概要
大阪市中心部と泉北ニュータウンを直結する特急列車。2015年12月ダイヤ改正で新設された。高野線の特急「りんかん」と同様に、着席需要にこたえるための列車(着席保証列車)という位置づけになっている。基本的に朝と夕方以降の運行。
車両は運行開始当初は4両1編成のみの南海11000系が「泉北ライナー」専任で使われていた。2017年からは新たに新造の泉北高速鉄道12000系4両1編成を導入し、同年8月ダイヤ改正ではこの2編成運用体制へ移行。予備車は用意されていないため、突発的な車両故障や事故などが発生した場合はやむを得ず運休となる。
2編成のうちいずれかが定期検査で運用離脱する場合は、南海本線の特急「サザン」で運用されている南海12000系を1編成借りてきて代走することになっている。
停車駅
難波 - 新今宮 - 天下茶屋 --- 泉ヶ丘 - 栂・美木多 - 光明池 - 和泉中央
エピソード
- 最初に専用車となった11000系は元々「りんかん」用として製造された編成。南海高野線の「こうや」「りんかん」用特急車に予備車が用意されていないため、30000系・31000系のうち1編成が定期検査で運用離脱する場合は11000系を「りんかん」へ回し、その穴埋めとして「サザン」用の南海12000系を「泉北ライナー」へ玉突きで回すという、綱渡りなやり繰りが行われている。
- 2018年8月〜9月、期間限定のイベントとして泉北ライナー限定運用だった泉北高速鉄道12000系が南海電気鉄道へ貸し出され、南海本線の「サザン」運用に充当された。当該期間中は南海12000系を「泉北ライナー」用に貸し出し。
- 2022年5月下旬、30000系30001編成が小原田検車区構内で脱線事故を起こし長期離脱。「こうや」「りんかん」の車両不足に直面し、苦肉の策としてコロナ禍による本数半減で予備車に比較的余裕のあった関空連絡特急「ラピート」用の南海50000系を2022年11月から2023年9月30日までの間「泉北ライナー」用に貸し出す運びとなった(11000系は「りんかん」へ)。なお、座席定員の関係からスーパーシート車5・6号車は「レギュラーシート(料金も同額)」扱いで販売。話題性もあって普段は空気輸送の逆方向利用(朝下り・夕方上り)は本形式に関しては乗客はそこそこ居る。「泉北ラピート」の俗称で呼ばれる事も多い。