概要
北海道第3の都市で小さな半島に市街地が広がる函館市と、道南地方の中心駅。
JR北海道函館本線の起点となっている(終点は旭川駅(旭川市))。
駅番号は「H75」。
1902年に初代駅が開業。
1904年、函館港にほど近い現在地に移転した。
1908年、津軽海峡と陸奥湾を挟んだ本州の青森港(青森県青森市)との間に政府の国有鉄道事業における青函連絡船が就航。
船舶の更新や港湾施設の改修を経て1925年に鉄道車両をそのまま船内に載せる車両航送が開始される。
当駅構内の敷地は大型化されて線路は南方の桟橋まで延び、乗客は渡り廊下を通って乗り継ぐようになった。
1988年の海峡線の青函トンネル開通により青函連絡船は廃止されて函館駅構内の減築化が進められたが、2016年の北海道新幹線の新函館北斗駅(北斗市)開業まで本州間との重要な経由駅として機能。
札幌駅(札幌市北区)方面や青森駅(青森県青森市)方面とのアクセスを担う優等列車が多数発着し、上野駅(東京都台東区)と大阪駅(大阪府大阪市北区)との間に豪華寝台特急も運行された。
現在は途中室蘭本線と千歳線経由で札幌駅とを結ぶ特急「北斗」号と、新函館北斗駅までの快速・一部の普通列車「はこだてライナー」号が運行。
また隣の五稜郭駅から乗り入れる道南いさりび鉄道線(旧JR江差線)の普通列車も発着する。
2024年3月に、函館駅~新函館北斗駅間での交通系ICカードKitacaの利用が可能となった。
現在の駅構内構造
青函連絡船の廃止や平成期の大改修によって、往年時より大きく姿を変えている。
現在は頭端式ホーム4面8線の地上駅で、通路が全て車止め側から移動する構造のため改札口からホームまで段差がない。
駅ビルには飲食店や土産物店、駅弁店、コンビニなどが入居している。
かつての連絡船の桟橋とそこまでの線路跡は公園型の施設となっており、実際に就航していた摩周丸が博物館船として一般公開されている。
また青函トンネル開業時に当駅と隣の五稜郭駅間が、北海道新幹線開業時に新函館北斗駅間が電化された。
函館駅前停留場
函館駅の駅舎より少し南東に離れた「函館駅前」交差点南方の車道上中央部に位置(安全地帯)。
函館市電の相対式2面2線の停留所(電停)で、2系統(湯の川停留所〜谷地頭停留所)と5系統(湯の川停留所〜函館どつく前停留所)が乗り入れる。
停留所番号はDY17。
隣は松風町停留所(DY16)と市役所前停留所(DY18)である。