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789系

ななはちきゅうけい

789系とは、北海道旅客鉄道(JR北海道)の交流特急形車両である。
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概要編集

789系とは、JR北海道が所有する交流特急形電車である。

青函連絡の電車特急用として製造された0番台と、札幌駅発着の電車特急用として製造された1000番台に分かれる。共通の特徴としてキハ261系っぽい普通鋼製の高運転台先頭部にビードのないダルフィニッシュ仕上げのステンレス鋼体といったつくりが挙げられる。


789系0番台(HE-100、HE-200、HE-300番台)編集

車両概要編集

海峡線の特急用に設計・新製した交流専用特急形電車。2002年12月の東北新幹線八戸延伸に伴う津軽海峡線の運輸体系の見直しで新たに設定された特急「スーパー白鳥」として0番台が登場した。


当初、JR北海道は津軽海峡線の新設特急に道央圏で活躍した781系を投入しようとしたが、常時90%以上の高湿度と20km以上に及ぶ12‰の連続勾配を走行するに不安が残ることから新形式の車両を製作したという背景がある。


0番台は2010年12月の東北新幹線新青森延伸によって本州側の発着駅を新青森駅に変更、かつては青森~八戸間の送り込みも兼ねた「つがる6号」も受け持っていた(「つがる」用のHMも用意・掲示していた)。北海道新幹線開業に伴い、2016年3月21日に「スーパー白鳥」としての運行を終了し、2017年3月4日より道央圏の特急「ライラック」として運行を開始。


編成編集

789系

先頭部にはコーポレートカラーである萌黄色を配しており、側面には「Hokkaido Express Advanced Train」を略した「HEAT789」のロゴが描かれていた。道央圏転用後は札幌・旭川・稚内・網走地区の観光素材をデザインしたラッピングが施された。


デビュー当初は函館・八戸方2両のHE-100番台編成と青森方3両のHE-200番台編成の5両を基本とし、繁忙期にHE-200編成の先に別のHE-200編成を連結する5~8両での運用だった。その後、利用客数が好調なことから2005年にHE-100編成の2号車の隣にサハ789形を連結し基本編成を6両に増強したほか、増結用に新たにHE-300番台編成2両を新規製作、6~8両での運用がメインとなった(編成本数の都合でサハを抜いた従来の5+3両も)。

HE-106編成+HE-206編成は、東北新幹線新青森延伸に伴う「スーパー白鳥」運用増加分として増備。この結果、基本編成6本と増結編成2本の計40両の陣容となった。


特筆すべきは青函トンネル走行と着雪・氷結に対し幾重もの対策が施されている点である。

床下機器はすべてカバーで覆われ、乾燥空気を送り込んで雪や湿気のトラブルを防いでいる。台車も可動部分を蛇腹カバーで覆うという徹底ぶり。客用ドアの戸袋部分には軟質ゴムが取り付けられており、扉に密着して雪の入り込みを防ぐ。他にもドアレール部には高温のヒーターが内蔵され、これの装備でドア凍結などのトラブルを防いでいる。


客室内も側窓の二重ガラスでトンネル内の防音防湿を図っている。また、青函トンネル内の常時20℃の温度に対応するためトンネル区間内のみ冷房がかかる仕組みとなっている。これは単なる除湿だけでなく高湿度に対する機器の保護も兼ねている。


1号車のみ電源コンセントが設置された。グリーン席だけでなく普通席にも装備。編成の増解結が多いため、中間車の妻面にも運転台を設けている(中間運転台は保安装置未搭載)。また、将来の道央圏への転用を想定して中間車の片側2ドア用の準備工事が出来ているが、道央圏転用については現時点ではドア増設工事が行われていない。転用改造は前面表示器のLED化、前面スカートの加工、主電動機冷却用のルーバー閉塞程度にとどまっている。

その後は側面LED式表示器の更新程度となっている。


なお、「ライラック」運用は基本編成(6両編成×6本)による運用となっており、増結用のHE-300番台(2両編成×2本)については「スーパー白鳥」運用離脱後は保留車となっている。


789系1000番台編集

車両概要編集

2007年には、老朽化が深刻な781系の置き換え用として、0番台をベースにした1000番台が登場。登場当初から道央圏の電車特急を中心に運用されている。

5両編成7本が製造されたが、2010年1月に発生した大型ダンプとの踏切での衝突事故によりHL-1005編成が大破、廃車になってしまった。なお代替編成の新造は行われていない。


編成編集

789系1000番台

基本的な構造は0番台を踏襲しつつ、札幌近郊の特急運用に合わせて様々な変更が行われた。785系と同じ意匠のシルバーにバイオレットと萌黄のラインが入ったカラーリングで、「HEAT」のロゴは描かれていない。


常に5両編成で固定されているため、中間運転台と貫通扉が廃止された。都市部を発着する運用にあわせて客用ドアは片側二ヶ所に設けられた。グリーン車は非連結だが、785系に合わせて指定席の「uシート」車を4号車に設定。


1000番台は2007年の登場から785系と共通運用となっており、以下の列車で使用される。


余談編集

2017年のダイヤ改正後、運用の都合などで1000番台が「ライラック」の代走を、0番台が「カムイ」の代走を行った実績があり、そこそこ柔軟な運用を行っている。


pixivでは編集

擬人化のイラストが圧倒的に多く、車両のイラストはほんの僅かしかない。


関連項目編集

JR北海道

731系:制御機器や台車などのベースとなった

781系 785系:北海道の特急電車

キハ281系 キハ283系 キハ261系:高運転台デザインの仲間、このうちキハ261系1000番台は789系と車体デザインがほぼ同一。

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