南海20000系
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なんかいにまんけい
かつて南海電鉄が運用していた特急型電車。
ズームカー21000系をベースに有料特急にふさわしい車内設備を持つ車両として帝国車両で4両が製造された。
基本設計は21000系をベースにしているが、冷房用電動発電機とトイレ・洗面所用水タンクを設置するために1両が付随車となっているのが違い。
車体は普通鋼によるセミモノコック構造を採用し、1両の長さは17m。窓は幅1.75mの大型複層ガラスを使用している。
車内はシートピッチ1050mmのリクライニングシートが配置され、デッキとの仕切扉は自動ドアとなっている。
1編成しか存在しなかったため、閑散期となる冬季は定期検査のために運休し、冬季以外でも臨時入場の必要が生じると運休していた。
1973年の高野線昇圧時には9月末で一旦営業運転を離脱。1週間程度で昇圧改造を行った。
30000系の竣工後は定期運用から離脱し、1984年9月のさよなら運転を最後に臨時運用からも離脱。翌年1月に廃車された。
廃車後は先頭車2両がみさき公園で保存されたが、露天保存のために傷みが酷くなり1994年に解体された。
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