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OsakaMetro20系

おおさかめとろにじゅっけい

「大阪市営地下鉄」時代に製造され、現在の「Osaka Metro」が保有・運用していた通勤形車両。
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※ここではアルミ車体で製造されたグループを紹介。ステンレス車体で製造された20系電車については新20系」の記事を参照。


概要編集

大阪市交通局(大阪市営地下鉄)時代の1984年に登場した。

高速電気鉄道用としては日本初のVVVFインバータ制御の車両である。


車体材質は御堂筋線向けの10系と同様、アルミニウム合金を用いている。10系前期車(第1〜16編成)との車体面の違いは、前面では前照灯・尾灯が白枠に出て角型になっていること、前面窓周りがブラックアウト処理されていること(10系はリニューアルの際に前面窓周りがブラックに塗装された)。側面は10系前期車以上の大型押し出し材を採用したことによってドア周辺の縁取りと裾部の段差が無くなったことと窓枠の上部高さが若干低くなったこと。冷房装置は10系前期車が405mmであったのに対し、20系では300mmとなり薄型化された。なお、前面以外の車体構造や冷房装置は10系後期車(第17〜26編成)にも踏襲された。


中央線向けに0番台が7本、谷町線向けに30番台が9本導入されたが、近鉄けいはんな線延伸開業に際し高速化対応工事が全編成を対象に施工され30番台は中央線へ転属。全編成が中央線へ集結した。


2014年8月21日をもって量産先行編成である2601編成が営業運転を終了。その後も残存していた編成についても中央線向け400系(&中央線へ暫定投入された30000A系)による一掃・代替が2022年から2024年にかけて行われた。

2024年3月のホームドア導入による一定位置停止装置「TASC」運用開始には対応せず、「TASC」の運用開始後は2632編成を使用した同月20日のさよならイベントが最後の運転となった。

なお、最後まで解体されずに残った2606編成については、2025年大阪万博森ノ宮のサテライト会場として未来モビリティ体験型テーマパーク「e METRO MOBILITY TOWN」の「5つのバーチャル体験アトラクションで未来の暮らしとモビリティが体感できる施設」として活用される予定である。


スペック編集

編成6両編成
営業最高速度近鉄線内:95km/h 地下鉄線内:70km/h
設計最高速度100km/h
起動加速度3.0km/h/s(近鉄線内) 2.5km/h/s(地下鉄線内)
減速度3.5km/h/s(常用最大)・4.5km/h/s(非常)
全長先頭車18,900mm・中間車18,700mm
全幅先頭車2,890mm 中間車2,880mm
全高3,745mm
車体材質アルミニウム合金
軌間1,435mm
電気方式直流750V(第三軌条方式)
主電動機三相かご形交流誘導電動機(出力140kw)
駆動装置WN駆動
歯車比103:14=7.36
制御装置IGBT素子VVVFインバータ制御(※)
台車インダイレクトマウント・ノースイングハンガー・軸バネ式台車
制動方式回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ(抑速ブレーキ付き)
保安装置WS-ATC デッドマン装置
製造メーカー近畿車輛川崎重工業日立製作所東急車輛製造

(※)高速化対応工事の際、VVVF制御装置がGTO素子からIGBT素子のものに更新されている。


関連項目編集

大阪市営地下鉄 大阪市交通局

OsakaMetro 大阪市高速電気軌道

20系 新20系

OsakaMetro中央線 けいはんな線 谷町線 通勤形電車

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