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南海30000系

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なんかいさんまんけい

南海電気鉄道の特急「こうや」「りんかん」で運用されている特急形車両。

概要

南海電気鉄道高野線で運用されていた特急「こうや」用20000系の老朽化に伴う代替車両として、また1984年4月1日から5月20日までの期間高野山で「弘法大師御入定1150年御遠忌大法会」が開催されるのを前に、1983年6月より運行を開始した。東急車輛製造で4両編成2本が製造されている。車体長17mのズームカーで、オールM車・加速度約3.1km/h/s(ズームカー以外は2.5km/h/s)とミニマムながら高性能。

先代の20000系は1編成しかなく、夏季の臨時「こうや」増発列車には21000系転換クロスシート車を使用、また車両定期検査時は特急「こうや」そのものを運休する措置が取られていた。30000系は特急「こうや」の通年運転化実現のため2編成体制となり、また運行開始に合わせて1日4往復(うち2往復は不定期、当時)運転へ拡大された。

制御方式は抵抗制御であるが南海では初めて電気指令式ブレーキを本格採用、また正面は特大の曲面ガラスを使用し前面展望に配慮した設計となっている。

長期使用を想定し1999年〜2000年にかけてリニューアル工事を実施。内外装は新造車31000系に合わせたスタイルとなったが、登場当時からあったサービスコーナー・車販準備室は利用客の減少もあり廃止された。また、改造後の2000年から高野線の特急8両運転が始まる事から、電気連結器の取り付け・他系列との併結対応改造も行われた。前面を31000系と同じ貫通形に変更する計画もあったが、車体強度の関係から見送られた。

運用

昼間は特急「こうや」、朝と夜・通勤時間帯は特急「りんかん」の運用を担当する。31000系と共通運用。

なお、泉北高速鉄道線内は車体長20mの車両しか入線しない取り決めが(事実上)あるため、特急「泉北ライナー」の運用実績はない。

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