダイヤ編集

すべて各駅停車で、運転間隔は朝ラッシュ時は4分間隔、昼間時間帯は7分30秒間隔、早朝深夜は10分間隔。昼間は夢洲~近鉄線・生駒 間、夢洲~近鉄線・学研奈良登美ヶ丘 間の列車が交互に運転されている。朝夕ラッシュ時には車両基地のある森ノ宮発着列車、早朝深夜に長田発着列車が少数設定されている。

運用の都合か走行距離清算の関係か、昼間は基本的に学研奈良登美ヶ丘まで行くのは近鉄車、生駒までの区間列車はOsaka Metroの車両があてがわれている。


また、入出庫の関係で阿波座~森ノ宮 間は千日前線の新20系(25系)車両が回送列車として中央線の線路を走行する。


そして夢洲延伸の一週間前となる2025年1月11日から、大阪港~コスモスクエア間の最高運転速度が95km/hに引き上げられた。これに伴い保安装置が大阪市営地下鉄時代からのWS-ATC(地上信号による自動閉塞)からCS-ATC(車内信号による閉塞)に変更されている。


駅一覧編集

駅番号駅名読み乗り換え
近鉄けいはんな線学研奈良登美ヶ丘駅方面へ直通運転
C23長田ながた
C22高井田たかいだJRおおさか東線(高井田中央駅)
C21深江橋ふかえばし
C20緑橋みどりばし今里筋線(I20)
C19森ノ宮もりのみや
  1. 長堀鶴見緑地線(N20)
  2. JR大阪環状線
C18谷町四丁目たにまちよんちょうめ谷町線(T23)
C17堺筋本町(船場東)さかいすじほんまち堺筋線(K15)
C16本町(船場西)ほんまち御堂筋線(M18)、四つ橋線(Y13)
C15阿波座あわざ千日前線(S13)
C14九条くじょう阪神なんば線(HS44)
C13弁天町べんてんちょうJR大阪環状線
C12朝潮橋あさしおばし
C11大阪港(天保山)おおさかこう
C10コスモスクエアこすもすくえあ南港ポートタウン線(P09)
C09夢洲ゆめしま

余談編集

  • 2025年開催の大阪万博の主会場となる夢洲。そのアクセス路線として同年1月19日にコスモスクエア~夢洲間が延伸開業。海底トンネル部分は元々2008年の大阪オリンピック構想に向けて着工されたものであり、構想が実現されなかったため鉄道部分に関しては準備工事の時点で休止されていた(道路部分は2009年に開通した)。ちなみにこれが此花区初の地下鉄駅である。
  • 各駅でオリジナルのキャラクターを設定しているが、このうち弁天町駅では「弁天小町」というキャラクターが採用されている。

弁天小町


今後の予定編集

  • 万博終了後、夢洲エリアに統合型リゾートを計画。近鉄はその計画に合わせて架空線↔第三軌条を行き来できる近鉄特急を新造し走らせる構想がある。
  • 2028年を目安に、森之宮検車場に増設された留置線を支線に転用する予定。この支線には隣接する大阪公立大学のキャンパスの最寄駅となる新駅を開業する予定。
  • また、既に千日前線長堀鶴見緑地線に導入済みのATO(自動列車運転装置)による運転構想もある。

関連タグ編集

大阪市営地下鉄 大阪市交通局 OsakaMetro 中央線

御堂筋線 四つ橋線 千日前線 谷町線 堺筋線 長堀鶴見緑地線 今里筋線

大阪港トランスポートシステム ゆめはんな

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