概要
大阪府東大阪市吉田6丁目9-18にある近鉄奈良線の高架駅。駅ナンバリングはA12。
当駅はラグビーの聖地である東大阪市花園ラグビー場の最寄り駅で、副駅名にもなっている。当ラグビー場で試合が開催される際はお客さまの利便性を図るため急行や快速急行も臨時停車する。
開業当時はラグビー開催時のみ営業された臨時駅であったが、1967年に常設駅となった。かつては準急も通常時は通過でラグビー開催時のみの停車であったが、2006年より準急停車駅に格上げされたほか、新たに設定された区間準急も停車することになった。
2005年より高架化工事開始。一旦線路は仮線に移動し、2010年に下り線、2014年に上り線の順に高架化された。また、高架化で駅舎にラグビーボールのモニュメントがついた。
東大阪市花園ラグビー場の東側には東花園検車区がある。
駅構造
島式2面4線ホームで、快速急行の最大両数である10両まで発着可能。
東花園検車区へは1・2・3番のりばにつながっているほか、3番のりばから奈良方向に延びる形で引き上げ線がある。
偶数番のりばが本線、奇数番のりばが待避線となっている。3番のりばからは奈良方面への発車も可能。なお、改札は1箇所のみ設置されている。
停車電車
準急以下の電車が停車し、急行以上の列車との待避を頻繁に行っている。
日中は大和西大寺(一部は奈良)発着の区間準急3本、大和西大寺(一部は奈良)発着の普通電車3本ずつ停車し、区間準急と接続する尼崎発の普通電車3本が当駅で折り返す。
当駅止めの終電が上下とも設定されており、始発に奈良方面への普通電車が数本設定されている。
普通電車は準急及び区間準急との緩急接続を行う。
利用状況
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は17,245人である(近鉄 令和5年度 移動等円滑化取組報告書より)。
年度別
年度 | 乗降人員 |
---|---|
2008年(平成20年)度 | 18,254人 |
2009年(平成21年)度 | 18,200人 |
2010年(平成22年)度 | 18,214人 |
2011年(平成23年)度 | 18,000人 |
2012年(平成24年)度 | 18,134人 |
2013年(平成25年)度 | 18,564人 |
2014年(平成26年)度 | 18,152人 |
2015年(平成27年)度 | 17,841人 |
2016年(平成28年)度 | 19,336人 |
2017年(平成29年)度 | 19,350人 |
2018年(平成30年)度 | 19,992人 |
2019年(令和元年)度 | 20,660人 |
2020年(令和2年)度 | 15,936人 |
2021年(令和3年)度 | 16,083人 |
2022年(令和4年)度 | 17,520人 |
2023年(令和5年)度 | 17,245人 |
東花園検車区
当駅北東に位置する。154両が収容できる。配下にはけいはんな線の車両基地である東生駒車庫(東生駒駅隣接)と登美ヶ丘車庫(学研奈良登美ヶ丘駅隣接)がある。奈良線系統と京都線系統の車両基地にはほかに西大寺検車区もある。
もともとは河内小阪駅に隣接した小阪車庫だった。1950年に隣の八戸ノ里駅に移転して八戸ノ里車庫となり、1967年には八戸ノ里駅付近の高架化により、東花園駅近くに新車庫を設置して移転した。東大阪市花園ラグビー場に隣り合う検車区は南北に用地が伸びており、留置線も南北方向に伸びている。
隣の駅
快速急行・急行
通過(花園ラグビー場で大きな試合が行われる日に臨時停車)
準急
河内小阪駅(A08)-東花園駅(A12)-石切駅(A16)
区間準急
河内小阪駅(A08)-東花園駅(A12)-瓢箪山駅(A13)
普通
河内花園駅(A11)-東花園駅(A12)-瓢箪山駅(A13)
事件
2016年9月21日11時ごろ、河内小阪駅で発生した人身事故による列車遅延について乗客に対応していた26歳の男性車掌が逆上し、「あー、もう死にたい。こんなの嫌や!死なせてくれ!」と叫びながら制服や帽子を脱ぎ捨て線路に侵入して走り、高架橋から7.6m下の地面へ飛び降りてしまった。男性車掌は腰椎を骨折する負傷を受けた。
この事件で近鉄側は、「社員が不適切な行為を起こしたことは誠に遺憾、処分を検討する。」としていたが、それに対し白紙化に戻す署名活動が始まり、10月1日時点で5万5000件を超える賛同者が集まった。