概要
準大手私鉄の明確な定義はないが、中小私鉄の中でも大手私鉄に匹敵する鉄道会社を準大手私鉄と呼び慣わしてきた経緯がある。曖昧な存在ではなく、国土交通省でも「準大手民鉄」の呼び名でキチンと分類、定義づけされている(参照)。山陽を除き大手私鉄のグループ会社である。
このうち、北大阪急行電鉄と神戸高速鉄道は第三セクター鉄道である。泉北高速鉄道も2014年6月30日までは第三セクター鉄道であった。
また、山陽は神戸高速鉄道開業以降に阪急・阪神双方が株を出資していたが1998年に阪急が阪神に売却してからは阪神が筆頭株主に。2006年に阪神が阪急と経営統合したが、阪急阪神ホールディングスには参加していない。
2025年4月1日には新京成電鉄は親会社・京成電鉄に、泉北高速鉄道は親会社・南海電気鉄道にそれぞれ吸収合併される。
かつて準大手私鉄だった事業者
準大手クラスの鉄道事業者
- 名古屋市交通局、札幌市交通局、福岡市交通局、横浜市交通局:公営事業であるため私鉄ではない。東京都交通局は大手クラス。
- つくばエクスプレス(首都圏新都市鉄道):鉄道事業の売り上げは一部の大手私鉄を上回り日本有数の規模だが、第三セクターである。ただし、副業を手広く手掛けていないので、会社としての売り上げはそれほど大きくない。
- 静岡鉄道:日本民営鉄道協会員でありながら、中小私鉄として扱われている。事業売り上げ規模は大手私鉄に準じる規模だが、その99%は「鉄道以外」。
- 遠州鉄道:こちらも上記の静岡鉄道と同じ静岡県内を拠点とする鉄道事業者。営業規模では中小私鉄のトップであるが、こちらも自動車販売が主力で鉄道事業の割合は1%未満。